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2018年4月22日
全日本モトクロス選手権 第2戦 関東大会 会場:埼玉県・オフロードヴィレッジ
IA2クラスで内田篤基が第1ヒート3位で総合7位
• IA1池本凌太は総合10位
• IB Open真野凌輔が全日本初優勝をマーク • レディースクラス久保まなが5位入賞を果たす
2018全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦関東大会は、埼玉県川越市のウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。大会期間中は土日とも快晴に恵まれ、真夏を思わせる強い日差しが照りつけた。これにより気温も上昇し30度近い暑さの中でレースが行われた。会場のオフロードヴィレッジは、河川敷の平坦かつ限られたスペースの中にレイアウトされたテクニカルコース。全日本モトクロス選手権シリーズ唯一の首都圏開催で、例年は春秋の2大会が行われてきたが、今年はこの1戦のみとなったことから、大勢のファンが詰めかけコースサイドを取り囲んで随所で繰り広げられるバトルを楽しんだ。
スズキのサポートライダーでは、今シーズンIA1クラスにステップアップしたSRMマウンテンライダースの池本凌太が今大会もトップ10を争うバトルを繰り広げ、第1ヒートが11位、第2ヒートは10位で総合10位。Team SSCの稲垣達樹は16-11位で総合13位、SRF関東&秀明道場の鈴木正明は両ヒート15位で総合14位、IAルーキーの川口尚樹(小田切レーシングクラブ)は第1ヒート20-21位で今回もポイントを獲得し総合23位。SRF Team SBEの深谷広一は、怪我のため今大会も欠場となった。
5名のスズキライダーが決勝出場を果たしたIA2クラスでは、Team SSCの内田篤基が第1ヒートを自己ベストの3位でフィニッシュ。第2ヒートはスタート直後にエンストさせてしまい、最後尾から16位まで挽回し総合は7位。今シーズンから2ヒート制クラスの表彰式がヒート毎ではなく、総合結果で行われるようになったため、内田は表彰台登壇こそ逃したが、量産RM-Z250のポテンシャルを改めて印象づけた。SRF関東オートスポーツ清水の斉藤 嵩が17-11位で総合14位。SRMマウンテンライダースの馬場涼太は第1ヒートが後方からの追い上げで11位、第2ヒートは中段から追い上げ5番手まで浮上するが、トップグループに追い付こうとした終盤大転倒を喫し21位となり総合は18位で今大会を終えた。
IB OpenクラスではSRMマウンテンライダースの真野凌輔が、土曜日の第1ヒートを6位でフィニッシュすると、日曜日第1レースのヒート2で堂々のトップ争いを展開。オープニングラップ2番手でトップを追った真野は、先行するライダーにプレッシャーを与え続けると6周目にミスを誘って逆転。その後も後続を寄せつけることなく逃げきってトップでフィニッシュし全日本初優勝を達成した。
レディースクラスでは、SRMマウンテンライダースの久保まなが予選を2位で通過。決勝もまずまずのスタートを決めて2周目には3番手に浮上するも、中盤以降コースの攻略に苦しみ二つ順位を下げ5位でチェッカーを受けた。SRF関東オートスポーツ清水の永井歩夢は10位。SRF98%レーシングの井川実乃里が20位で今季初ポイントを獲得した。 池本凌太(IA1)
「第1ヒートはスタートでかなり出遅れたのですが、1周目に一気に前に出られて、13番手から10番手まで追い上げたところでぶつけられて転倒。そこから再度追い上げ11位。第2ヒートはいいスタートが切れたのですが、やはり上位の選手とは力の差が大きく、それでもずっと混戦の中でバトルが出来て10位という成績でした。土日を通しタイム的にはまずまずだったし、ある程度の手応えを掴むことはできているのですが、トップの選手と比べたらまだまだ。今回と違って次のSUGOはハイスピードコースなので、スタートで前に出て少しでもトップのスピードを学べたらと思っています。」内田篤基(IA2)
「開発チームの一員として量産のストック車両で参戦しています。第1ヒートはいいスタートが切れて早めに混戦を抜け出し自分のペースで走ることが出来ました。第2ヒートはスタートでのまれてエンスト。コースが荒れたこともあり追い上げにも苦戦してしまいました。全体としてはタイムも出ていたし、去年だったら表彰台に上がれたことを思うと残念ですが、スタンダードマシンのポテンシャルをアピールすることはできたと思っています。次は総合の表彰台に立てるように頑張ります。」馬場涼太(IA2)
「予選は2位。スピードは悪くなかったのですが、第1ヒートはスタート直後に転倒してしまいました。それでもパッシングポイントを見つけて11位まで順位を上げました。第2ヒートもスタートがダメで、それでも同じポイントで前のライダーをパスして第2グループの先頭には出られたのです。3-4番手が前にいたので抜けると思ったのですが、前が見えない状態でフープスに入って転倒してしまいました。ここはスタートが大事なのに上手く決められなかったことが課題。そんな中で前に出られたし、スタートが決まれば上位で勝負ができたと思う。今回の経験も踏まえて、次こそトップ争いをめざします。」真野凌輔(IB Open)
「スピードには自信があるので、間違いなく優勝を狙えるだろうと思っていました。第2ヒートはプッシュして抜こうと思っていたら目の前で転倒。あの展開はラッキーではなく、イメージした通りで必然でしたね。去年の開幕戦で3位表彰台に立ったけど、そこからなかなか結果が出せなくて、今年はメンタルトレーナーにも付いてもらっていろいろと取り組んできた成果が出たと思っています。」久保まな(レディース)
「予選は2位でしたが、マシンのセットアップが決まらなくて本来の走りではなかったし、決勝もスタートで出たのにバイクと自分を上手く一体化できなくて、情けない走りをしてしまいました。マシンを仕上げるスキルが足りないのだと思います。練習もしっかり取り組んできたし自信もあるので、量より質の練習をして課題を克服し、次のレースに臨みます。」第2戦 関東大会 IA1 決勝第1ヒート結果
第2戦 関東大会 IA1 決勝第2ヒート結果
第2戦 関東大会 IA2 決勝第1ヒート結果
第2戦 関東大会 IA2 決勝第2ヒート結果
第2戦 関東大会 レディース 決勝結果
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