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- ROUND01 03.10 鈴鹿サーキット
- ROUND02 04.14 モビリティリゾートもてぎ
- ROUND03 05.26 スポーツランドSUGO
- ROUND04 06.16 筑波サーキット
- ROUND05 08.25 モビリティリゾートもてぎ
- ROUND06 09.08 オートポリス
- ROUND07 09.29 岡山国際サーキット
- ROUND08 10.27 鈴鹿サーキット
全日本ロードレース選手権 レースレポート
2024年3月9日-3月10日
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 鈴鹿2&4レース
鈴鹿サーキット(三重県)
津田拓也、寒く難しいコンディションのレースを6位でフィニッシュ。渥美 心は3番手走行中に転倒リタイヤ。
2024 全日本ロードレース選手権
ROUND04 06.16 筑波サーキット
ROUND08 10.27 鈴鹿サーキット
3月9日(土)、10日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで、MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースが開催された。このレースにスズキ勢からは、AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也、Yoshimura SERT Motulの渥美 心が参戦した。
今年の開幕戦は通常のレーススケジュールより約一ヶ月早く開幕戦が開催されることから、事前テストは2月26日・27日と真冬のコンディションで行なわれた。津田はその寒さから、初日開始早々に転倒。渥美は耐久用テストを年末から行っていたこともあり、気温、路面温度が上がらない状況下でもコンスタントにラップを刻んでいく。初日は渥美が2番手、津田が8番手、2日目は渥美が3番手、津田が9番手となった。
今回のレースは開幕戦ということで、通常より一日早く木曜日からレースウイークの走行がスタートされた。レースウイーク中に関する事前の週間天気予報では、木曜と金曜の最高気温がもっとも高く12℃。土曜は8℃、日曜は10℃と予想されていた。
実際に木曜は風もなく、事前テストよりも暖かいコンディションとなった。渥美はテストからの好調さを維持し、この日のベストは2'06.749と6秒台へ入れて総合3番手。津田は2'07.912で総合10番手。
金曜日は風が強くなり、路面温度が上がらない。そのため全体的にスローペースでスタートとなり、午前の走行では渥美が2'09.045で総合9番手、津田が2'09.563で総合13番手。しかし午後の走行には路面温度も上がり、渥美は2'06.673とタイムを上げ総合5番手となる。津田は2'07.590で総合10番手。
土曜日は午後2時10分から30分間の計時予選が予定されていた。しかし昼頃から小雨がパラつき、さらに気温が低いことから雪混じりの降りとなった。JSB1000クラスの予選前に行われた四輪の「フォーミュラ・リージョナル」はスタートディレイとなり、さらに決勝では何台もスピンして大混乱のレースとなった。その後、雨は止んでコンディションも安定してきたが、JSB1000クラスの予選は『天候および路面の状況を鑑みキャンセルとする』と主催者から発表された。スターティンググリッドは金曜日の4本の走行の総合結果に基づくこととなり、渥美は5番グリッドから、津田は10番グリッドから、それぞれ日曜日の決勝をスタートすることとなった。
日曜日は朝8時半から20分間のウォームアップ走行が行われた。朝早いため、路面温度がどれくらい上がるか懸念されたが、風はあるものの太陽が出ていることから前日より穏やかなコンディションとなり、渥美は2'07.231で3番手、津田は2'09.026で7番手となった。
いよいよ決勝がスタート。渥美はまずまずのスタートを切り、4番手でオープニングラップをクリア。さらに上位進出をねらったが、4周目に赤旗が提示され、レースは仕切り直し。再スタートのレースは減算されず、予定されていた14周で行われることとなった。
2回目のスタートで渥美はうまく飛び出し、5番手でメインスタンド前に戻ってくる。トップ2台が抜け出し、渥美はその後ろの3位争いの集団の中に加わる。このグループのペースは2分6秒から7秒台。渥美はコンスタントに6秒台でラップしていることから、6周目に4番手に、さらに8周目の日立Astemoシケインで前車をパスして3番手に上がる。6秒台でラップする渥美はその勢いでトップ2台に近付こうとしたが、10周目のS字で転倒してリタイヤとなってしまう。津田はその後ろの6位争いのグループをレース中盤から引っ張る形となっていたが、1台に抜かれたところで渥美の転倒によるセーフティカーが導入となった。さらにそのセーフティカーが入っている状況で、後続車が渥美と同じS字で転倒。このことで赤旗が提示され、レースはそのまま終了となった。
今年の開幕戦は通常のレーススケジュールより約一ヶ月早く開幕戦が開催されることから、事前テストは2月26日・27日と真冬のコンディションで行なわれた。津田はその寒さから、初日開始早々に転倒。渥美は耐久用テストを年末から行っていたこともあり、気温、路面温度が上がらない状況下でもコンスタントにラップを刻んでいく。初日は渥美が2番手、津田が8番手、2日目は渥美が3番手、津田が9番手となった。
