アッセンで行われたオランダGPでクリス・バーミューレンが今シーズンの自己最高である5位を獲得した。
バーミューレンは7番グリッドから好スタートを見せ、一周目の終わりにはトップ3に迫っていた。6周目に6番手まで後退したが、11周目、前方にいたライダーのリタイアにより単独での5番手を走行することになった。リズムをキープし続けたバーミューレンは結果に満足しており、よりよいパフォーマンスにつながる自信となった。
ロリス・カピロッシは激しいバトルに巻きこまれた。6番グリッドからスタートに失敗し11番手で1周目を終えた。そこから一時、7人ものライダーがひしめく混戦へ。9番手まで順位を上げたところで他のライダーに押し出される形でコースアウト。12番手の位置からコースに復帰し、追い上げを開始。集団が最終シケインにさしかかると、これまでの経験が力を発揮して6番手までポジションをアップ。しかしその後、T・エリアスをよける際にグラベルへと押し出された。マシンから落ちることはなかったが、それまでの勢いを持ち直すことができず10位でフィニッシュした。
この後、カピロッシとT・エリアスの接近についてレース後の調査により、エリアスに20秒のペナルティが課せられ、カピロッシは9位となった。
クリス・バーミューレン
「今季自己ベストの結果はもちろんハッピー。バルセロナテストの後に加えたシャーシ周りの変更に結果が出始めていると証明できた。ここアッセンと、次の数戦で戦うコースはエンジンに関してはそれほど重要ではない。スピードではほんの少し不利だけど、そんなに悪くはなく、戦えると思う。好スタートできたので最初はトップグループについて行くことができた。もう少しラップタイムを上げることができればついて行けたと思う。ずっとプッシュを続けたがコーリンのほうが少しリアグリップがよかったようだ。そのあとは一人で単調なレースになった。5番手はうれしいし、価値あるポイントを稼ぐことができた。ラグナセカにつながる結果だと思う。」
ロリス・カピロッシ
「スタートから上手くいかずいい結果だったとは言えないね。スタートが悪かったせいですべてが難しくなってしまった。ここで追いつくのは簡単ではないからね。コースからはみ出したときは、もう一度最初から追い上げなきゃならないと思って本当にがっかりした。最終ラップで3人のライダーをかわし、カリオの後ろにいたとき彼がクラッシュしたので6番手になった。悪くはないと思ったが、最後のコーナーでエリアスが僕を追い抜こうとして、よけざるを得なかった。それで終わり。いいスタートができていれば、いいレースができただろうと思うとくやしい。だけど終わったことだし、次に進まなければならない。」