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全日本ロードレース選手権 レースレポート
 
3月9日(土)、10日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで、MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースが開催された。このレースにスズキ勢からは、AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也、Yoshimura SERT Motulの渥美 心が参戦した。

今年の開幕戦は通常のレーススケジュールより約一ヶ月早く開幕戦が開催されることから、事前テストは2月26日・27日と真冬のコンディションで行なわれた。津田はその寒さから、初日開始早々に転倒。渥美は耐久用テストを年末から行っていたこともあり、気温、路面温度が上がらない状況下でもコンスタントにラップを刻んでいく。初日は渥美が2番手、津田が8番手、2日目は渥美が3番手、津田が9番手となった。

今回のレースは開幕戦ということで、通常より一日早く木曜日からレースウイークの走行がスタートされた。レースウイーク中に関する事前の週間天気予報では、木曜と金曜の最高気温がもっとも高く12℃。土曜は8℃、日曜は10℃と予想されていた。

実際に木曜は風もなく、事前テストよりも暖かいコンディションとなった。渥美はテストからの好調さを維持し、この日のベストは2'06.749と6秒台へ入れて総合3番手。津田は2'07.912で総合10番手。

金曜日は風が強くなり、路面温度が上がらない。そのため全体的にスローペースでスタートとなり、午前の走行では渥美が2'09.045で総合9番手、津田が2'09.563で総合13番手。しかし午後の走行には路面温度も上がり、渥美は2'06.673とタイムを上げ総合5番手となる。津田は2'07.590で総合10番手。

土曜日は午後2時10分から30分間の計時予選が予定されていた。しかし昼頃から小雨がパラつき、さらに気温が低いことから雪混じりの降りとなった。JSB1000クラスの予選前に行われた四輪の「フォーミュラ・リージョナル」はスタートディレイとなり、さらに決勝では何台もスピンして大混乱のレースとなった。その後、雨は止んでコンディションも安定してきたが、JSB1000クラスの予選は『天候および路面の状況を鑑みキャンセルとする』と主催者から発表された。スターティンググリッドは金曜日の4本の走行の総合結果に基づくこととなり、渥美は5番グリッドから、津田は10番グリッドから、それぞれ日曜日の決勝をスタートすることとなった。

日曜日は朝8時半から20分間のウォームアップ走行が行われた。朝早いため、路面温度がどれくらい上がるか懸念されたが、風はあるものの太陽が出ていることから前日より穏やかなコンディションとなり、渥美は2'07.231で3番手、津田は2'09.026で7番手となった。

いよいよ決勝がスタート。渥美はまずまずのスタートを切り、4番手でオープニングラップをクリア。さらに上位進出をねらったが、4周目に赤旗が提示され、レースは仕切り直し。再スタートのレースは減算されず、予定されていた14周で行われることとなった。

2回目のスタートで渥美はうまく飛び出し、5番手でメインスタンド前に戻ってくる。トップ2台が抜け出し、渥美はその後ろの3位争いの集団の中に加わる。このグループのペースは2分6秒から7秒台。渥美はコンスタントに6秒台でラップしていることから、6周目に4番手に、さらに8周目の日立Astemoシケインで前車をパスして3番手に上がる。6秒台でラップする渥美はその勢いでトップ2台に近付こうとしたが、10周目のS字で転倒してリタイヤとなってしまう。津田はその後ろの6位争いのグループをレース中盤から引っ張る形となっていたが、1台に抜かれたところで渥美の転倒によるセーフティカーが導入となった。さらにそのセーフティカーが入っている状況で、後続車が渥美と同じS字で転倒。このことで赤旗が提示され、レースはそのまま終了となった。

