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MotoGP
2019年9月22日
MotoGP 第14戦 アラゴンGP 決勝
場所:スペイン モーターランド・アラゴン

チームスズキエクスター、アラゴンGP決勝は揃って悔しい追い上げレースに
• アレックス・リンスは9位で再びチャンピオンシップランキング3位に浮上
• ジョアン・ミルは他車との接触により最後尾から追い上げ14位でゴール
• チームは次戦からのフライアウェイレースにフォーカス
MotoGP第14戦アラゴンGP決勝日朝のウォームアップセッションは、各チームが決勝に向けて最終のセットアップを確認。チームスズキエクスターライダーのふたりは共に好感触でセッションを終え、チーム、ライダー揃って決勝への士気を高める。

アレックス・リンス、ジョアン・ミルは決勝にどちらもフロントミディアム、リアハードのタイヤコンビネーションを選択。各ライダーがグリッドに揃うと上空に雨雲が迫り、雨の心配がされたものの、午後1時にドライレースで23周の決勝がスタートした。

9番手、12番手グリッドからそれぞれスタートしたミルとリンスは共に好スタートを決めて1コーナーにほぼ同時に飛び込む。しかしその後、12コーナーでリンスがモルビデリ(ヤマハ)と接触してモルビデリが転倒、リンスはオーバーランをしたため19番手までポジションを落としてコースに復帰する。リンスはその後、猛烈なアタックでオーバーテイクを繰り返すが、12番手までポジションを上げたところでモルビデリとの接触に際するロングラップペナルティーが科せられることになる。リンスはペナルティー消化後もペースを落とすことなく前を追撃。9番手争いのグループで終盤までバトルを繰り返し9位でチェッカーを受け、チャンピオンシップでは再びランキング3位に返り咲いた。

一方のミルは得意とする母国サーキットでフリー走行、予選で好調さをアピール。しかし決勝はブレーキングのフィーリングに苦しみ、序盤に順位を上げられずに苦戦。徐々にペースが安定し、追撃体制に入ったところで他車と接触があり、ミルは最後尾までポジションを落とす。リンス同様苦しい追い上げレースを強いられるが、最後まで粘りの走りで14番手まで順位を上げてゴール。金曜、土曜と強いパフォーマンスを見せてきたルーキー・ミルにとっては悔しさの残る週末となった。


河内 健 テクニカルマネージャー
「スズキにとってはとても残念な週末となってしまいました。今週は両ライダー共スピードがあったので、我々ももっと良い結果を期待していたのですが、残念ながらふたりともアクシデントに見舞われ、後方からの追い上げレースを余儀なくされてしまいました。アクシデントに関わってしまったライダーには申し訳なく思っています。しかしどちらのライダーもレースを諦めず、淡々とオーバーテイクを続けてしっかりとポイントを獲得し、さらにアレックスはチャンピオンシップで再び3位に上がることができたので、そこはポジティブだったと言うべきでしょう。ここからオーバーシーズラウンドに入りますが、一刻も早く再び強い結果が残せるチームに戻れるように、さらに尽力していきます。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今日の決勝は序盤から苦戦するだろうと予想していましたが、想像していた以上の困難が待ち受けていた状態となってしまいました。アレックスはスタートを決めてオープニングラップで一気に8番手まで順位を上げましたが、その後モルビデリと接触して彼を転倒させてしまう結果となり、彼と彼のチームには本当に申し訳ないことをしてしまったと思っています。アレックスは決勝でトップグループに近づけるペースがあったのですが、ロングラップペナルティーでトップグループと大きな差がついてしまい、追い上げレースを強いられてしまいました。しかしチャンピオンシップランキングでは再び3位に上がることができたので、それは粘りの走りの成果だったと言えるでしょう。ジョアンもこの週末はかなりポジティブなフィーリングだったのですが、今日は他車と接触があり大幅に順位を落とし、アレックス同様後方からの悔しい追い上げレースとなってしまいました。次戦タイはふたりのライダーが揃って強いバトルをできるよう願っています。」

アレックス・リンス
「まずフランキー(モルビデリ)に本当に申し訳ないことをしてしまった。レース後に本人には直接お詫びに行ったけど、謝罪しても結果が変わるわけじゃないからね。ロングラップペナルティーを科せられたのは当然だし、十分納得しているけど、そのお陰で完全に追い上げレースになってしまった。決勝中の様々な状況を考えれば、今日は9位で無事に完走することができてよかったと思うよ。敗因は全て予選ポジションが悪かったせい。次戦タイではもっと予選から集中して、しっかりウィークの流れを作らなくちゃいけないね。」

ジョアン・ミル
「この週末はフィーリングがかなり良かったから決勝を楽しみにしていたのだけど、期待通りの結果が残せなくて本当にがっかりしているよ。序盤何度かオーバーラン気味になったせいで他車と接触してマシンにダメージを負ってしまったうえ、さらにその後もまた接触で最後尾まで順位を落としてしまった。そこからはとにかく1台でも多くオーバーテイクすることに集中するしかなくて、思い描いていたイメージとは全く違った展開になってしまったよ。次のタイでは今日のような展開じゃなくて、もっと良い結果を残せるレースをしたいよ。」

MotoGP 第14戦 アラゴンGP 決勝結果
順位ゼッケンライダーチーム名メーカータイム/トップ差
193M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA41'57.221
24A・ドビツィオーゾDucati TeamDUCATI+4.836
343J・ミラーPramac RacingDUCATI+5.430
412M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA+5.811
520F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA+8.924
635C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA+10.390
741A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+10.441
846V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA+23.623
942アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+27.998
1030中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA+31.242
1129A・イアンノーネAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+32.624
129D・ペトルッチDucati TeamDUCATI+33.043
1388M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM+33.063
1436ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+33.363
1553T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI+36.358
1663F・バグナイアPramac RacingDUCATI+41.295
1782M・カリオRed Bull KTM Factory RacingKTM+42.983
1817K・アブラハムReale Avintia RacingDUCATI+43.880
1938B・スミスAprilia Racing TeamAPRILIA+44.279
2099J・ロレンソRepsol Honda TeamHONDA+46.087
2155H・シャーリンRed Bull KTM Tech 3KTM+47.308
DNF21F・モルビデリPetronas Yamaha SRTYAMAHA0Lap
MotoGP ポイントランキング(第14戦 アラゴンGP終了時)
順位ゼッケンライダーチーム名メーカーポイント
193M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA300
24A・ドビツィオーゾDucati TeamDUCATI202
342アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI156
49D・ペトルッチDucati TeamDUCATI155
512M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA147
646V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA137
720F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA123
843J・ミラーPramac RacingDUCATI117
935C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA98
1021F・モルビデリPetronas Yamaha SRTYAMAHA80
1144P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM77
1230中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA68
1336ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI49
1441A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA46
1529A・イアンノーネAprilia Racing Team GresiniAPRILIA32
1663F・バグナイアPramac RacingDUCATI29
1788M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM29
185J・ザルコRed Bull KTM Factory RacingKTM27
1999J・ロレンソRepsol Honda TeamHONDA23
2053T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI18
216S・ブラドルTeam HRCHONDA16
2251M・ピロMission Winnow DucatiDUCATI9
2350シルバン・ギントーリTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI7
2455H・シャーリンRed Bull KTM Tech 3KTM7
2517K・アブラハムReale Avintia RacingDUCATI5
2638B・スミスAprilia Factory RacingAPRILIA 
2782M・カリオRed Bull KTM Factory RacingKTM