ロリス・カピロッシは昨年に続く3位表彰台獲得を目指し、激しいバトルを演じたものの、1秒以下の僅差で惜しくも表彰台を逃した。
カピロッシは9番グリッドから1周目には6番手へと、一気にジャンプアップする素晴らしいスタートを見せた。レース全般を通してT・エリアスとA・ドヴィツィオーゾと激しいバトルを繰り広げ、何度かパスしたが決定的なチャンスにはならなかった。前方にいたJ・ロレンソがクラッシュした際、この3人のライダーは表彰台圏内であることを知り、3位表彰台を目指して争った。最終周、カピロッシは経験を生かし前に出ようとしたが、わずかにラインを外してしまい、今シーズンベストタイの5位でフィニッシュ。
チームメイトのクリス・バーミューレンは、11番グリッドからのスタートで、集団に囲まれてしまい一周目で15位まで順位を落とした。数名のライダーをパスしながら、前にいた2名のライダーのクラッシュもあって11位まで追い上げてフィニッシュ。貴重なポイントを追加した。
ロリス・カピロッシ
「終わってみればいい結果だったと思う。レースウィークを通して戦い続けることができたし、ほぼ表彰台に近い所にいたから。チャタリングの問題があり、それを解決してレースに臨んだ。タイヤのチョイスは正解だったが、少しフィーリングが悪くてフロントのコントロールを失い、タイムをロスしてしまうことがあった。すこしアグレッシブに攻めるのを控えてタイヤをクリーンオフするようにした。それで立て直して、もう一度プッシュし最後まで攻めることができた。チームのみんなはすばらしく働いてくれて、本当にありがとうと言いたい。そして、すばらしいパッケージを用意してくれたスズキにも感謝していて、これは残りのシーズンにとっても、とてもいい方向につながると思う。」
クリス・バーミューレン
「すごく良いスタートを決められたが、ターン1で囲まれて数人にパスされてしまった。4列目からのスタートではこうなってしまうよね。それから一周目はさらに順位を落としてしまった。みんながとても速く、前にいたライダーをパスするのにかなりの周回数が必要で、パスできたころには上位グループははるか前方だった。僕自身のパフォーマンスには少しがっかりしている。ラップタイムを思ったように縮めることができなかった。最後までプッシュして、R・ド・プニエとJ.トーズランドに追い付くことができた。しかし追い抜くには十分な周回数が残っていなかった。今日は少しポイントを獲得できたけど、すばらしかったとは言えない。マシンに関してはかなり前進したし、明日のテストが非常に楽しみだ。」
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