AutoRace Ube Racing Team No.6 津田 拓也
(JSB1000クラス 予選10番手・決勝6位)
「先週のテストの最初に、路面温度が低いことから様子を見ながら走っていたのに転倒。ペースを上げていたわけでもなく、マシンのチェックをするレベルの状態で転倒したので、本当にどうして良いか分からない状況からセットアップを始めることになってしまいました。その状況で二日間のテストを終え、このレースウイークに入ってもコンディションが大幅に良くなるようなことはなかったので、とにかくコンディションに合わせ、転倒しないような方向のセットアップを進めました。昨シーズン走って作ってきたセットアップからどんどん外れていき、このセッティングデータが今シーズンの役に立つかというと、それはまったくないレベルで、とにかくこのレースウイークのコンディションに合わせるためだけの仕様となっていきました。そんな状態でレースをスタートしなければいけなかったので、どれくらいの位置を走れるのかまったく見えませんでしたが、それでも結果的には6位だったので、ホッとしています。この状態で6位であれば、通常のコンディションになればもっと順位を上げていけるのは間違いないので、そうした点ではポジティブなレースになりました。」

Yoshimura SERT Motul No.13 渥美 心
(JSB1000クラス 予選5番手・決勝リタイヤ)
「今シーズンに向けたテストは昨年の暮れに岡山サーキットから始まりました。そのテストはEWCの低温用タイヤ開発のためのもので、極寒の中で走っていますので、その後の2月の岡山テストも寒かったですが、コンディションに影響されることなくセッションを進めることが出来ていました。それは先週の事前テストも同様で、テスト項目をこなしつつ、アベレージも高めることが出来、自分の成長を感じながら良いテストとなりました。ただ、着実にマシンのセットアップと自分の走りのレベルを積み上げていったのですが、最後の最後に低い路面に足下をすくわれてしまって転倒したのは、ちょっと誤算でした。でも流れ自体は良かったので、インターバルの1週間で気持ちを切り替え、このレースウイークに入りました。やはりコンディションは同じような低温だったのですが、チームと自分自身はそこへの対応がテストからうまく出来ていたので、リズム良く走れていました。各セッションの順位を見ても、コンスタントに上位に入ることが出来ていたので、手応えを感じながら予選を迎えたのですが、コンディション不良ということでキャンセルになってしまったのは、そこへの対応を準備してきた我々にとっては寝耳に水でした。でもそれを覆すことは出来ないのでとにかく決勝へ気持ちを切り替え、集中して今日の朝のウォームアップ走行、決勝へと向かいました。赤旗中断前のレースはスタートで少し出遅れましたが、フィーリングはすごく良かったので、とにかく落ち着いて前のマシンを抜くことに集中していたら、赤旗中断となりました。再スタートはうまくいき、3位争いの中に加わることが出来て4番手に上がったので、前を走る岡本裕生選手(ヤマハ)をどこで抜こうか見ていたら、自分の方がペースが良いし、その前のトップグループとの差も広がらないので、早めに前に出てトップを追ってみようと3番手に出ました。そこから無理なプッシュをしていたわけではないのですが、いきなり自分の下からマシンがなくなってしまい、転倒してしまいました。残念な結果ではありますが、自分の成長、マシンのセットアップも進んだので、良いレースウイークになりました。」

S-PULSE DREAM RACING・ITEC No.18 生形 秀之
(JSB1000クラス レース1 予選2番手・決勝2位/レース2 予選2番手・決勝3位)
「レースに参戦するために新チームを作り、1週間前の事前テストから走り始めました。バイク自体は去年使っていたものですが、ケガのため昨年の7月のレースから走らせていないので、状態の確認からスタートしました。そのため、昨年の後半2戦でトライしたかった要素を入れながらテストから走り、チームも頑張ってマシンを仕上げてくれ、予選4番手まで進みました。ドライであれば決勝はもう少しいける自信があったのですが、雨になって路面状況が変わってしまい、非常に厳しい戦いになってしまいました。コースにとどまるのがやっとという状況で、本当に苦しいレースでした。ただ、今年はテストをする予定もあるので、そこでしっかりマシンを仕上げていきたいと思います。」

