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レースレポート

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【鈴鹿8耐 ライダートークショー】2014年7月26日 土曜日

スズキブースに8耐参戦ライダー集結! 豪華メンバーに熱い声援集まる。


 前売りチケットの売れ行きが前年比2割増しという事前情報を裏付けるように、レースウィークの本格的なスケジュールが始まる金曜日の時点で観客席に多くのファンの姿が見られる今年の鈴鹿8時間耐久レース。その勢いはウィーク二日目土曜日になってさらに増した。
 多くの観客の興味はもちろん世界選手権に相応しいライダーたちの走りだが、それ以外にも車両メーカーを中心とした多くの企業による様々なブース出展も大きな楽しみ。昨年に引き続き、今年も鈴鹿サーキットのエントランス前にあるGPスクエアの中にスズキのブースが設けられ、土曜の午前10時15分から1時間、スズキGSX-R1000を駆るチームのライダーによるトークショーが行われた。

 最初に登壇したのはスズキ社内チームである浜松チームタイタンの清水祐生/犬木 翼/大城 光の三人。スズキの社員によるチームであることから、まずはそれぞれが普段、どんな業務に携わっているか自己紹介。大城、犬木の二人は市販車のテストライダーをしており、清水は二輪の車体設計を担当していると説明。犬木は「昨日、してはいけない転倒をしてしまい。チームスタッフには大変迷惑を掛けてしまった。その後、メカニックが夜遅くまでマシンを修復してくれたので、決勝は転倒せず、しっかり走り切りたい」と決勝への抱負を述べた。またチーム監督でありライダーでもある大城は「普段の業務であるテストライダーは安定して走り続けることがとても重要で、そのことに関しては自信がある。明日の決勝でも高いアベレージでミス無く走り続けるので、そのあたりをぜひ注目して応援してほしい」と決勝への意気込みを語った。

 続いて登場したのは、4年連続耐久チャンピオンとなっているSUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(SERT)のアンソニー・デラール/エルワン・ニゴン/ダミアン・カドリンの三人。本来であればこのチームのエースライダーであるヴァンサン・フィリップもこのレースに参戦するはずなのだが、前回レースで負傷した箇所を、6月テストの際再び傷め、今回は欠場となっている。その代役として起用されたカドリンは「偉大な耐久チャンピオンであるヴァンサンの代役で呼ばれ、非常にプレッシャーを感じている。でもそのプレッシャーをはねのけ、ヴァンサンより良い仕事をしてチームに貢献したい」とこのレースにかける意気込みを語った。今回のエースライダーとしてチームを引っ張るデラールは「第1戦の24時間耐久レースでは転倒してリタイヤとなってしまったことから、現在はランキング的に追いかける立場となっている。この鈴鹿で良い結果を残し、ランキングトップに早いタイミングで返り咲きたい」と語った。ニゴンは「三人のセットアップのバランスもよく、何も問題はない。セットアップの一つの方向性が見付かったので、今日の午後のフリー走行でさらに進めたセッティングを試してみたい。走行毎に状態は良くなっているので、決勝がとても楽しみ。応援、宜しくお願いします」と自信溢れる表情で語った。

 三番目に登場したのはTeam KAGAYAMA&Verityの加賀山就臣/芳賀紀行/ドミニク・エガーター。ファンの熱気がさらに加賀山の登壇でヒートアップ。芳賀、エガーターと続いて登場し、さらに会場の熱気が高まった。加賀山は「去年は表彰台に上ることができてハッピーだった。でも去年、その表彰台に紀行は上がることができず、今年はそのやり残したことをしっかりとやりたい。さらに、モト2クラスで暫定ランキングトップのエガーターに声を掛けたのは、彼の世界レベルの走りを日本のファン、さらに日本人の若手ライダーに見てもらいたいと考えたから。ぜひ去年の3位以上の結果を今年は残したい」と語った。芳賀は「去年、レースが終わってすぐに『来年も宜しく!』って就臣に言われて断れない状況で、今年もこういうことになった(笑)。でも、出る限りは全力で頑張る」と現在の気持ちを語った。エガーターは「ザクセンリンクGPで優勝して、その勢いのまま鈴鹿に入ることができている。鈴鹿を走るのはテストが初めてだったけど、素晴らしいコースでとても気に入っているし、加賀山、芳賀という経験豊富な二人に支えてもらい、とても順調にレースウィークを過ごすことができている。全力を出すので応援、宜しくお願いします」とコメント。最後に加賀山が「午後のトップ10トライアルではエガーターの100%の走りはどんなものかぜひ注目ください!」と言い、チームの団扇をお客さんにプレゼント。大いなる盛り上がりの中で、三人は降壇した。

 四番目はLegend of ヨシムラスズキシェルアドバンスのケビン・シュワンツ/辻本 聡/青木宣篤の三人。シュワンツは去年と今年の違いについて「レースに参戦するからにはいつでもベストを尽くす。今年も表彰台の真ん中を目指して頑張る。ミニマムでも表彰台の一角は獲得したい」と語った。辻本は「レース参戦を決めたのが今年の1月で、準備期間はここまで約半年と短かったので、正直言って準備不足の印象は否めない。でも限られた状況の中でベストを尽くしたい」とコメント。青木は「このチームは全員が大人なので、良い意味での譲り合いがあり、まとまりは最高だと思う。とにかく上位フィニッシュ目指して頑張る」と意気込みを語った。

 最後の登場となったのは、ヨシムラスズキシェルアドバンス レーシングチームの津田拓也/ジョシュ・ウォーターズ/ランディ・ド・プニエの三人。津田は前日の計時予選を振り返り「路面温度60度を超える状況の中、2分8秒752で4番手に付けることができたのは価値あるタイムだと思う。良い結果を出せる手応えを感じる」とコメント。ウォーターズはチームのすばらしさについて「このチームは常に一体感がすぐ出せる。チームに来ると、まるで家族のように受け入れてくれる。こうした雰囲気はそう簡単に出せるものではなく、とても安心してレースを戦うことができる。そんなチームで今回もレースを戦うことができてとてもハッピーだ。」
ド・プニエは「鈴鹿ではグランプリで表彰台に上がることもできており、好きなコースの一つ。スズキのモトGPマシンの開発を普段はしているが、ちょうどインターバルになり、このレースに向けて十分なトレーニングも積むことができてとても状態が良いので、ねらうのは優勝のみ! 期待して応援してほしい!」と力強くコメントした。

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