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全日本ロードレース選手権
2019年10月5・6日
全日本ロードレース選手権 第7戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU
会場:大分県・オートポリス

ヨシムラスズキの渡辺一樹、両レースで6位入賞
10月5日、6日に大分県のオートポリスで、全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦SUPERBIKE RACE in KYUSHUが開催された。このレースにスズキ勢からは、ヨシムラスズキMOTULレーシングの加賀山就臣、渡辺一樹、TK SUZUKI BLUE MAXの津田拓也らが参戦。さらに、鈴鹿8耐で負ったケガから第5戦と第6戦を欠場していたエスパルスドリームレーシング・IAIの生形秀之がこのレースから復帰した。

1週間前に行われた二日間のテストは阿蘇山の火山灰が風に乗ってコース上にうっすらと載り、コンディション的にはベストからほど遠い状況となった。スズキ勢としては、一日目に渡辺7番手、二日目も同じく渡辺が8番手となった。

レースウイーク金曜日のART走行1本目はウエット路面でスタートしたが、徐々に路面が乾いていく中でセッションは進んだ。このために多くのライダーが、セッション序盤は路面が乾くのを待つ状況となった。渡辺はそうした中、マシンの状況を確認しながら14ラップし、1'50.076のタイムで6番手に付けた。以下、加賀山10番手、津田14番手、生形16番手となった。午後は完全にドライとなり、渡辺は17ラップして1'48.830で6番手、加賀山1'49.097で8番手、津田1'51.006で14番手、生形1'51.333で17番手となった。

今回は2レース制となり、予選のベストタイムがレース1の、セカンドタイムがレース2のグリッドに反映される。前日よりもコンディションは良くなり、コースレコードが更新される中、スズキ勢としては渡辺が1'47.915で7番手、加賀山1'48.806で9番手、生形1'49.637で12番手、津田1'50.605で16番手となった。セカンドタイムでも渡辺は7番手となり、加賀山10番手、生形13番手、津田16番手というグリッド順となった。

土曜日の午後3時半から20周でレース1がスタート。うまくスタートで飛び出したのが加賀山だ。1周目を7番手でクリアし、渡辺もこれに続く。2周目に渡辺が加賀山をパスして7番手に浮上。渡辺は2周目に1分48秒台へ入れ、トップグループと同じレベルでラップする。さらに11周目に1台をパスし、6位にポジションアップ。そのままチェッカーとなった。加賀山は3周目にもう1台にパスされ、そのまま9位でフィニッシュ。生形16位、津田19位となった。

日曜日は朝、小雨が降り、霧も出てきたがウォームアップ走行までには霧が晴れ、オンタイムで走行することができたが、JSB1000クラスはセッション終盤にやっとスリックタイヤが履けるような状況で、レース2に向けたセットアップの確認をするのは難しいコンディションとなった。

その後は天気も安定しドライコンディションで全レースの決勝を行うことができた。JSB1000クラスのレース2は、一つ前のクラスでレースが赤旗中断となった影響から、当初の予定よりも10分遅れでスタートとなった。ここでも加賀山がうまく飛び出し、オープニングラップは渡辺6番手、加賀山7番手で戻ってくる。1分48秒中盤あたりでトップグループはラップ。この集団の中に渡辺も加わり、前に出るチャンスをうかがう。2周目に5番手、さらに3周目には渡辺のこのレースの自己ベストタイムとなる1'48.377をマークしながらもう1台をパスして4番手にポジションアップし、トップグループに食らいついていく。さらにペースを上げて前を追いかけたい渡辺だったが、7周目あたりから1分49秒台にペースが落ちてしまい、このためポジションもダウン。最終的には6位でゴールとなった。加賀山もなかなかペースを上げられず9位フィニッシュ。生形13位、津田15位となった。

J-GP2クラスにミクニ テリー&カリーからエントリーした尾野弘樹はテストから好調で、予選2番手を獲得。決勝は一時トップを走る好走を見せたが転倒、リタイヤとなってしまった。


