バレンシアは、週末を通して涼しい気候となり、リズラスズキの2名のライダーは、
予選・決勝とも苦戦した。
ロリス・カピロッシはソフトなブリジストンタイヤを選択したが、パフォーマンスが十分でなくレースを通じで果敢に攻めたものの、14位でのフィニッシュとなった。
クリス・バーミューレンは、リズラスズキでの最後のレースで、良い結果を残そうとしたが、カピロッシと同様にスズキGSV-Rのパフォーマンスを引き出すことが出来なかったが、15位フィニッシュで1ポイントを獲得、今シーズンの全てのレースでポイントを獲得したただ1人のライダーとなった。
リズラスズキは、来シーズンMotoGP初参戦となるアルバロ・バウティスタを迎えて新チームを結成し、明日から3日間のテストに臨む。
ロリス・カピロッシ
「バレンシアに着くまで、私達の予想は天候がかなり涼しいということで、レースは少々タフなものになるだろうというものだった。予想通り、プラクティスの間、良いセッティングを見つけようとがんばったけれど、思うようにはいかなかった。良いフィーリングを見つけられずにいたのだが、ソフトなタイヤを選択した。それほど、ハードなタイヤを使うことは難しかった。タイヤが新しかったスタート時点では、全てまずまずの感じで、数名のライダーに続いて走行できたが、グリップレベルが落ちてくると、マシンをコントロールしきれずに苦しくなった。ポジションを守ろうとがんばったけれど、全てのライダーが自分をパスしていくように感じた。もうレースを走りきることだけを考えた。来年は上位に入れるよう、巻き返したい。」
クリス・バーミューレン
「決勝では予選よりはあきらかによくて、数名のライダーをパスすることができた。終盤ではロリスに追いつこうとしていて、自分と同じような状況で苦しんでいるのがわかった。これを解決するには時間はかかるけど、きっと出来ると思う。スズキとチームのみんなには、4年間のことを感謝しているし、いい時間を過ごした。悲しいことに今日はいい日というわけにはいかないけれど。冬の間、チームのみんなが仕事をこなして、もっと強くなってくれることを期待している。ロリスとアルバロには2010年の健闘を祈るよ。ロリスとともに働くのは楽しく、友人でありライバルだったので、さみしいね。」
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