
2019 MotoGP
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2019年6月16日
MotoGP 第7戦 カタルニアGP 決勝 場所:スペイン バルセロナ・カタルニアサーキット
大荒れのカタルニアGP決勝でリンスが4位、ミルはMotoGPクラス自己最高の6位に
• アレックス・リンスは表彰台圏内を走行中にコースアウトも、見事なセーブでコースに復帰
• ジョアン・ミルはMotoGPクラス自己最高のリザルトを記録 • チームスズキエクスターは充実の1日を終え、明日のテストに備える
開催70周年目の記念イベントとなる2019年MotoGP第7戦カタルニアGP決勝は、歴史あるカタルニアサーキットでの熱い戦いを見逃すまいと世界各地から駆けつけた多くの熱狂的ファンに囲まれてシグナルオフ。しかし路面温度が上がったサーキットでは予想外の展開が待ち受け、24人のうち11人のライダーがリタイアとなった。
チームスズキエクスターの3人のライダーはそれぞれ24周のレースに全神経を集中させてスタートし、アレックス・リンス、ジョアン・ミルは3列目、4列目グリッドから好スタートを決める。最初の大きなドラマは決勝スタート2周目に起こり、トップグループの4台が同時に転倒。この転倒によりリンスは一気に4番手にポジションを上げ、前を走るペトルッチ(ドゥカティ)を激しく追いかけて2番手へのポジションアップを狙う。トップグループ4台の転倒によりポジションを上げたのはチームメイトのミルも同様で、トップグループから僅かに遅れるも6番手につけ、虎視眈々とオーバーテイクのチャンスを狙いながら走行。ミルは決勝終盤になってもペースを落とすことなく安定した走りで6位ゴール。MotoGPクラス自己ベストリザルトを記録した。 リンスはペトルッチとの激しい2番手争い中、1コーナーでオーバーテイクの際に接触しそうになり、それを避けてコースオフ。しかし見事なセーブで転倒を免れ、僅かなロスでコースに復帰。このコースオフで7番手まで順位を落とすも、残り周回を最後までアグレッシブに攻め続け4位でフィニッシュ。貴重な13ポイントを獲得した。 シルバン・ギントーリは大荒れのレースの中、淡々と走行を重ね、13位でチェッカー。明日はサーキットに残り、リンス、ミルと共に1日テストを行う。 河内 健 テクニカルマネージャー
「良いレースでもありましたが同時に悔しいレースでもありました。良かったことはワイルドカードのシルバンも含め、チームの3人のライダーが全員ポイント圏内を完走できたことです。特にジョアンは非常に良いパフォーマンスを見せてくれ、6位というこれまでの自己ベストの成績を挙げてくれました。彼の成長が見られて大変嬉しく思いますし、この調子で成長を続けていってくれればと思います。一方アレックスですが、皆が最低でも表彰台を期待していたと思うので、そういった意味では非常に残念なレースでしたが、しっかり4位で完走してポイントを重ねてくれましたし、次のレースに期待したいと思います。今週末はテストチームから沢山の助けをもらってレースをすることができました。今後もテストチームと共に一緒にマシンの性能を高め、さらに上を目指したいと思います。ありがとうございます。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「チームの3人のライダー皆に対し、素晴らしいレースをしてくれたことに感謝しています。アレックスはタイヤのフィーリングに苦しみながらも最後まで諦めず、本当に強い戦いを見せてくれました。多くのライダーが転倒し、ラッキーだった部分もあったとは思いますが、苦戦のレースで4位という結果を残せたことをポジティブに受け止めたいと思っています。そして今日はジョアンがカタール以来再びトップグループで走るのを見ることができ、とても嬉しかったです。ここまでの自己ベストのリザルトを獲得することができて、きっと本人の大きな自信に繋がったことでしょう。そしてワイルドカード参戦のシルバンはいつも通りの素晴らしい仕事をしてくれ、さらにチームにポイントももたらせてくれました。全てが期待通りの結果だったとは言い難いですが、我々にとってポジティブな週末だったと言えるでしょう。」アレックス・リンス
「この週末はマシンも自分自身も調子が良くて、良い結果を残す自信があっただけに、今日の結果には正直残念な気持ちだよ。でもレース中に抱えていた問題を考慮すると結果はさほど悪くなかったとも思う。ロレンソがトップグループの何台かを巻き込んで転倒したのは残念だったね。結果的にそれがマルケスを優位にしてしまうことになったし。決勝は路面温度がかなり上がったためにタイヤのグリップが悪くて、自分の場合は特に右コーナーで苦戦してうまく走れなかった。作戦では良いスタートを切ってマルケスについていくつもりだったんだけどね。思い通りにはいかなかったけど、それでも4位でフィニッシュできたから、今日のところはそれで良しとするよ。」ジョアン・ミル
「決勝は路面温度がかなり上がって難しいレースだった。レースをきっちりマネージメントするために、序盤の数周はとにかくタイヤをうまくセーブする走りをしたんだ。今日みたいな走りとレースマネージメントをシーズン中ずっと続けていけば、経験と自信が確実についてくると思っている。今日はカタール以来の納得のレースだったし、上位でフィニッシュすることができて本当に嬉しいよ。明日のテストで再び色々なことを試し、もっともっと学んでいかなくちゃね。」シルバン・ギントーリ
「路面のグリップが低くてスライドしやすかったから、レースは簡単じゃなかったね。スライド自体は楽しくもあったけど、速く走るには支障になったし、安定した走りをするのも難しかった。スタートはあまりうまくいかなかったけど、オリベイラとのバトルを楽しむことができたし、ポイントを獲得してチームに貢献できたことが嬉しいね。とにかくこうやってまたGSX-RRでレースすることができたことが最高だよ。」MotoGP 第7戦 カタルニアGP 決勝結果
MotoGP ポイントランキング(第7戦 カタルニアGP終了時)
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