ヨシムラスズキMOTULレーシング No.12 加賀山 就臣
(JSB1000クラス 第1レース予選10番手・決勝9位/第2レース予選10番手・決勝9位)
「いろんな意味で、今シーズン一番辛いレースでした。他のサーキットは可能性を感じる走りができているのですが、オートポリスに来たらタイヤをうまくグリップさせられず、厳しい状況になってしまいました。事前テストの反省から、エンジン、車体と全体的に見直しを図り、レースウイークに持ち込んできたらフィーリング的には良い方向だったのですが、タイムを見るとそれほど大きなステップアップは図れませんでした。レース1ではそれを見直したマシン仕様で臨んだのですが、リザルトは良くありませんでした。その反省から、レース2はテスト時に使った仕様に戻しました。でも結果的には良いラップタイムで走ることはできませんでしたね。いろいろトライしたのですが、それがうまく結果に繋がりませんでした。本当に今シーズンの中で、一番苦しいレースウイークでした。」

ヨシムラスズキMOTULレーシング No.26 渡辺 一樹
(JSB1000クラス 第1レース予選7番手・決勝6位/第2レース予選7番手・決勝6位)
「テストから振り返ると、とても流れが悪かったですね。前半戦から岡山までは同じような方向性で進んでいて、バイク的にも良くなってきているのを感じていたのですが、それがこのオートポリスというサーキットにうまく合わず、それに加えてコンディションも良いとは言えず、そこで苦しんでしまいました。二日間あったテストでは、あらゆるセッティングを試したのですが正解が見えなくて、その中で最後にやっと、なんとなく方向性が見えてレースウイークに入ったのですが、それでも苦しい状況は変わりませんでした。そこで数字としては小さいのですが、このバイクとしては大幅な仕様変更をしたのですが、それが結果的に良い方向に進んだようです。このバイクでは、そこをいじるとかなり大きくキャラクターが変わるという箇所を変更してみたのですが、ここにそのスイッチがあったのか、という新しい発見がありました。それが予選でやっと見えてきた感じだったので、かなり苦しいけどなんとか修正でき、そうした状況の中でもレース1は6位で、納得のいく結果ではないけど、流れの悪さに対して比較的うまく走れたな、という感じでした。レース2に関しては、レースウイークの入りからいくとトップ争いに絡めるような状況じゃなかったのに、それでもトップ争いの後ろに付けることができ、トップレベルのマシンと比較することができたので、そこは今後マシンを作る上で糧になると思います。テストからレースウイークにかけて、去年を含めても一番うまくいかない苦しいレースでしたが、最終的にはトップ争いに絡めるところまで持って行けたので、それは良かったですね。リザルトだけ見ると何やっているんだ、という結果ですが、もがいた中で得たものは大きかったと思います。次の鈴鹿は2分4秒台も出ているし、一発の速さは証明できているので、今後はレースの強さを確認して正真正銘の速さを見せ、応援してくれる人に対して恩返ししたいと思います。」

TK SUZUKI BLUE MAX No.71 津田 拓也
(JSB1000クラス 第1レース予選16番手・決勝19位/第2レース予選16番手・決勝15位)
「テストは割と良い感触で終えることができたのですが、レースウイークに入ってグリップが上がり、気温も少し上がってきたらそこへマシンをうまく合わせ込むことができず、苦しいレースとなってしまいました。レース2はそれに対処した仕様にしたのですが思うようなレースはできず、苦しかったですね。」

TK SUZUKI BLUE MAX 斉藤 雅彦 監督
「事前テストの時はそんなに悪くないフィーリングで終わりました。そのままの仕様でレースウイークへ持ってきたのですが、マシンのフィーリングがまったく変わってしまい、それで初日からあたふたして、そのままレースになってしまいました。コンディションに合わせるため、レース1は今回初めて履くタイヤでいったのですが、上手く機能させられませんでした。その反省を踏まえてレース2では、テストの時に良いフィーリングだったタイヤに戻したのですが、それでも厳しかったですね。そのあたりがすべてでした。マシンのセッティング幅がかなり狭いのだと思います。バランス自体は良いところに来ていると思うのですが、そのあたりが今後の課題ですね。」

