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鈴鹿8耐
2020年7月15・16日
鈴鹿8耐 4メーカー合同テスト
会場:三重県・鈴鹿サーキット

4メーカー合同テストが行われ、久々のサーキット走行でスズキ勢は順調に走行を重ねた
新型コロナウィルスの感染拡大はモータースポーツ界にもさまざまな影響を及ぼし、夏の風物詩でもある鈴鹿8時間耐久ロードレースも開催延期に見舞われた。その様な中、当初レースウィークとなっていた7月15~16日に三重県・鈴鹿サーキットにて国内4メーカー合同テストが行われた。鈴鹿8耐に向けたテストではあったが、決勝日は11月とまだ先なため、多くのチームはそれぞれの課題に向けて取り組んでいた。チーム関係者と限られたメディアのみが入場を許され、場内では常にマスク着用等の感染防止策を実施して通常とは異なる雰囲気の中、約20チームが精力的に走行を重ねた。

厚い雲が空を覆い、いつ雨が降り出してもおかしくないような空の下、テストは開始された。15日には60分の走行が2本と120分の走行が1本。16日に90分の走行が2本の合計5本の走行枠が確保されたが、幸い、2日間を通してコースはドライコンディションを保つ。また、気温、路面温度もこの時期としては低く、過ごしやすい気候の中テストは行われた。

スズキからは#12ヨシムラスズキMOTULレーシングの渡辺一樹をはじめ、#21MotoMapSUPPLYから今野由寛、青木宣篤。#95ウエストパワー・エススポーツより津田拓也、生形秀之。#13Team BabyFace Powered by YOSHIMURAから津田一磨が参加。(以上EWCクラス)

また、改造範囲の狭いSSTクラスには久々にスズキのマシンを驅るベテラン寺本幸司が#52TERAMOTO@J-TRIP RACINGより参加。#18浜松チームタイタンからは武田数馬、上林隆洸、和田憲史郎の3人。#392ミクニVISION2023の尾野弘樹は今年度のレース参戦休止が発表されたが、来年度を見据えたテストを兼ねて走行した。

渡辺一樹は2日間の総合順位で4番手となる2分6秒271を最終セッションで記録。また、尾野弘樹がSST勢トップとなる2分9秒431を記録した。鈴鹿8耐本番まではまだ時間があり、気候や路面状況も大きく変わる可能性があるなかでのテストだったものの、自粛期間も長かったため、再び走ることが出来た喜びが走っている姿にも現れていたことが印象的であった今回のテスト。ドライコンディションに恵まれたこともあり、各チーム有意義なテストとなったようだった。

尚、新型コロナウィルスによる活動自粛により久しぶりのサーキット走行になったため、スズキサポートチームライダーからスズキファンの皆様へ、動画メッセージもお送りする。


#12 ヨシムラスズキMOTULレーシング
渡辺 一樹
「ピークパワーを高めた新しい仕様のエンジンをテストしたのですが、順調に進めることが出来たと思います。スプリントレースとは違った、誰が乗っても乗りやすく、アベレージが出せるマシンをイメージしてセットアップを進めています。ライダーとしてはスプリントでの速さにこだわりたいところもあるのですが、目標は耐久レースでのポテンシャルアップですから、そこの軸をぶらさないことを常に考えています。新型コロナウィルスによって大変な状況のなか、こうやって好きなことを仕事にさせてもらえることに感謝しています。」

加藤 陽平 監督
「今回はエンジンのパワーアップに取り組んで、その評価をするのが一番の目的でしたが、うまく物事は進んだと思います。ラップタイム的にはその前のテストで5秒台が出ているので、もうちょっとかなぁ という気持ちもありますが、様々な状況を考えれば悪くない状態です。あくまで8耐がターゲットですが、マシン開発をかねてチャンスがあれば全日本にもスポット参戦するかもしれません。」

#21 MotoMapSUPPLY
今野 由寛
「昨年は海外チームからの8耐参戦でしたが、今年は古巣の気心知れているチームなので、楽しくやっています。新型になってから初めてのEWCマシンなので、データを集めながらマシンセットアップを進めている状態です。宣篤さんも言っていましたが、現状の仕上がりは60%。ここから僕が全日本に参戦しながら100%に近づけて開発を進めていく予定です。大先輩の宣篤さんの引退レースにもなるので、なんとか華を添えられるように頑張りたいと思います。」

青木 宣篤
「GSX-R1000が新型になってから今回で3回目の8耐なのですが、それはすべてSSTクラスでの参戦だったんです。マシンは同じですが今年はEWCでの参戦となりますので、エンジンも足回りも1からのスタートでした。この2日間で悪いところを潰していく、いわゆるネガ出しをして、ざっくりとしたベースが出せたと思います。とはいえ現状、仕上がり具合は60%といったところ。引き続き今野とチームが全日本に参戦しながら良いマシンに仕上げてくれると期待しています。」

#95 ウエストパワー・エススポーツ
津田 拓也
「去年からチームもタイヤメーカーも変わっているので、まずはマシンの状態を確認しながらセットアップを進めている状況です。ミシュランタイヤはMotoGPのテストでも使っているので特性はわかっているのですが、日本では使っているチームがないので、いろいろとデータをとりながらの作業が中心でした。まだまだこれからといったところですね。全日本では今年はST1000クラスへの参戦なので、また違ったマシンになるのですが、こちらは良い感じに進んでいます。菅生が楽しみです。」

生形 秀之
「今年は現状、8耐を目指して取り組んでいます。昨年使用していたマシンがベースですが、パッケージングが変わったのでそのアジャストを主に行いました。始まったばかりの新しい挑戦で、データが全くないので少しづつそれを積み上げている状況です。本番はまだ先ですが、油断しないようにマシン作りを進めていきたいと思います。」

#52 TERAMOTO@J-TRIP RACING
寺本 幸司
「久々に乗ったGSX-Rは、以前僕が乗っていた旧型とはまるっきり違うマシンになっていて驚きましたね。まさに最新のレーシングマシンといった乗り味で、軽いしコンパクトだし、スタンダードでもエンジンはめちゃくちゃ速くて素晴らしいです。電子制御もすごく高度で、楽しみながらセットアップを進めています。それだけに、それらをまとめるのにはちょっと時間も必要だったのですが、今回は走行時間がたっぷりあったので、かなり前進することが出来ました。とはいえ、まだまだ理想のかたちにはなっていないので、引き続き作業を継続していきたいと思います。」

#392 ミクニVISION2023
尾野 弘樹
「昨年走っていたGP2から1000ccのマシンへの乗り換えは、やっぱりパワー差があるので難しいところがあります。この2日間で色々試行錯誤しながら、少しずつ大排気量車の扱い方に慣れていきました。一緒に走る速いライダーの走りを間近で見ることが出来、とても勉強になる面も多かったので、この合同テストは有意義なものになりました。今回の目標タイムであった9秒台を出すことが出来たのも良かったです。新型コロナウィルスの影響もあり、今年のレース参戦が出来なくなってしまいとても残念です。ただ、テストは引き続き行っていきますし、気持ちを切り替えて自分のポテンシャルを上げていきたいと思っているので、引き続き応援宜しくお願いします。」

#71 Team KAGAYAMA
加賀山 就臣
※Team KAGAYAMA はテスト参加見合わせのため加賀山就臣選手よりメッセージをいただきました。