
2019 MotoGP
|
![]()
2019年11月3日
MotoGP 第18戦 マレーシアGP 決勝 場所:マレーシア セパンインターナショナルサーキット
灼熱のセパンで、リンスが5位、ミルは10位フィニッシュ
• アレックス・リンスは表彰台に近づく5位フィニッシュ
• ジョアン・ミルは困難を抱えながら10位フィニッシュ • チームは最終戦のバレンシアへ
終盤3連戦の最後となる第18戦マレーシアGPの決勝日は30度を超える灼熱の中行われ、大勢の観衆がセパンインターナショナルサーキットに詰めかけた。
20周の決勝レースに向け、チームスズキエクスターの両ライダーにとって朝のウォームアップはポジティブなものとなり、ジョアン・ミルはセッションをトップで終える。 迎えた決勝レース。アレックス・リンスは序盤、グリッドポジションと同じ7番手を走行。徐々にトップグループとの間隔を詰め始め、まずは6番手にポジションをアップする。しかし7周目、リンスは15コーナーでミラー(ドゥカティ)と接触。両ライダーともに転倒は免れたものの、リンスのマシンからは右側のウィングレットが脱落してしまう。しかし次の周にリンスは5番手にポジションをあげ、ロッシ(ヤマハ)とドビツィオーゾ(ドゥカティ)の3位争いに加わっていく。マシンにダメージがあるにも関わらず、リンスは果敢に攻め続け、表彰台争いを展開。周回が進むにつれ、タイヤのグリップ力低下に苦しみつつも5位で完走した。しかし、この結果により次の最終戦でシリーズランキング3位を目指すこととなった。 一方、ジョアン・ミルはレース序盤にやや苦戦し、15番手まで順位を下げてしまう。その後、それを持ち直した彼は7周目には12番手までポジションを挽回。周回ごとにペースを上げ続けたミルは、トップ3と同様のペースで走り、残り9周で自身のファーステストラップを記録する。体調不良にも関わらず、素早く8番手までポジションを上げたものの、ザルコ(ホンダ)との接触によってロングラップペナルティを受けることとなってしまう。結果的に2つポジションを下げることとなってしまったものの、トップ10フィニッシュを積み重ねることに成功した。 河内 健 テクニカルマネージャー
「ここ最近の2、3戦に比べれば、今日の結果はそれほど悪いものでは無かったと思いますが、昨年、ここセパンでは2位になっているので、我々は皆もっと上の結果を期待していました。最終的にアレックスは表彰台争いに追いついての5位、ジョアンはペナルティが無ければもっと上の順位でゴールできたと思いますので、結果には満足では無いですが、両ライダーは良く頑張ってくれたと思います。今シーズンも残すところあと1戦となりました。なんとしても良い結果を残し、良いシーズンの締めくくりをしたいと思います。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今日の結果はそれほど悪いものではなかったと言えるでしょう。アレックスはフェアリングのダメージがあったにも関わらず良く戦ったと思います。表彰台にとても近い5位には満足しています。ジョアンは体調が万全ではなく、彼のポテンシャルをフルに発揮させることは出来ませんでした。また、彼はザルコとの接触により、ロングラップペナルティを受けてしまいました。これはレーシングアクシデントだったと思っています。実際のところ、ザルコも我々のところに謝罪に来たのですから。とはいえ、レースディレクションの判断は尊重したいと思います。コンディションによってタフな週末でしたが、その中で我々は堅実なレースをしたと思います。」アレックス・リンス
「蒸し暑くてとても難しいレースだったけど、最大限トライしたよ。レース序盤はトラクションに問題があったんだ。その後、それが改善されてきて、ヴァレンティーノ(ヤマハ)とドビ(ドゥカティ)に近づくことが出来たんだ。最終的には彼らの前でフィニッシュすることは叶わなかったんだけど、それでも5位で完走出来たことに満足しているよ。最終戦のバレンシアが本当に楽しみだよ。」ジョアン・ミル
「これまでの人生で最も過酷なレースだったよ。体調が万全でなく、息をすることすら上手に出来ないような状況だったんだ。これはブルノでの肺の負傷からきているものなんだけど、セパンのこの蒸し暑いコンディションで症状が悪化して、まだ完治していないと感じさせられたよ。このことはレースに大きな影響を及ぼしたけれど、またトップ10フィニッシュが出来たんだし、とても良い経験になった。連戦を終えて家に帰れるのはとても嬉しいね。スペインでの最終戦に向けて準備を整えるよ。」MotoGP 第18戦 マレーシアGP 決勝結果
MotoGP ポイントランキング(第18戦 マレーシアGP終了時)
|