エスパルスドリームレーシング・IAI No.95 生形 秀之
(JSB1000クラス 第1レース予選12番手・決勝16位/第2レース予選13番手・決勝13位)
「鈴鹿8耐で怪我して、治療をしながらトレーニングをして、復帰に向けて準備してきたのですが、鎖骨と肋骨が折れてしまい、その回復を見ながらのトレーニングなので、上半身はほぼなにもできていない状況でした。そのためにテストで走ったときから厳しいのは分かってはいましたが、それでもできる範囲でトレーニングをして、準備してきました。でもやはり厳しかったですね。今年は2回もケガをしてチームに迷惑をかけてしまっているので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。予選は少しずつタイムも出せて、状況は少し良くなっていきました。でも体力的にロングランは厳しく、それがレース1に出てしまいました。レース2はそこをアジャストして、レース1よりは良いレースができました。鈴鹿に向けて、しっかり戦える状況を作るというのが一つのテーマだったので、そこに向けては前進できたと思います。」

エスパルスドリームレーシング・IAI 松本 圭司 監督
「とりあえず復帰戦。事前テストからあまりペースは良くなくて、レース1は体力的な問題もあり、車体的な課題もうまく克服できず、苦しいレースになってしまいました。レース2に向けてタイヤを傷めない方向のセットに変えたのですが、そこはうまく機能したと思います。でもまだまだアベレージを上げないと話になりませんね。トップ10にかかるところは去年からのチームの目標なので、そこに居続けられる位置でレースをしていかないといけません。最終戦はうまくまとめられるように頑張ります。」

ミクニ テリー&カリー No.392 尾野 弘樹
(J-GP2クラス 予選2番手・決勝DNF)
「テストでは上位に付けるタイムで終わることができて、マシンも仕上がってきていました。良い流れでレースウイーク入りできたので、予選はポールポジションを狙っていたのですが、今一歩及ばず。でもタイムを出していく課程も良く、アベレージ的には厳しいのが分かっていたのですが、なんとかトップに付いていこうとチャレンジしました。でもトップグループのペースが速く、なんとか付いていこうとしていた矢先に転倒してしまいました。悔しさ半分、でもやりきったという満足感も半分あります。テストから常にギリギリの走りで、転倒した時は特にプッシュしていました。」

ミクニ テリー&カリー 高橋 淳一郎 監督
「合同テストから天候に恵まれ、一貫してドライでのセットアップを進めることができました。レースウイークも、金曜日の時点でタイヤの選択もでき、マシンのセットアップは理想に近い形まで詰めることができました。そのおかげで、予選では中盤までトップをキープ。2番手に落ちた終盤、ポールポジションを狙った仕様で残り10分を戦いましたが上手く噛み合わず、結果的にはフロントロー2番手を確保しましたが、ポールポジションを逃したのは残念でした。レースではスタートも決まり、トップも走りますが、ライバルのペースアップが予想以上で、なんとか食らいつこうと必死で前走の3台が見える4番手で追いましたが、残念ながら中盤に差し掛かった3コーナーでフロントから転倒を喫してリタイヤとなりました。ライダーは限界ギリギリまで勝負をかけて頑張ってくれましたが、それに応えられるマシンを渡してあげることができず、今回も苦しい思いをさせてしまいました。しかし、オートポリスラウンドは各セッションで常に上位に位置し、自信を持って進めることができたことは大きな収穫と経験になりました。2019年のレースも残すは最終戦の鈴鹿だけとなりましたが、目標はポールポジションからの優勝に置いて、しっかりと組み立てて行きたいと思います。」

