●日時/2022年10月30日(日)10:00~12:30 ●会場/鳥取県八頭郡八頭町 船岡竹林公園 ●主催/隼駅まつり実行委員会
隼に乗って隼へ行こう!
今年は10月に延期された隼ライダーの祭典「隼駅まつり」が3年ぶりにリアル開催。
1500台の隼が全国から大集合!
新型コロナウィルス感染拡大の影響で2020年は開催中止、2021年はライブ配信での開催となっていた「隼駅まつり」が、鳥取県の新型コロナウィルス対策ガイドラインに準じながら事前登録制で来場者を募り10月30日(日)に開催されました。12回目の今年は、少し寒い季節となりましたが、多くの隼オーナーと隼ファンの皆様が全国から結集し、秋空の下、8月開催時と変わらない熱気を感じさせる隼を通じた大交流イベントとなりました。

早朝から、隼駅の周辺にはライダーが続々と集合し、隼駅の駅舎と愛車の隼との記念撮影の長い列ができていきました。運よく若桜鉄道の隼ラッピング列車の停車を見届けたライダー達からは、大きな歓声が上がります。

朝9:00から受付開始のメイン会場の船岡竹林公園に到着したライダー達は、スタッフの誘導を受けて続々と入場、駐輪スペースを埋め尽くしていきます。配布された隼オリジナルスタンドホルダーは、毎年色が変わり、やわらかい地面でも車体を安定させてくれます。今年もロングツーリングが得意な隼だけあって全国各地のナンバーが見られ、ぎっしり並んだ駐輪場は壮観そのものです。

スズキブースには限定の「隼オリジナルTシャツ」、「オリジナルキャップ」を購入しようというライダー達の列ができました。受付で参加賞や隼ステッカーが配布され、いよいよイベントがスタートしてまいります。開会式では「隼駅まつり実行委員会」の西村昭二会長、八頭町の吉田英人町長を始めイベント開催に尽力くださる方々からのご挨拶があり、続いてスズキ株式会社の鈴木俊宏社長も皆様に感謝と祝福の言葉を述べました。

鈴木社長は「若桜鉄道のラッピング電車も新しいモデルとなり、内外装は隼一色です。バイクの隼とまた違ったものがあります」と若桜鉄道のPRと共に、現行の3代目隼について「設計陣が(2代目の隼を発売してから)13年間、悩みに悩んで昨年出すことができ、究極のバイクになりました。中低速でも走りやすくなり、操るのが楽しい」と自らのライディングの経験も踏まえ挨拶をしました。
開会式後に1回目の集合写真撮影と「隼」人文字のドローン撮影がおこなわれた後、隼駅まつりならではの多彩なプログラムが始まります。この頃には、雲から太陽が顔を出し、汗ばむほどの陽気となりました。ゲストライダーのステージは、日本人初の世界耐久選手権チャンピオンで現在スズキ北川ライディングスクールを主催する北川圭一さんと、スズキMotoGPマシンGSX-RRの開発ライダーであり、全日本ロードレース選手権ではAutoRace Ube Racing Teamから参戦中の津田拓也さん2人によるトークショーが行われました。この日は、もう一人、スズキのレジェンドライダー加賀山就臣さんも自らのショップ「ライドウィン」のブース出展をしており、ステージへの登場で大きな歓声が上がりました。

続いてステージでは米岡神社麒麟獅子舞保存会による麒麟獅子舞の演舞が披露されました。麒麟獅子舞は神事ですので、祭り以外ではめったにみる事ができませんが、麒麟獅子舞を全国の皆様に知っていただきたいという思いから披露されました。

会場では、ライダー同士や、ライダーと地元の方々があちらこちらで和やかに交流しています。一度に多くの隼が見られ、隼ファンの仲間が増えるのも隼駅まつりの大きな魅力の一つです

毎年参加しているリピーターの方から、念願の初参加を果たした方、いつかは隼に乗りたいと憧れている方まで、皆さん隼への熱い思いは共通です。北川さん、津田さんに加えて、スズキ株式会社の鈴木社長も参加者の輪の中に積極的に加わりながら、皆様と気軽に話をしたり写真を撮るなど、会場にはほのぼのとリラックスした雰囲気が広がっていました。
2回目の集合写真が終わると、最後のプログラムはライダー交流会です。ゲストライダーに加え、隼ライダーである「Rurikoさん」もプレゼンターを務め交流会を盛り上げていきます。「遠くから来たもんで賞」では北海道からのライダーが、「私が一番元気だぞ賞」は男女各1名のベテランライダーが受賞してステージに上がり、大きな拍手に包まれました。

閉会式ではスズキ株式会社 伊藤正義二輪事業本部長の挨拶から始まり、隼駅を守る会の会長交代セレモニーが行われた後、2022年隼駅まつりを終了しました。

閉会後、スズキ株式会社の鈴木社長をはじめ、スタッフ達が手を振りお見送りをする中、1500台で共有した思い出を胸に再び走り出すライダー達。来年もまた隼駅まつりでお会いしましょう。

イベント後も、隼駅まつり発祥の地でもある若桜鉄道の隼駅には、ライダー達が絶え間なく訪れます。1929年建築で国の登録有形文化財にもなっている小さな駅舎はノスタルジックな佇まいを見せています。13年前の夏、この駅前に集まった7台の隼をきっかけとして誕生した隼駅まつりだけに、まさに隼駅は隼ライダーの聖地。時おり発着する隼ラッピング列車を間近に眺めたり、駅舎脇のベンチで休憩しながらゆっくり過ごす時間は、ライダー達のかけがえのないひとときとなっています。
  • 義援金振込み報告
    第12回隼駅まつり会場内で日赤令和4年台風第15号災害義援金 募金箱を設置させていただきました。多くの皆様より217,390円のご協力をいただき10月31日に振込をさせていただきましたので、ご報告いたします。皆様のご協力、誠にありがとうございました。