2013年の鈴鹿8時間耐久レースは、今日27日にフリー走行を経て、トップ10トライアルが開催される。これは、26日金曜日の計時予選の上位10チームだけが進出できるもので、ポールポジションから10番手までのスターティンググリッドを決めるもの。各チームが1台ずつコースインし、タイムアタックするステージだったが、開始時刻直前に鈴鹿サーキットに雨が降り始め、トップ10トライアルは1台ずつのコースイン方式ではなく、上位10チームだけが走行できる、40分間のタイムトライアルに変更された。

　このセッションで、スズキ勢ではヨシムラスズキの津田拓也が、このウィークで初めて2分06秒台にタイムを入れ、2分06秒960という好タイムをマークし、一時はトップにつける。最終的には中須賀克行（ヤマハ）に先行されたものの、0秒143差で2番手となり、明日の決勝は2番手グリッドからスタートすることになった。

　他スズキ勢は、チームカガヤマが加賀山就臣のタイムで6番手、S.E.R.T.がヴァンサン･フィリップのタイムで7番手につけた。

　なお、この走行セッションで、チームカガヤマのケビン･シュワンツが、彼のライバルであるウェイン・レイニーのヘルメットを装着して出走。ケビンならではの、永遠のライバルに対するリスペクトの証としての行動が、観衆の大歓声を浴びていた。