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MotoGP
2017年8月6日
MotoGP 第10戦 チェコGP 決勝
場所:チェコ ブルノサーキット

不安定なコンディションで、リンスが11位。イアンノーネはピットレーンでの転倒により、19位でゴール。
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ふたたび不安定な天候に見舞われ、フラッグ・トゥ・フラッグレースとなったチェコGP決勝は、リンス11位、イアンノーネ19位と、明暗を分ける結果となった。

決勝レースはウェット宣言でスタート。リンスはスタート後、予選ポジション近辺をキープ。イアンノーネは後方からのスタートながら、徐々にポジションアップしていたものの、路面が急激に乾き始めたため、各ライダーが一斉にピットインし、マシン交換。しかしイアンノーネはピットインのタイミングが他ライダーのピットアウトに被り、接触を避けようと急激なブレーキをかけ、ピットロードで転倒してしまう。この転倒により、マシンがダメージを負い、ライダーも足と頭を負傷。また、ピットロードに待機していたリンスのマシンもこの転倒に巻き込まれ、右ハンドルバーにダメージを負い、その直後にピットインし、マシン交換したリンスは、そのままピットアウト。マシンの不調と葛藤しながらも、我慢の走りで最終ラップまで10番手を走行していたが、ゴール直前でひとつポジションを落として、11位でチェッカーを受ける。イアンノーネはピットレーンでの転倒によるタイムロスで、ポジションアップのチャンスこそ逃してしまうものの、終盤はトップ10ライダーと同等のラップタイムで走行し、健闘を見せた。

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アレックス・リンス <決勝11位>
「天候のせいで、とても難しいレースだったよ。ピットストップとマシン交換は完璧で、マシンを乗り換えてピットアウトした時にはかなり自信があったんだけど、走り出したらフィーリングがおかしくて、なかなかリズムが掴めなかったんだ。原因が分からないまま、とにかく最後まで走り切ったんだけど、レース後にピットに戻ってから、アンドレアがピットレーンで転倒した際に、ピットレーンにあった自分のマシンも巻き込まれて転倒し、右のハンドルバーが曲がってしまっていたことを知らされたんだ。そんな状況も考慮すれば、今週の僕らの仕事は上出来だったと思うよ。チームスタッフの頑張りのお陰で、良いセッティングも見つけることができたし、今週は楽しく走ることができたよ。」

アンドレア・イアンノーネ <決勝19位>
「決勝のスタートはうまくいって、順調に順位を上げていたんだ。あのまま走行していれば、きっと良いレースができたと思うよ。マシン交換のために4周目にピットインしたんだけど、ちょうど隣のピットからピットアウトしようとしていたアレイシ(エスパルガロ)とタイミングが被ってしまい、接触を避けるためにフルブレーキでマシンを止めようとして、転倒してしまった。僕自身は、あの時最大限のリスク回避をしたつもりだし、実際にレースディレクションもそのように判断してくれた。でも、仮にあの事故がなかったとしても、僕のスペアマシンはドライコンディションのセッティングになっていなかったから、その後のレースは苦戦することになっただろうね。とにかく今週は色々なことがうまく回らなかった。でも、スズキのエンジニア達が懸命に開発を続けてくれているから、明日のテストでしっかり走り込んで、少しでも前に進めるよう、気持ちを入れ替えて頑張っていくよ。」

河内 健 テクニカルマネージャー
「今日のレースは、後半戦のスタートという意味で非常に重要なレースだったのですが、またしても決勝は不安定なコンディションとなってしまいました。そんな中でも、アレックスは良いパフォーマンスを見せてくれ、惜しくもトップ10入りは逃してしまったものの、彼の成長が確認でき、非常に嬉しかったです。一方、アンドレアは、今週色々試したテストパーツが良い方向に向かっていたので、決勝に期待していたのですが、ピットレーンでのアクシデントによって、残念ながら結果を残すことができませんでした。もう1日残ってここでテストを行うので、しっかりマシンを改善し、次戦オーストリアGPではさらに良いレースができるよう頑張っていきたいと思います。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「アンドレアにとっては本当にアンラッキーな週末でした。昨日はマシントラブル、今日はピットレーンでの転倒と、悪いこと続きでした。アンドレアは転倒で頭と足を打ってしまいましたし、また、アンドレアの転倒したマシンがアレックスのマシンも転倒に巻き込んでしまったために、アレックスのマシンにもダメージを負わせてしまいました。今週のアレックスはかなり好調だったので、完璧なマシンで走行できなかったことは、本当に悔やまれます。決勝ではトップ10まであと一歩足りませんでしたが、予選の流れ、マシン交換のタイミング、レースペース等、今週彼は多くのことを学ぶことができたと思っていますし、大きな成長の過程となったと確信しています。アレックスにはこれが次のステップへの第一歩となって欲しいと思います。アンドレアには今週末の悪い流れを振り切り、明日のテストでポジティブな流れを掴んで欲しいと願っています。」

決勝結果
順位ライダーTime/Gap
1M・マルケス(ホンダ)44'15.974
2D・ペドロサ(ホンダ)+12.438
3M・ビニャーレス(ヤマハ)+18.135
4V・ロッシ(ヤマハ)+20.466
5C・クラッチロー(ホンダ)+20.892
6A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)+23.259
7D・ペトルッチ(ドゥカティ)+24.079
8A・エスパルガロ(アプリリア)+30.559
9P・エスパルガロ(KTM)+30.754
10J・フォルガー(ヤマハ)+33.236
11アレックス・リンス(スズキ)+33.290
19アンドレア・イアンノーネ(スズキ)+1'23.346
ポイントランキング
順位ライダーポイント
1M・マルケス(ホンダ)154
2M・ビニャーレス(ヤマハ)140
3A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)133
4V・ロッシ(ヤマハ)132
5D・ペドロサ(ホンダ)123
6J・ザルコ(ヤマハ)88
7J・フォルガー(ヤマハ)77
8D・ペトルッチ(ドゥカティ)75
9C・クラッチロー(ホンダ)75
10J・ロレンソ(ドゥカティ)66
16アンドレア・イアンノーネ(スズキ)28
21アレックス・リンス(スズキ)12
25シルバン・ギントーリ(スズキ)1