7月13日、2014eni FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ第9戦がアメリカ ラグナセカで開催され、ボルトコム クレセント スズキのユージン・ラバティが第2レースで4位を獲得した。その第2レースは2度のレッドフラッグを経て、再スタートから7ラップでのスプリントレースの様相を呈したが、ラバティはヨシムラによってエンジンチューンされたスズキGSX-R1000と共に、短いラップの中で見事な追い上げを見せた。スタート直後の第1コーナーでは7番手としたものの、2ラップ目に6番手、3ラップ目に5番手、そして6ラップ目には4番手に浮上、そのまま最終ラップを迎えて4位でフィニッシュ、13ポイントを獲得した。
その前に行われた第1レースでも、ラバティは順調なスタートから6番手につけると4番手争いに加わった。しかしながらマシントラブルのため8ラップ目の第2コーナーでグラベルへのコースアウトを余儀なくされ、第5コーナーに来たところでリタイヤとした。
|
|
一方、チームメイトのアレックス・ローズは、レース前のウォームアップでクラッシュを喫したものの、メカニックによる懸命の作業で、決勝レースまでのわずかな時間の間にマシンは完全修復。11番グリッドからスタートしたローズは決勝第1レースを8位でフィニッシュ、貴重な8ポイントを獲得した。続く第2レースでも、10ラップ目までは10番手につけて6位を狙える位置にいたが、その後"コークスクリュー"ポイントでのクラッシュによりレースはレッドフラッグが振られ、ローズは無念のリタイアとなった。
決勝日のラグナ・セカは第1レース時の気温21度、カリフォルニア特有の明るい青空の下、第1レースはM・メランドリ(アプリリア)が、第2レースはT・サイクス(カワサキ)が制した。
ボルトコム クレセント スズキは、しばし夏の休暇を過ごした後、イギリスの本拠地で次戦に向け準備をおこなう。WSB第10戦は9月7日、スペインのヘレスで開催される。今シーズンのWSBは早くも残り4戦となった。
|