今回のレースは開幕戦ということで、通常より一日早く木曜日からレースウイークの走行がスタートされた。レースウイーク中に関する事前の週間天気予報では、木曜と金曜の最高気温がもっとも高く12℃。土曜は8℃、日曜は10℃と予想されていた。
実際に木曜は風もなく、事前テストよりも暖かいコンディションとなった。渥美はテストからの好調さを維持し、この日のベストは2'06.749と6秒台へ入れて総合3番手。津田は2'07.912で総合10番手。
金曜日は風が強くなり、路面温度が上がらない。そのため全体的にスローペースでスタートとなり、午前の走行では渥美が2'09.045で総合9番手、津田が2'09.563で総合13番手。しかし午後の走行には路面温度も上がり、渥美は2'06.673とタイムを上げ総合5番手となる。津田は2'07.590で総合10番手。
土曜日は午後2時10分から30分間の計時予選が予定されていた。しかし昼頃から小雨がパラつき、さらに気温が低いことから雪混じりの降りとなった。JSB1000クラスの予選前に行われた四輪の「フォーミュラ・リージョナル」はスタートディレイとなり、さらに決勝では何台もスピンして大混乱のレースとなった。その後、雨は止んでコンディションも安定してきたが、JSB1000クラスの予選は『天候および路面の状況を鑑みキャンセルとする』と主催者から発表された。スターティンググリッドは金曜日の4本の走行の総合結果に基づくこととなり、渥美は5番グリッドから、津田は10番グリッドから、それぞれ日曜日の決勝をスタートすることとなった。
日曜日は朝8時半から20分間のウォームアップ走行が行われた。朝早いため、路面温度がどれくらい上がるか懸念されたが、風はあるものの太陽が出ていることから前日より穏やかなコンディションとなり、渥美は2'07.231で3番手、津田は2'09.026で7番手となった。
いよいよ決勝がスタート。渥美はまずまずのスタートを切り、4番手でオープニングラップをクリア。さらに上位進出をねらったが、4周目に赤旗が提示され、レースは仕切り直し。再スタートのレースは減算されず、予定されていた14周で行われることとなった。
2回目のスタートで渥美はうまく飛び出し、5番手でメインスタンド前に戻ってくる。トップ2台が抜け出し、渥美はその後ろの3位争いの集団の中に加わる。このグループのペースは2分6秒から7秒台。渥美はコンスタントに6秒台でラップしていることから、6周目に4番手に、さらに8周目の日立Astemoシケインで前車をパスして3番手に上がる。6秒台でラップする渥美はその勢いでトップ2台に近付こうとしたが、10周目のS字で転倒してリタイヤとなってしまう。津田はその後ろの6位争いのグループをレース中盤から引っ張る形となっていたが、1台に抜かれたところで渥美の転倒によるセーフティカーが導入となった。さらにそのセーフティカーが入っている状況で、後続車が渥美と同じS字で転倒。このことで赤旗が提示され、レースはそのまま終了となった。
AutoRace Ube Racing Team No.6 津田 拓也
(JSB1000クラス 予選10番手・決勝6位)
「先週のテストの最初に、路面温度が低いことから様子を見ながら走っていたのに転倒。ペースを上げていたわけでもなく、マシンのチェックをするレベルの状態で転倒したので、本当にどうして良いか分からない状況からセットアップを始めることになってしまいました。その状況で二日間のテストを終え、このレースウイークに入ってもコンディションが大幅に良くなるようなことはなかったので、とにかくコンディションに合わせ、転倒しないような方向のセットアップを進めました。昨シーズン走って作ってきたセットアップからどんどん外れていき、このセッティングデータが今シーズンの役に立つかというと、それはまったくないレベルで、とにかくこのレースウイークのコンディションに合わせるためだけの仕様となっていきました。そんな状態でレースをスタートしなければいけなかったので、どれくらいの位置を走れるのかまったく見えませんでしたが、それでも結果的には6位だったので、ホッとしています。この状態で6位であれば、通常のコンディションになればもっと順位を上げていけるのは間違いないので、そうした点ではポジティブなレースになりました。」(JSB1000クラス 予選10番手・決勝6位)
Yoshimura SERT Motul No.13 渥美 心
(JSB1000クラス 予選5番手・決勝リタイヤ)
「今シーズンに向けたテストは昨年の暮れに岡山サーキットから始まりました。そのテストはEWCの低温用タイヤ開発のためのもので、極寒の中で走っていますので、その後の2月の岡山テストも寒かったですが、コンディションに影響されることなくセッションを進めることが出来ていました。それは先週の事前テストも同様で、テスト項目をこなしつつ、アベレージも高めることが出来、自分の成長を感じながら良いテストとなりました。ただ、着実にマシンのセットアップと自分の走りのレベルを積み上げていったのですが、最後の最後に低い路面に足下をすくわれてしまって転倒したのは、ちょっと誤算でした。でも流れ自体は良かったので、インターバルの1週間で気持ちを切り替え、このレースウイークに入りました。やはりコンディションは同じような低温だったのですが、チームと自分自身はそこへの対応がテストからうまく出来ていたので、リズム良く走れていました。各セッションの順位を見ても、コンスタントに上位に入ることが出来ていたので、手応えを感じながら予選を迎えたのですが、コンディション不良ということでキャンセルになってしまったのは、そこへの対応を準備してきた我々にとっては寝耳に水でした。