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2018年9月9日
全日本モトクロス選手権 第8戦 近畿大会 会場:奈良県・名阪スポーツランド
IA1深谷広一が今季自己ベストの総合4位入賞を果たす。
• IA2クラスは手操将志が総合3位表彰台を獲得!
• IB Openでは西 元気が総合初V。池田 凌はヒート1で優勝し総合2位。 • LMXクラスの久保まなが惜しくも優勝を逃すも3位表彰台に登壇。
2018全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦近畿大会は、1カ月半に及ぶ夏のインターバルを経て、奈良県山辺郡山添村の名阪スポーツランドで開催された。三重県との県境に近い名阪スポーツランドは、中部圏と近畿を結ぶ主要国道の一つ25号線沿いにあり、そのアクセスの良さから近畿エリアのみならず、中部や関東、中国地方など遠方からもファンが詰めかける。第7戦中国大会が西日本豪雨災害の影響で中止となったため、前回東北大会から約一月半以上のインターバルを経て行われた大会には、主催者発表で4,594名の観客が訪れた。大会期間中の天候は、決勝日こそ持ち直したものの、折から降ったまとまった雨の影響を受け、このコース最大の特徴であるサンドの路面はマディに近い状態となった。湿度が高く蒸し暑さを感じる中行われたレースは、タフなコンディションに加えて走行ラインも限られたことから、コース各所で転倒などアクシデントが多発。各クラス波瀾の多いレースとなった。
スズキのサポートライダーでは、国内最高峰IA1に参戦するSRF Team SBEの深谷広一が第1ヒートで今季自己ベストの4位入賞を果たすと、第2ヒートを6位でまとめ、惜しくも表彰台は逃したものの3位と同ポイントの総合4位入賞を果たした。
IA2クラスでは、SRMマウンテンライダースの手操将志が地元で奮起し、第1ヒートのスタート直後にトップに躍り出て前半をリードすると、その勢いで自己ベストの2位でフィニッシュ。第2ヒートは序盤の転倒で8位に甘んじるも、総合3位に食い込み初の表彰台を獲得。第1ヒートを13位で終えるも、第2ヒートは2位とこちらも自己ベストを更新したTeam SSC所属の内田篤基は総合5位。
IB Openクラスでは、SRF関東オートスポーツ清水所属の西 元気が荒れたレースを3-2位でまとめ初表彰台初優勝の快挙を達成。またSRMマウンテンライダース所属の池田 凌は、第1ヒートで1位、第2ヒートは8位で総合2位。BOSS RACING with マウンテンライダースの鈴木涼太が12-3位で総合5位。SRMマウンテンライダース所属の真野凌輔が2-29位で総合9位、BOSS RACING with マウンテンライダースの内藤龍星は6-27位で総合14位というリザルトを残した。
LMXクラスでは、SRMマウンテンライダースの久保まなが渾身の走りを見せ、スタートからラスト2周目まで大声援の中トップを走行した。地元で今季初優勝をめざした久保だったが、レース終盤周回遅れに進路を塞がれるアクシデントで順位を落し無念の3位。SRF関東オートスポーツ清水の永井歩夢は8位でフィニッシュした。 深谷 広一(IA1・総合4位)
「前回の藤沢よりはずっといい手応えがあってシーズンベストにはなりましたが、第2ヒートは2コーナーでひっかかってほぼ最後尾からの追い上げになりました。最後にあと一人抜けば表彰台という結果だったので、正直あまり喜べないですね。ただ、夏場に乗り込んでスピードと体力は取り戻せことは確認できたので、最終戦、海外選手が出場したとしても、両ヒートしっかり3位以内に入って表彰台に上がれるよう、しっかりと取り組みます。」手操 将志(IA2・総合3位)
「一安心というか、地元で表彰台に立ててコメントを言えたことは嬉しかったです。ただ総合優勝の可能性も十分あったわけだし、第2ヒートの転倒は早く前に出ようとして転倒してしまったんですが、明らかに冷静さを欠いていたし、もっと粘り強く走れば展開は変わっていたと思うんで悔しいですね。でもチャンスがあることはわかったし、このままの勢いに展開を考えて走ることを意識して、あと一戦更に上を狙って行きます。」西 元気(IB Open・総合1位)
「地元から遠く離れていて練習には来れないし、得意なコースではないと言うよりむしろ苦手意識があったコース。だから雨で荒れたコンディションが味方してくれたのかなと思います。土曜日朝の練習走行からいい感じで走れていて、ラインも見えていたから落ち着いて走ろうと心がけました。長いことB級をやっているので、その分の経験も役にたったと思います。ずっと良くしてくれたチーム監督や支えてくれた親に感謝します。」池田 凌(IB Open・総合2位)
「チームの地元ということで多少プレッシャーがありましたが、夏の間しっかりと取り組ませてもらって、ヒート1は真野君と1-2フィニッシュ出来たし、トレーニングの成果を出せたことに満足しています。特にヒート1は完全に自分のペースで走れて、独走過ぎてつまらないくらい余裕がありました。ヒート初優勝をみんなに祝福してもらったのは嬉しかったんですが、気持ちを切り換えて臨んだヒート2はスタート直後に転倒。他のライダーにもアクシデントがあって、最後まで走っていたら表彰台でした。まだ昇格が確定してないので、最終戦はポイントのことを考えすぎず、しっかり走り切って締めくくりたいです。」久保まな(LMX・3位)
「この夏、もう一回勝つことを意識して一生懸命取り組んできました。その成果は目に見える形で伝わったと思います。予選からいい走りができていたし、スタートも決まって後に安原選手がいるのは分かっていたけど、レース中ずっと勝利を確信していました。それなのに最後、周回遅れのライダーが前にいて、普通に走ってくれれば良かったんですけど、よろけて進路を塞がれてしまったんです。自分はラインを変えるしかなくて、泥の固まりに突っ込んでストップしてしまいました。悔しいけど勝つレースはできた。最終戦は楽しく頑張ります。」第8戦 近畿大会 IA1 決勝第1ヒート結果
第8戦 近畿大会 IA1 決勝第2ヒート結果
第8戦 近畿大会 IA2 決勝第1ヒート結果
第8戦 近畿大会 IA2 決勝第2ヒート結果
第8戦 近畿大会 レディース 決勝結果
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