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2014年11月2日 スーパーバイク世界選手権
第12戦 ロサイル・インターナショナル・サーキット
最終戦は第1レースをラバティが、第2レースはローズがそれぞれ9位でゴール

 2014eni FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ第12戦最終戦が11月2日、カタールのロサイルサーキットで開催された。

ランキング9位のラバティは、レース前に手を加えられ、より強力なエンジンとなったヨシムラ製パワーユニットのパフォーマンスをフルに発揮。今シーズン最後のレースでの表彰台獲得をねらった。第1レースの序盤、ホンダのレオン・ハスラムと9位争いを展開したラバティは、そのバトルを制し9位でフィニッシュ。続く第2レースではさらなる上位を目指したが、3周目のショートカットで転倒。リタイヤとなった。

 一方のローズは第1レース序盤に順位を落としてしまうが、それでも際だったラップタイムをマークしてリカバリーし、10位でゴールした。第2レースへ向け、チームはさらにマシンのセットアップを変更。これが功を奏し、今年最後のレースは9位フィニッシュとなった。

 

 乾いて風が強いロサイルサーキットのコンディションは土曜日の予選時に湿度80%にまで達したが、決勝日は47%まで下がり、快適な条件となった。

 レースはギュントーリ(アプリリア)が2レースとも優勝し、逆転でタイトルを獲得した。コンストラクターズタイトルはアプリリアがゲットした。

 ボルトコム クレセント スズキは11月24日から1週間予定しているヘレスのテストへ向け、ローズとランディ・ドゥ・プニエへの新たな対応のため、既に2015シーズンへ向けて動き出している。

 
 
 
アレックス・ローズ
第1レース/10位 第2レース/9位

「10位と9位という結果は、そのリザルトだけを見ると良いものには感じられないだろう。でも、そこにはたくさんの物語が詰まっている。レース1ではフロントタイヤが堅すぎたようで8周目くらいまでは良いフィーリングが得られなかった。そのため、第2レースでは違うフロントタイヤを使うことにした。このフロントタイヤは恐らく今シーズン、レースで使ったことのないものだったが、6周目当たりから良い動きをしてくれるようになった。その走りはドニントン以来のもので、ベストと言えるものだった。リザルト自体は良い物ではないが、このフィーリングはライダーにとってとても貴重で、大きな自信も与えてくれる。この大いなる自信をもってシーズンオフのテストに臨めるので、ヘレスのテストがとても楽しみだ。
チームフタッフ全員に感謝したい。スズキ、ボルトコム、ヨシムラのすべてのハードワークをしてくれた人々にありがとうと言いたい。充実したテストを行い、来年の開幕戦であるフィリップアイランドには、より強い自信を抱いて臨めることが、今からとても楽しみだ。」

 
ユージン・ラバティ
第1レース/9位 第2レース/RET

「レース1は厳しかった。フロントタイヤが思うような動きをしてくれず、それでも序盤はなんとかコントロールしたが、中盤以降は症状がひどくなってしまった。そのため、第2レースでは違うフロントタイヤを使い、このことでフィーリングは向上した。でも今度はリアのグリップが厳しくなり、そうしているうちに奇妙な転倒が起き、そこでレースは終わってしまった。もっとこのチームでレースを続けたかったが、これもレースの一つ。このチームでレースを戦うことで、とても素晴らしい経験をすることができた。フィリップアイランドやセパンでの表彰台など、素晴らしい思い出だ。チームのみんな、スポンサーの皆さん、ありがとう。」

     
ポール・デニング監督

 

「クレセント レーシング、スズキ、ボルトコム、そしてすべてのパートナーに感謝したい。リザルトには見られなかったが、特に今日の第2レースのアレックスからは、とても力強いサインを見ることができた。彼は良い感覚が得られなかった第1レースの結果をしっかりと分析し、第2レースへ向けて対策を立て、車体のバランスを見直し、マシンのパフォーマンスを高めることに成功した。結果的には、予選での転倒が最後まで響いてしまうことになったが、アレックスとGSX-Rの第2レースでのペースは見事なものだった。常に努力を続けるアレックスの姿勢は、間違いなく2015シーズンの良い結果につながるはずだ。
ユージンの今年のシーズンは、優勝でスタートすることができたが、最後は不運な転倒で終わることになってしまった。不運としか言いようのないものだった。来年はMotoGPライダーとしてグランプリを走ることになるが、ぜひ頑張って欲しい。」
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

S・ギュントーリ

アプリリア

Laps17

2位

L・バズ

カワサキ

+2.650

3位

T・サイクス

カワサキ

+3.955

4位

J・レイ

ホンダ

+4.805

9位

E・ラバティ

スズキ

+15.978

10位

A・ローズ

スズキ

+21.456

 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

S・ギュントーリ

アプリリア

Laps17

2位

J・レイ

ホンダ

+ 3.568

3位

T・サイクス

カワサキ

+ 5.092

4位

M・メランドリ

アプリリア

+ 8.305

9位

A・ローズ

スズキ

+ 13.478

RET

E・ラバティ

スズキ

15Laps

     
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

S・ギュントーリ

アプリリア

416

2位

T・サイクス

カワサキ

410

3位

J・レイ

ホンダ

334

4位

M・メランドリ

アプリリア

333

10位

E・ラバティ

スズキ

161

11位

A・ローズ

スズキ

139

 

順位

マニュファクチャラー

ポイント

1位

アプリリア

468

2位

カワサキ

431

3位

ホンダ

350

4位

ドゥカティ

291

5位

スズキ

234

6位

BMW

81