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MotoGP
2019年6月30日
MotoGP 第8戦 オランダGP 決勝
場所:オランダ TTサーキット・アッセン

オランダGP決勝はミルが8位、リンスは痛恨の転倒リタイヤ
• ジョアン・ミルは健闘の8位
• アレックス・リンスはトップ走行中に転倒、無念のリタイヤ
• チームスズキエクスターは気持ちを切り替え、次戦ドイツGPに挑む
2019年MotoGP第8戦オランダGP決勝は、朝からサーキットに熱狂的ファンが次々と詰めかけ、決勝前には105,000人がTTサーキット・アッセンを埋め尽くした。午前のウォームアップセッションで、決勝に向けた最終確認を終えたチームスズキエクスターライダーのふたりはどちらも大きな手応えを感じ、午後2時の決勝スタートを待つ。

アレックス・リンス、ジョアン・ミルはそれぞれ3番手、5番手のグリッドポジションからロケットスタートを切り、オープニングラップを1番手、2番手でレースをリード。しかしその後トップを走行するリンスが3周目の9コーナーで痛恨の転倒。リンスは再スタートを試みるもコース復帰は叶わず、スタートからわずか数周でまさかのリタイヤとなる。この週末は常に強いパフォーマンスをアピールし続け、表彰台への期待がかかっていたリンスにとっては悔しい結末となった。

一方チームメイトのジョアン・ミルは、リンス転倒後数台にオーバーテイクを許し、5番手までポジションダウン。ドゥカティファクトリーの2台に一度はオーバーテイクを許したミルだったが、その後2台を執拗に追いかけ、再びオーバーテイクして4番手に。しかしラスト2周でミスを犯しオーバーラン。8番手までポジションを落としてそのままチェッカーを受けた。


河内 健 テクニカルマネージャー
「今日は強いレースを期待していたので非常に残念でなりません。アレックスに何が起こったのか、しっかりデータを調べて次に備えたいと思います。一方のジョアンですが、ラスト数周でポジションを落としてしまったことは残念でしたが、ムジェロ、カタルニアに続いてレースを完走できたことはポジティブでしたし、セカンドグループでしっかり戦えたということが、今日の唯一の良い点だったと思います。次のレースでまた仕切り直し、再びチャレンジしたいと思います。ありがとうございました。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今日はアレックスとジョアンがふたり揃って素晴らしいスタートを決めてくれ、オープニングラップを1番手と2番手で帰ってきたのを見た時には本当に興奮しましたね。この週末、アレックスは常に快調だったのに、ほんのちょっとのミスを犯したせいで転倒、リタイヤという結果となってしまい残念でなりません。そして今日はジョアンも本当に強い走りを見せてくれました。終盤の数周はタイヤのグリップが落ちて、我慢を強いられることとなってしまいましたが、最後まで健闘し、全てを出し切ってくれた結果だと思っています。決勝結果は期待していたものではありませんでしたが、我々チームはレース毎に強くなっていますし、勝てる強さを持っていると信じているので、また次戦のドイツGPで再びチャレンジできるのを楽しみにしています。」

ジョアン・ミル
「決勝ではもっと上位フィニッシュを狙っていたから、結果に関しては残念な気持ちだけど、今週末は全般的にポジティブな良い仕事ができたと思っているよ。スタートからゴールまで全力で戦うことができたしね。レース終盤はリアタイヤのグリップが落ちてどうすることもできなかった。だから最後の数周はリスクを冒すより完走してしっかりポイントを獲得しようと思って走ったよ。この数戦色々な部分でかなり進化を感じているから、またすぐにレースできることがとにかく楽しみさ。来週はさらに上位を目指すよ。」

アレックス・リンス
「今日はスタートが決まって、転倒するまでは本当に無理なく走れていたし、快調だった。8コーナーの立ち上がりでフロントがいつもより浮いてしまったので、それを抑えようと強くブレーキを掛けた瞬間、フロントが切れ込んでそのまま転倒してしまったんだ。今週末は調子もかなり良かったし、ペースも安定していたから本当に残念な気持ちさ。転倒がなければトップグループで最後までバトルできていたと思うから悔しいけど、来週末にはまたすぐに次のレースがあるから、そこで必ずリベンジするよ。」

MotoGP 第8戦 オランダGP 決勝結果
順位ゼッケンライダーチーム名メーカータイム/トップ差
112M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA40'55.415
293M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA+4.854
320F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA+9.738
44A・ドビツィオーゾMission Winnow DucatiDUCATI+14.147
521F・モルビデリPetronas Yamaha SRTYAMAHA+14.467
69D・ペトルッチMission Winnow DucatiDUCATI+14.794
735C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA+18.361
836ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+24.268
943J・ミラーPramac RacingDUCATI+26.496
1029A・イアンノーネAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+26.997
1144P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM+28.732
1241A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+34.095
1388M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM+34.181
1463F・バグナイアPramac RacingDUCATI+34.249
1555H・シャーリンRed Bull KTM Tech 3KTM+34.494
1653T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI+48.357
1717K・アブラハムReale Avintia RacingDUCATI1Lap
DNF5J・ザルコRed Bull KTM Factory RacingKTM10Laps
DNF30中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA22Laps
DNF46V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA22Laps
DNF42アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI24Laps
MotoGP ポイントランキング(第8戦 オランダGP終了時)
順位ゼッケンライダーチーム名メーカーポイント
193M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA160
24A・ドビツィオーゾMission Winnow DucatiDUCATI116
39D・ペトルッチMission Winnow DucatiDUCATI108
442アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI101
546V・ロッシMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA72
620F・クアルタラロPetronas Yamaha SRTYAMAHA67
712M・ビニャーレスMonster Energy Yamaha MotoGPYAMAHA65
843J・ミラーPramac RacingDUCATI60
944P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM52
1035C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA51
1130中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA48
1221F・モルビデリPetronas Yamaha SRTYAMAHA45
1341A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA31
1436ジョアン・ミルTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI30
1599J・ロレンソRepsol Honda TeamHONDA19
1629A・イアンノーネAprilia Racing Team GresiniAPRILIA18
175J・ザルコRed Bull KTM Factory RacingKTM16
1888M・オリベイラRed Bull KTM Tech 3KTM15
1963F・バグナイアPramac RacingDUCATI11
2051M・ピロMission Winnow DucatiDUCATI9
2153T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI9
226S・ブラドルTeam HRCHONDA6
2350シルバン・ギントーリTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI3
2455H・シャーリンRed Bull KTM Tech 3KTM3
2517K・アブラハムReale Avintia RacingDUCATI2
2638B・スミスAprilia Factory RacingAPRILIA