|
2017年6月25日
MotoGP 第8戦 オランダGP 決勝 場所:オランダ TTアッセンサーキット
イアンノーネ、アッセンで貴重なポイントとデータを獲得
16番手からスタートしたイアンノーネは序盤トップグループに食らいつく勢いで激しい追い上げを見せ、ベストラップタイムも5番手を記録。タイヤのグリップ低下と共にペースダウンし、序盤の勢いを最後までキープできなかったものの、エンジニア達に貴重なフィードバックを提供することとなった。 第3戦アメリカズGP・FP3での転倒、負傷により、長期欠場を強いられていたリンスにとっては、復帰戦となった第8戦オランダGPは、MotoGPクラスでのわずか3戦目。まずはマシンのフィーリングを取り戻すことを目標にスタートした週末だったが、ダッチウェザーに翻弄されながらも、確実にセットアップを詰め、決勝中盤までは安定した速いペースで徐々にポジションをアップ。途中降り出した雨で、リンスはピットインしてマシン交換をするも、その後雨量が増えず、多くのライダー達はそのまま走行を継続。17位でレースを完走し、ルーキーライダーは大きな経験値を得た。 アンドレア・イアンノーネ <決勝9位> 「16番手からと後方のスタートだったけど、序盤はペースも良く、一気にトップ10まで順位を上げることができたし、久しぶりに良い走りができたよ。でもタイヤが消耗するとグリップが著しく落ちて、全くパフォーマンスが変わってしまうんだ。まずはこの問題に対する対応策をいち早く見つけて、最後までトップグループと対等に勝負できるようにしないといけないね。」 アレックス・リンス <決勝17位> 「この週末は、ドライ、ウエット、フラッグ・トゥ・フラッグと、いろいろなコンディションを経験することができて、貴重な週末になったよ。決勝序盤はなかなかリズムを掴めなくてペースアップできなかったけど、徐々にマシンに慣れてきてからは数台をオーバーテイクして、ポジションも上げることができたしね。雨が降り出した時は、ちょっとリスクを覚悟で早めにピットインしてバイクを換えたんだけど、残念ながらそれは失敗で、結局そのせいでポジションを落としてしまった。でもこれも経験だから仕方ないね。最終ラップで自分がブルーフラッグを振られていることに気付かず、ペトルッチ選手に接触してしまったので、本当に申し訳なく思っているよ。」 河内 健 テクニカルマネージャー 「今日は、順位こそ決して満足できるものではありませんでしたが、ある意味で、ポジティブなレースができたと思っています。ここ数戦、チームとしてあまり良いレースができていなかったのですが、今日はアンドレアが100%の力を出して、我々のバイクの持っているポテンシャルを全て出してくれたと思っています。グリップの良い時のパフォーマンスが続けられないというのが我々のマシンが現状抱えている問題なのですが、それが今日、彼の努力によって非常にクリアになったので、開発面に於いては非常に良いレースだったと思っています。アレックスに関しては、復帰戦が非常に難しいコンディションになってしまいましたが、これもひとつの勉強だと思って、今後も共に学びながら進んでいきたいと思っています。今日はふたりのライダーが完走できましたし、日本でも急ピッチで開発を続けていますので、徐々に良くしていけるよう、さらに頑張っていきたいと思います。」 ダビデ・ブリビオ チームマネージャー 「今日の決勝はポジティブだったと思っています。アンドレアはスタートも良かったし、序盤で一気にポジションを上げて、久し振りに攻めの走りを見せてくれました。ラップタイムもトップグループと同様の速さだったので、そのままペースを維持してくれることを願いましたが、後半になってタイヤのグリップが落ちていくにつれ、ペースも落ち、最後は再びポジションダウンという結果になってしまったことが残念です。しかし今日は、我々のマシンの良い部分と今後良くしていかなくてはならない部分がはっきり見えましたし、アンドレア自身も、マシンがまとまっていれば速く走れることを証明してくれたので、それは非常にポジティブな要素だったと思います。アレックスに関しては、スタートを失敗し、序盤でポジションダウンしてしまったために、そこからポジションを上げていくのに少し手間取ってしまいましたが、雨が落ちてくる前までのペースは決して悪くなかったですし、マシン交換の選択は失敗に終わってしまいましたが、それも良い経験として学ぶことができたのではないかと思っています。彼にとってはMotoGP3戦目のレースなので、今日の様々な経験はポジティブだったと捉えて良いでしょう。ドライでもウエットでも良いペースで走れているので、来週のドイツGPではさらに良い結果を出してくれると信じています。」
決勝結果
ポイントランキング
|