7月28日 日曜日 観衆:6万1,000人
ヨシムラスズキ2位&チーム加賀山3位、表彰台を獲得!
ついに決勝レースを迎えた、2013年鈴鹿8時間耐久ロードレース。鈴鹿サーキットは朝から晴天に恵まれ、鈴鹿8耐らしい猛暑の中で、決勝レースが行なわれた。
11時30分、ル・マン式スタートで始まった決勝レースは、まず2番手グリッドからのスタートとなった#12ヨシムラスズキ・津田拓也が抜群のスタートを見せ、ホールショットを獲得。#7ヤマハオーストリアをはさんで、#071チームカガヤマ・芳賀紀行も3番手でレースをスタート。レース序盤は、このままヨシムラスズキの津田が主導権を握り、ヤマハオーストリア、#99BMWフランス、#634ハルクプロホンダの4台がトップグループを形成。10周を過ぎるころには、ハルクプロにかわされるものの、そのまま津田は先頭集団に食らいついて、最初のライダー交代でジョシュ・ブルックスへ。チームカガヤマの芳賀は、オープニングラップの3番手から徐々に後退するものの、5番手で芳賀から加賀山就臣にバトンが渡される。
2時間目を迎えて、レースはハルクプロに#11TSRが襲い掛かり、ヨシムラスズキが3番手につけるフォーメーションで安定。トップ3台からやや離れた位置で、チームカガヤマもヤマハオーストリアを抑えて、4番手をキープしていた。
そして58周目には、トップを走行していたTSRが転倒。かわってハルクプロがトップに立ち、ヨシムラスズキが2番手に浮上。しかし、ヨシムラスズキにはピットロード速度違反でペナルティが課せられ、レース開始2時間半を過ぎた時点で#071チームカガヤマが2番手に浮上することになる。
レースはハルクプロが先行する中、チームカガヤマ、ヨシムラスズキ、ヤマハオーストリアがかわるがわる2番手争いを展開。周回数が100周を数える頃にはヨシムラのブルックスが転倒を喫し、同時にヤマハオーストリアに、マシントラブルが発生したことで、チームカガヤマが単独の2番手に浮上。ここで今大会で最も注目を浴びていたケビン・シュワンツが登場。鈴鹿のボルテージは最高潮へ。レースが折り返しを迎える4時間が経過した頃には、スズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(S.E.R.T.)も加わり、ハルクプロホンダを、ヨシムラスズキ、チームカガヤマ、そしてS.E.R.T.が追うという展開になろうとしていた。
5時間が経過した頃には、2番手争いの中からヨシムラスズキが抜け出し、チームカガヤマとS.E.R.T.が3番手争いへ。この2チームはピットインのタイミングのたびに順位を入れ替えながら終盤へ。そして、レースが残り1時間を迎えるころに、心配された雨が降り始めたのだ。
雨は西コースからコース全体にわたって降り始め、コースは完全にウェットコンディションに。この状況で、残り時間とタイヤ選択が勝負の分かれ目となっていったが、上位陣ではS.E.R.T.がいち早くピットインしてレインタイヤを装着。続いてチームカガヤマもレインタイヤに変更し、ハルクプロとヨシムラスズキは、ウェット路面をスリックタイヤのまま走行。結局、ウェット路面をスリックタイヤのままハイペースで走行したヨシムラスズキのブルックスが大きくトップとの差を詰めたものの、レースは8時間を経過し、ハルクプロホンダが逃げ切ってフィニッシュ。スズキ勢は2位にヨシムラスズキ、3位にチームカガヤマ、4位にS.E.R.Tがつけ、2-3-4フィニッシュを達成。惜しくも優勝は逃がしたものの、2位、3位、4位の他、日本人ライダー・新庄雅浩が加入したフランスチームTeamR2CLが10位でフィニッシュ。一時は8番手まで順位を挙げていた#32モトマップサプライは、寺本幸司の転倒で、惜しくも19位に終わったレースとなった。
7/28(SUN)スズキエントラントチーム決勝リザルト
順位 | No. | チーム | ライダー | Laps | タイム |
---|---|---|---|---|---|
2 | 12 | ヨシムラスズキレーシングチーム |
津田 拓也/Joshua Brookes/青木 宣篤 |
214 | 8:01'53.276 |
3 | 071 | Team KAGAYAMA |
加賀山 就臣/芳賀 紀行/Kevin Schwantz |
213 | 8:01'52.258 |
4 | 1 | SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM |
Vincent Philippe/Anthony Delhalle/Julien Da Costa |
213 | 8:01'59.054 |
10 | 2 | TEAM R2CL |
Dylan Buisson/新庄 雅浩/Gwen Giabbani |
207 | 8:00'56.241 |
15 | 55 | CONFIA H.M.F LunaSol Japan |
須磨 貞仁/高宮 義文/長谷川 直樹 |
203 | 8:00'12.272 |
19 | 32 | Moto Map SUPPLY |
今野 由寛/寺本 幸司/中本 郡 |
199 | 8:00'52.144 |
21 | 20 | WINNER Z-TECH |
國松 俊樹/吉田 忠幸 |
199 | 8:01'31.391 |
23 | 21 | 浜松チームタイタン |
清水 祐生/犬木 翼/大城 光 |
198 | 8:00'39.172 |
26 | 29 | DOG HOUSE & Higuchi legal office |
樋口 耕太/岩谷 圭太 |
198 | 8:02'44.765 |
31 | 65 | MOTOBOX KREMER RACING BY SHELL ADVANCE |
Martin Scherrer/Timo Paavilainen/Florian Bauer |
195 | 8:00'16.191 |
32 | 53 | SNDheater Human-Revo DRAG ROADWAY ACtech |
久積 基宏/左村 英祐/脇坂 隆尋 |
195 | 8:01'33.952 |
58 | 76 | 日野精機・岩城&T2 with オートボーイ |
山内 猛寿/和田 浩明/高野 弘毅 |
189 | 8:01'08.251 |
− | 4 | Team・橋本組 |
金山 和弘/稲垣 誠/山下 剛 |
122 | 8:00'51.483 |