Team TITAN-TKR SUZUKI No.11 村瀬 健琉
(ST1000クラス 予選11番手・決勝11位)
「今年の初乗りは1週間前の事前テストでした。自己ベストを走行ごとに更新し、良い走り出しが出来ました。その流れはレースウイークに入っても変わりませんでした。そこは良かったのですが、フリー走行や予選でトップグループの人たちの後ろに付けることが出来たので付いていったところ、今までの自分の走り方では限界が早いことが分かり、マシンを改めて組み立て直しました。レースはそれが功を奏し、トップグループの後ろに付いて走ることが出来たのですが腕上がりしてしまい、中盤から終盤にかけて離されてしまいました。課題は明確に見えているので、次のSUGOまでにしっかりと修正して臨みたいと思います。」

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 JSB1000 決勝結果(11Laps)
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順位No.ライダーチーム名メーカータイム
11中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA24'30.422
23水野 涼DUCATI Team KAGAYAMADUCATI24'30.961
32岡本 裕生YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2YAMAHA24'31.202
430長島 哲太DUNLOP Racing Team with YAHAGIHONDA24'32.211
533高橋 巧JAPAN POST HondaDream TPHONDA24'32.593
66津田 拓也AutoRace Ube Racing TeamSUZUKI24'33.207
732野左根 航汰Astemo HondaDream SI RacingHONDA24'33.589
810岩田 悟Team ATJHONDA24'33.980
920日浦 大治朗Honda Dream RT SAKURAI HONDAHONDA24'34.665
109伊藤 和輝Honda Dream RT SAKURAI HONDAHONDA24'34.948
114名越 哲平SDG Honda RacingHONDA24'35.328
125亀井 雄大Honda Suzuka Racing TeamHONDA24'35.701
1336渡辺 一馬Astemo Honda Deam SI RacingHONDA24'35.895
1427中冨 伸一RSNYAMAHA24'37.051
1528芳賀 瑛大NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCHYAMAHA24'37.230
1631佐野 優人KRP SANYOUKOUGYO RSITOHKAWASAKI24'38.336
1722新庄 雅浩Team TATARA apriliaAPRILIA24'38.565
1817杉山 優輝Honda Suzuka Racing TeamHONDA24'38.900
1937吉田 愛乃助TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW24'39.569
2029須貝 義行TEAM SUGAI RACING JAPANHONDA24'58.750
2138Dzegede ZechariahTONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW25'15.774
DNF13渥美 心Yoshimura SERT MotulSUZUKI19'03.612
DNF23津田 一磨Team BabyFaceYAMAHA20'42.395
DNF11秋吉 耕佑MurayamaUnso.Team AKIYOSHIHONDA12'57.349
DNF34柴田 義将Taira Promote RacingYAMAHA11'03.256
DNF21星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW4'24.185
DNS35渡辺 一樹TOHO RacingHONDA
DNS12関口 太郎SANMEI Team TARO PLUSONEBMW
失格14児玉 勇太Team KodamaYAMAHA
77清成 龍一TOHO RacingHONDA+26.447
720生形 秀之S-PULSE DREAM RACING・ITECSUZUKI+21.108
1952寺本 幸司TERAMOTO@J-TRIP RacingSUZUKI+47.573
2130樋口 耕太FACTORY HIRO H.L.O RACINGSUZUKI+1'30.639
 JSB1000 決勝結果(20Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
11中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA27'18.085
22岡本 裕生YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2YAMAHA+5.134
33水野 涼DUCATI Team KAGAYAMADUCATI8Laps
44名越 哲平SDG Honda RacingHONDA+10.769
55亀井 雄大Honda Suzuka Racing TeamHONDA+26.150
66津田 拓也AutoRace Ube Racing TeamSUZUKI+10.871
77清成 龍一TOHO RacingHONDA+26.447
99伊藤 和輝Honda Dream RT SAKURAI HONDAHONDA+43.655
1010岩田 悟Team ATJHONDA+19.180
1111秋吉 耕佑MurayamaUnso.Team AKIYOSHIHONDA+24.226
