求めるパワーが、そこにある
洗練されたVツインパフォーマンス
645cm3のDOHC90°Vツインエンジンは、熟成を重ね、さらに洗練された。低回転域では独特の鼓動感を味わえると共にトルクフルで扱いやすく、中回転域では力強く立ち上がり、高回転域では伸びやかなフィーリングを兼ね備える。平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応しながら、レジンコートピストンの採用など幅広い回転域での出力向上を実現している。スポーツアドベンチャーツアラーにふさわしいエンジン特性を確保しつつ高い燃費性能も実現。大容量20Lフューエルタンクと合わせ長い航続距離を誇り、長距離ツーリングでは給油のストレスを減らしライダーをサポートする。洗練されたVツインユニットは、V-Strom650シリーズの魅力をさらに高める。
出力特性
スポーツアドベンチャーツアラーとしてのパワーユニットは、幅広い回転域での豊かなトルクが求められる。エキゾーストカムシャフトのリフト量を増やし、各種セッティングを変更することにより幅広い回転域でトルクとパワーが向上している。あらゆるシチュエーションで扱いやすく、V-Strom650シリーズらしい出力特性としながら、更に魅力的なエンジンに仕上がっている。
SDTVフューエルインジェクションシステム
スズキ独自の、スロットルボディあたり2枚のバタフライバルブを備えたSDTV(Suzuki Dual Throttle Valve)フューエルインジェクションシステムを採用。10ホールフューエルインジェクターが燃焼効率を最適化し、スムーズな出力特性と低燃費に貢献している。また、直径39mmアイドルスピードコントロール(TI-ISC:Throttle body Integrated Idle Speed Control)内蔵スロットルボディを採用。スムーズなエンジン始動と安定したアイドリングを実現。
レジンコートピストン、L型ピストンリング
ピストンのスカート部にレジンコートを施し、シリンダーとピストンのフリクションを低減。ピストンリングはL型リングを採用。高い密閉性によりブローバイガスを低減。高い燃費性能と排出ガス低減に貢献している。
デュアルスパークテクノロジー
1気筒あたり2本のスパークプラグを持つ、スズキデュアルスパークテクノロジーを採用。スパークプラグは、高着火性ニッケルスパークプラグを採用し、高い燃焼効率により、スムーズな出力特性と高い燃費性能と、排出ガス低減に貢献している。
ローRPMアシスト
発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて制御するローRPMアシスト機能を搭載。発進時のエンジン回転の落ち込みが緩和され、スムーズな発進を実現。また渋滞時の低速走行や、Uターンの際もエンジンの回転の落ち込みを感じにくく安心感が得られる。
スズキイージースタートシステム
ワンプッシュで始動が可能なスズキイージースタートシステムを搭載。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターが回転。ECM(Engine Control Module)が始動状況を認識してスターターモーターを止める。
エキゾーストシステム
エキゾーストシステムは、ダウンタイプとすることで、低重心化とマスの集中化に貢献。平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応。
トラクションコントロールシステム
エンジン出力を効率よく路面に伝えることが可能になり、より快適なライディングを楽しむことができるトラクションコントロールシステムを搭載。前後輪の速度センサー、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサーおよびギヤポジションセンサーの情報により、リヤタイヤのホイールスピンを検出した際、速やかにエンジン出力を低減するシステム。点火タイミングとセカンダリスロットルバルブの開度により出力を制御することでエンジン出力を自動的に制御する。「1」、「2」の2つのモードの中から好みのモードを選択することができ、オフにすることもできる。各モードは、感度レベルの違いで分けられている。モード1は、スポーツライディング向けで、システムによるサポートを最小限に抑えている。モード2は、悪条件でのライディングに向いており、最大のトラクションコントロールを行う。モードは液晶メーターディスプレイで確認でき、モードセレクトスイッチは左ハンドルバーにあり、アクセル全閉時に操作が可能。
- トラクションコントロールシステムは、あらゆる条件下で後輪のスリップ(スピン)を完全に制御したり転倒を防止したりするものではありません。
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