カピロッシはまずまずのスタートを切ったが、2コーナーでチームメイトのクリス・バーミューレンを含む数名のライダーと接触し、コースアウトを余儀なくされた。マシンのコントロールはキープしたものの、グループの後方から追い上げなくてはならなくなった。その後は、徐々に追い上げて、残り3周となった時点で7番手まで回復。前方にいたライダーとの差を縮めることができたが、残りの周回で順位を上げるには至らなかった。
クリス・バーミューレンはスタート直後の2コーナーでM・カリオと接触し、コースから遠く離れた芝生まで飛ばされた。その後再スタートしたバーミューレンはレースウィークで最もいいリズムで残りの周回をこなし、一時9番手までジャンプアップしたが、最終周でのミスにより11番手まで順位を落とし、フィニッシュした。
ロリス・カピロッシ
「最終的な結果は悪くはないが、自分自身のスタートにがっかりしている。あまりよくなかったし、2コーナーで他のバイクのクラッシュに巻き込まれてしまった。幸い、クリスのように悪い状況にはならなかったが、その後はいいペースをキープして、何人ものライダーをパスした。序盤のあのクラッシュとスタートの失敗がなければ、トップ5には挑戦できていたんじゃないかな。チームのみんなに感謝したい。新しいシャーシのベストパフォーマンスを引き出そうと懸命に働いてくれた。前のものよりとてもよくなっていると思うが、僕らはまだそのフル・ポテンシャルを知らないでいる。レースからいいデータを得たし、11番グリッドからのスタートを考えれば良い結果だと思う。次のミサノでもハードにプッシュしたい。」
クリス・バーミューレン
「スタートはよくて、いくつかポジションアップしたけど、2コーナーでM・カリオと接触して芝生の方まで押し出されて、タイムロスしてしまった。ほぼ最後尾で、そこから追い上げることで精一杯だった。レース前にマシンに変更を加えていて、このレースウィークでいちばん速く走ることができた。いくつか順位を上げて、終盤には9番手を争っていたんだけど、ちょっと運悪くミスして、最終周に数台のマシンに追い越されてしまった。レースウィークを通じては確実にベストなパフォーマンスだったし、ミサノに持ち込めるいい材料になったと思う。」
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