1212関口 太郎SANMEI Team TARO PLUSONEBMW+1'01.476
1313渥美 心Yoshimura SERT MotulSUZUKI+47.573
1414児玉 勇太Team KodamaYAMAHA+51.132
1717杉山 優輝Honda Suzuka Racing TeamHONDA+51.278
1818柳川 明KRP SANYOUKOUGYO&RS-ITOHKAWASAKI+48.859
2020日浦 大治朗Honda Dream RT SAKURAI HONDAHONDA+43.655
2121星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW+47.623
2222新庄 雅浩Team TATARA apriliaAPRILIA+1'18.548
2323津田 一磨Team BabyFaceYAMAHA+1'05.081
2727中冨 伸一RSNYAMAHA+1'01.558
2828芳賀 瑛大NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCHYAMAHA-
2929須貝 義行TEAM SUGAI RACING JAPANHONDA1Lap
3030長島 哲太DUNLOP Racing Team with YAHAGIHONDA+14.344
3131佐野 優人KRP SANYOUKOUGYO RSITOHKAWASAKI+48.859
3232野左根 航汰Astemo HondaDream SI RacingHONDA+14.344
3333高橋 巧JAPAN POST HondaDream TPHONDA+1'24.383
3434柴田 義将Taira Promote RacingYAMAHA-
3535渡辺 一樹TOHO RacingHONDA+26.447
3636渡辺 一馬Astemo Honda Deam SI RacingHONDA+14.344
3737吉田 愛乃助TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW+47.623
3838Dzegede ZechariahTONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW+47.623
720生形 秀之S-PULSE DREAM RACING・ITECSUZUKI+21.108
1952寺本 幸司TERAMOTO@J-TRIP RacingSUZUKI+47.573
2130樋口 耕太FACTORY HIRO H.L.O RACINGSUZUKI+1'30.639
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 ST1000 決勝結果(15Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
12國峰 啄磨TOHO RacingHONDA27'43.279
233國井 勇輝 SDG Motor Sports RT HARC-PRO.HONDA+0.165
31渡辺 一馬Astemo HondaDream SI RacingHONDA+1.545
43高橋 裕紀JAPAN POST Honda Dream TPHONDA+1.643
536高橋 巧JAPAN POST Honda Dream TPHONDA+2.245
632榎戸 育寛 SDG Motor Sports RT HARC-PRO.HONDA+4.607
727荒川 晃大MOTOBUM HONDAHONDA+5.290
88前田 恵助Team GYTRYAMAHA+15.588
96岩戸 亮介Kawasaki Plaza Racing TeamKAWASAKI+15.843
1013豊島 怜DOG FIGHT RACINGYAMAHA+24.763
119村瀬 健琉Team TKR performanceSUZUKI+26.145
1235綿貫 舞空TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW+26.780
1330横山 尚太OGURA CLUTCH ORC with RIDE INYAMAHA+34.668
1415柴田 義将Taira Promote RacingYAMAHA+36.899
1528佐野 優人KRP SANYOUKOUGYO RSITOHKAWASAKI+42.732
1618中村 修一郎MATSUBA RACING PROJECT&RS-ITOHKAWASAKI+47.531
1714中村 竜也MATSUBA RACING PROJECT&RS-ITOHKAWASAKI+47.941
1839吉田 愛乃助TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW+57.822
1926吉廣 光CLUBNEXT&Honda Dream TAKASAKIHONDA+59.389
2017松本 隆征FineTechnicalRacingKAWASAKI+1'07.471
2123和田 留佳Team TATARA apriliaAPRILIA+1'12.548
2238仲村 優佑FEEVIL OKINAWAYAMAHA+1'13.028
2343山添 康孝A-Garage*PROJECT-FATESUZUKI+1'16.997
2421松川 泰宏MOTOBUM HONDAHONDA+1'32.650
2534成田 彬人FineTechnicalRacingKAWASAKI+1'41.013
2640佐藤 直之TeamSTR&OM-STAINLESS+AiYAMAHA+1'41.606
2729新井 久美OGURA CLUTCH ORC with RIDE INYAMAHA+1'44.873
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