第7戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU JSB1000 レース1決勝結果
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
11中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA36'13.413
24野左根 航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA+0.183
313高橋 巧Team HRCHONDA+3.409
4634水野 涼MuSASHi RT HARC-PRO.HondaHONDA+8.490
523渡辺 一馬Kawasaki Team GREENKAWASAKI+10.388
626渡辺 一樹ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI+17.188
764岩戸 亮介Kawasaki Team GREENKAWASAKI+25.441
8090秋吉 耕佑au・テルルMotoUP RTHONDA+38.157
912加賀山 就臣ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI+41.671
1019濱原 颯道Honda Dream RT 桜井ホンダHONDA+43.500
1175前田 恵助YAMALUBE RACING TEAMYAMAHA+43.628
1287柳川 明will-raise racingRS-ITOHKAWASAKI+1'00.379
1344関口 太郎Team ATJHONDA+1'01.465
14080羽田 太河au・テルルMotoUP RTHONDA+1'02.498
1535亀井 雄大Honda Suzuka Racing TeamHONDA+1'05.726
1695生形 秀之エスパルスドリームレーシング・IAISUZUKI+1'05.873
1746星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413BMW+1'19.156
1870清末 尚樹TeamWITH87KYUSYUKAWASAKI+1'30.238
1971津田 拓也TK SUZUKI BLUE MAXSUZUKI+1'34.257
2077伊藤 和輝will-raiseracingRS-ITOHKAWASAKI+1'36.431
2118津田 一磨Team Baby FaceYAMAHA+1'36.669
2231小島 一浩Honda緑陽会熊本レーシングHONDA+1'50.171
2391吉田 光弘Honda緑陽会熊本レーシングHONDA+1'50.897
2437黒木 玲徳GOSHI RacingHONDA1Lap
2556田尻 悠人GOSHI RacingHONDA1Lap
2678岡田 寛正HondaブルーヘルメットMSC熊本HONDA1Lap
DNF85中冨 伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハYAMAHA5Laps
DNF30須貝 義行チームスガイレーシングジャパンAPRILIA8Laps
DNF22児玉 勇太Team KodamaYAMAHA14Laps
DNS84北折 淳Honda緑陽会熊本レーシングHONDA-
第7戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU JSB1000 レース2決勝結果
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
11中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA36'18.354
24野左根 航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA+0.861
313高橋 巧Team HRCHONDA+2.352
4634水野 涼MuSASHi RT HARC-PRO.HondaHONDA+2.553
523渡辺 一馬Kawasaki Team GREENKAWASAKI+7.516
626渡辺 一樹ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI+12.112
764岩戸 亮介Kawasaki Team GREENKAWASAKI+20.298
875前田 恵助YAMALUBE RACING TEAMYAMAHA+23.032
912加賀山 就臣ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI+34.657
1035亀井 雄大Honda Suzuka Racing TeamHONDA+34.912
1119濱原 颯道Honda Dream RT 桜井ホンダHONDA+48.681
1244関口 太郎Team ATJHONDA+48.937
1395生形 秀之エスパルスドリームレーシング・IAISUZUKI+56.429
1487柳川 明will-raise racingRS-ITOHKAWASAKI+56.497
1571津田 拓也TK SUZUKI BLUE MAXSUZUKI+1'07.753
1618津田 一磨Team Baby FaceYAMAHA+1'10.469
1746星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413BMW+1'13.639
1877伊藤 和輝will-raiseracingRS-ITOHKAWASAKI+1'15.419
1970清末 尚樹TeamWITH87KYUSYUKAWASAKI+1'21.888
2031小島 一浩Honda緑陽会熊本レーシングHONDA+1'34.816
2185中冨 伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハYAMAHA+1'34.921
2291吉田 光弘Honda緑陽会熊本レーシングHONDA+1'43.905
2356田尻 悠人GOSHI RacingHONDA1Lap
2422児玉 勇太Team KodamaYAMAHA1Lap
2530須貝 義行チームスガイレーシングジャパンAPRILIA1Lap
2678岡田 寛正HondaブルーヘルメットMSC熊本HONDA1Lap
DNF37黒木 玲徳GOSHI RacingHONDA7Laps
DNF080羽田 太河au・テルルMotoUP RTHONDA11Laps
DNF090秋吉 耕佑au・テルルMotoUP RTHONDA16Laps