でもそれを覆すことは出来ないのでとにかく決勝へ気持ちを切り替え、集中して今日の朝のウォームアップ走行、決勝へと向かいました。赤旗中断前のレースはスタートで少し出遅れましたが、フィーリングはすごく良かったので、とにかく落ち着いて前のマシンを抜くことに集中していたら、赤旗中断となりました。再スタートはうまくいき、3位争いの中に加わることが出来て4番手に上がったので、前を走る岡本裕生選手(ヤマハ)をどこで抜こうか見ていたら、自分の方がペースが良いし、その前のトップグループとの差も広がらないので、早めに前に出てトップを追ってみようと3番手に出ました。そこから無理なプッシュをしていたわけではないのですが、いきなり自分の下からマシンがなくなってしまい、転倒してしまいました。残念な結果ではありますが、自分の成長、マシンのセットアップも進んだので、良いレースウイークになりました。」(JSB1000クラス 予選5番手・決勝リタイヤ)
第1戦 鈴鹿2&4レース JSB1000 決勝結果(11Laps)
順位 | No. | ライダー | チーム名 | メーカー | タイム |
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1 | 1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 24'30.422 |
2 | 3 | 水野 涼 | DUCATI Team KAGAYAMA | DUCATI | 24'30.961 |
3 | 2 | 岡本 裕生 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 | YAMAHA | 24'31.202 |
4 | 30 | 長島 哲太 | DUNLOP Racing Team with YAHAGI | HONDA | 24'32.211 |
5 | 33 | 高橋 巧 | JAPAN POST HondaDream TP | HONDA | 24'32.593 |
6 | 6 | 津田 拓也 | AutoRace Ube Racing Team | SUZUKI | 24'33.207 |
7 | 32 | 野左根 航汰 | Astemo HondaDream SI Racing | HONDA | 24'33.589 |
8 | 10 | 岩田 悟 | Team ATJ | HONDA | 24'33.980 |
9 | 20 | 日浦 大治朗 | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | HONDA | 24'34.665 |
10 | 9 | 伊藤 和輝 | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | HONDA | 24'34.948 |
11 | 4 | 名越 哲平 | SDG Honda Racing | HONDA | 24'35.328 |
12 | 5 | 亀井 雄大 | Honda Suzuka Racing Team | HONDA | 24'35.701 |
13 | 36 | 渡辺 一馬 | Astemo Honda Deam SI Racing | HONDA | 24'35.895 |
14 | 27 | 中冨 伸一 | RSN | YAMAHA | 24'37.051 |
15 | 28 | 芳賀 瑛大 | NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCH | YAMAHA | 24'37.230 |
16 | 31 | 佐野 優人 | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | KAWASAKI | 24'38.336 |
17 | 22 | 新庄 雅浩 | Team TATARA aprilia | APRILIA | 24'38.565 |
18 | 17 | 杉山 優輝 | Honda Suzuka Racing Team | HONDA | 24'38.900 |
19 | 37 | 吉田 愛乃助 | TONE RT SYNCEDGE4413 BMW | BMW | 24'39.569 |
20 | 29 | 須貝 義行 | TEAM SUGAI RACING JAPAN | HONDA | 24'58.750 |
21 | 38 | Dzegede Zechariah | TONE RT SYNCEDGE4413 BMW | BMW | 25'15.774 |
DNF | 13 | 渥美 心 | Yoshimura SERT Motul | SUZUKI | 19'03.612 |
DNF | 23 | 津田 一磨 | Team BabyFace | YAMAHA | 20'42.395 |
DNF | 11 | 秋吉 耕佑 | MurayamaUnso.Team AKIYOSHI | HONDA | 12'57.349 |
DNF | 34 | 柴田 義将 | Taira Promote Racing | YAMAHA | 11'03.256 |
DNF | 21 | 星野 知也 | TONE RT SYNCEDGE4413 BMW | BMW | 4'24.185 |
DNS | 35 | 渡辺 一樹 | TOHO Racing | HONDA | |
DNS | 12 | 関口 太郎 | SANMEI Team TARO PLUSONE | BMW | |
失格 | 14 | 児玉 勇太 | Team Kodama | YAMAHA |