リズラ・スズキのクリス・バーミューレンは予選でのハイサイドクラッシュにより負傷したが、8位で完走を果たした。
バーミューレンは、9番グリッドからのスタート。最初のコーナーで集団の端に追いやられ、11番手まで後退してしまった。その後2周目にはチームメイトのロリス・カピロッシ、C・エドワーズにかわされ14番手まで後退。バーミューレンは前方にいた数人のライダーたちの転倒により順位を上げつつも、さらにトップ10に食い込むために追い上げを続けた。トップ5のライダーに匹敵するほどの速いペースであり、あのような厳しいスタートでなければ結果は大いに違っていたのではと思わせた。
カピロッシはレースウィークを通じて困難な状況だった。10番グリッドから8番手にジャンプアップする好スタートで、3周目までは先頭グループに迫っていた。しかし4周目、先行するライダーに食らいつこうと激しくプッシュした際、高速のターン6でフロントのコントロールを失い転倒。ケガも無く再びマシンに乗ることができたが、マシンのダメージは激しく、ピットに戻りリタイアを余儀なくされた。
クリス・バーミューレン
「難しいレースだった。自分自身はいいスタートだったけど、最初のコーナーで集団の中に入ってしまい、ポジションを落としてしまった。さらに、ロリスとコーリンとバトルしていて結局14番手まで下がってしまった。タイヤのパフォーマンスにも悩まされ、マシンの能力を引き出せなかった。15周目くらいからフィニッシュまでは自分のタイムは速かったし、自分も含めてみんなのタイヤが消耗する頃にはかなり乗りやすくなっていた。新しいタイヤのパフォーマンスをもっとよく理解しないといけないと思う。ベストなパッケージというわけにはいかなかったけど、きっちりとポイントを獲得できたのは良かった。」
ロリス・カピロッシ
「レースウィーク中、ベストな状態に持って行くためにかなり一生懸命やっていて、今日のセッティングはOKだと思っていただけに、今日は非常に落胆している。スタートもとても良く、最初の数周もアグレッシブに攻めて行けた。だけど2周目のターン6でフロントを失い、次の周には同じ場所で同じことをして転倒してしまった。懸命に働いてくれたチームのみんなに本当に申し訳ない。僕にとってはひどい週末となってしまった。まだ9レースあるし、いい結果を残せるように懸命にやり続けるしかない」