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431台が集結、Vストロームの祭典 今回はスズキ本社内で開催

レポート

午前9時半、Vストロームの長い長い列がスズキ本社正門から入場し、駐輪スペースはまたたく間に100台、200台、とVストロームで埋め尽くされ、予備の駐輪スペースもすぐに埋まっていきました。到着した皆さんの顔にほっとした笑顔があふれます。それぞれに積載された荷物もまた、ロングツーリングを得意とするVストロームの本領発揮というところです。

受付で冷たいウェルカムドリンクを受け取り、アンケートを記入すると、次は『ひとことスナップ撮影コーナー』です。これはメッセージボードにVストロームへの熱い思いを書いて撮影したスナップが当サイトに掲載されるという、この日の来場記念のひとつ。さらに車両展示コーナーでは、Vストローム各モデルに跨ることができ、熱心にポジションやフィーリングをチェックする未来のVストロームオーナーの姿も見られました。Vストロームミーティングは、Vストローム以外のバイクでの来場も可能な、すべてのVストロームファンに向けたイベントなのです。

会場内が賑やかになってきたところで、いよいよオープニングステージのスタートです。株式会社スズキ二輪の濱本社長による開会宣言のあと、この日のゲスト陣がステージ上に。冒険家の賀曽利隆さん、二輪ジャーナリストのノア セレンさん、二輪ライターの高橋剛さんという、日頃から二輪関係で活躍している方達です。MCの浜崎美保さんも混じえてさっそくVストローム談義が始まると、ステージ前を埋め尽くしたお客様もみな笑顔があふれ、会場は一体感あふれる熱気に包まれていきます。

11時30分、Vストロームトークショ- 第1部の開演です。Vストロームの開発に携わる3名、チーフエンジニアの安井信博氏、二輪エンジン設計部長の中井宏之氏、二輪企画部の寺本雅規氏に、Vストローム開発への情熱や作り込みのこだわりなどについて順に語ってもらいました。司会進行役のノア セレンさんも、時にはVストローム650オーナーらしい鋭い質問を投げかけ、さらに来場の皆さんとのQ&Aタイムでは、様々な質問や要望に開発陣が真摯に回答するなど、貴重で有意義なひとときとなりました。後半は高橋剛さんもステージに加わって、つい先日Vストローム650XTと共に走ってきたばかりの北海道ツーリングの模様と、どんなに走り続けても快適そのものだったというVストロームの魅力を熱く語ってくれました。

続いてVストロームトークショー 第2部は、賀曽利隆さんによるバイク旅の指南です。この日は、賀曽利さんが第1回Vストロームミーティング以降に走った計4万km余りのうち、『Vストロームで越えた日本の10峠』をテーマに、プロジェクターの写真と地図入りで解説。さすが賀曽利さんの目に適った峠は景色の良さや走り甲斐など、ぜひ行ってみたい思いをそそられる峠ばかりです。さらに賀曽利さんは、番外編として台湾の武嶺(うーりん)という峠を紹介し、昨年の台湾でのVストロームミーティングの思い出も話してくれました。

ステージでは、遠くからきたで賞の発表、じゃんけん大会と多彩なプログラムがまだまだ続きます。遠くからきたで賞では、地理に詳しい賀曽利さんが審査員となって、東は栃木県の壬生町、西は大分県大分市のライダーが受賞しました。じゃんけん大会は、次々と現れる豪華賞品に「最初はV!」からどんどん盛り上がります。みごと勝ち抜いた方はゲストから賞品にサインを入れてもらったりと大喜びでした。

物販ブースの前には、早くから長蛇の列ができていました。限定数のスズキオリジナル「がまだすばい熊本!熊本地震チャリティー湯呑」やイベント記念Tシャツ、タオルなどを完売前にぜひ手に入れようという皆さんです。特にチャリティー湯呑は限定300個ということもあり間もなく完売し、売上金は全額、日本赤十字社静岡県支部を通じて被災地の方々に寄付させて頂きました。

ブースエリアでは、オートリメッサがスズキ関連用品の特価セールを展開、ブリヂストン、トーヨー産業、ヨシムラジャパンの各社が、タイヤやインターフォン、マフラーといった関連商品をVストロームに組み込んで展示しており、それぞれの実物を見ながら説明を直接聞ける絶好の機会とあって、皆さん熱心にブースを巡っています。さらにキッチンカーのコーナーも人気でした。

そして『Vストロームミーティング2016』の締めくくりは、参加者全員による集合記念撮影。合言葉は「V!」の全員のかけ声が本社社屋にこだましながら、初夏の空に吸い込まれていきました。とびきりのひとときを共有して、名残惜しい方たちがしばし歓談したり、次の再会を約束し合っています。濱本社長はじめスズキスタッフが本社正門前で手を振ってお見送りする中、431台のVストロームはこの日の思い出を胸に帰路の旅へと出発していきました。