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2014年5月25日 スーパーバイク世界選手権
第5戦 イギリス ドニントン・パーク
アレックス・ローズが豪快なトップバトルで第1レース3位のポディウム登壇!

 

 5月25日、イギリスのドニントンパークで開催された2014eni FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ第5戦、ボルトコム クレセント スズキのアレックス・ローズが第1レースで堂々3位のポディウムを獲得、第2レースでは転倒がありながらも十数台を追い抜く見事な走りで9位となり、地元イギリスファンもローズの活躍に湧いた。

 第1レースのローズは、ヨシムラによってエンジンチューンされたスズキGSX-Rと共に見事なスタートダッシュを見せるとオープニングラップと2ラップ目でトップ走行を披露。やがてL・バズ(カワサキ)とS・ギュントーリ(アプリリア)がトップバトルに加わり、レース中盤以降のローズは度々2番手争いに加わりながら、リズム感のある安定した走りで手堅く3位フィニッシュ。続く第2レースでもスタート後に4番手をキープし、第1レースに続く好成績が期待されたローズだったが、5ラップ目にM・メランドリ(アプリリア)との思わぬ接触転倒により順位を20番手まで下げてしまう。それでもローズは決して諦めることなく、再スタートを切ると猛然と追い上げを開始。ラップごとに着実に順位を上げ、14ラップ目には一度に2台をパスするなど地元イギリスファンの前で圧倒的な速さをアピールしながら、最後は9位でチェッカーを受け、貴重な7ポイントを獲得した。さらにその第2レースでローズは最高時速273.7kmを記録、1分28秒554の最速ラップを叩き出して印象付けた。

 

 

 一方、チームメイトのユージン・ラバティもまた、第2レースはローズと同様クラッシュから再スタートして追い上げる展開となった。ローズに続くようにして5ラップ目に転倒があり、それまでの7番手から22番手となったラバティは、その後13位まで追い上げて3ポイントを獲得。第1レースでもやはり5ラップ目の転倒によってDNFを余儀なくされ、ラバティらしい走りを発揮できないままのレースウィークとなったが、2週間後のマレーシア大会までに本来の調子を取り戻したいところだ。

 雨模様だったドニントンパークも決勝日の午後は晴天となり、3万人の観客が見守る中、T・サイクス(カワサキ)が両レースを制した。

 第6戦は6月8日、マレーシアのセパンで開催される。

 
 
アレックス・ローズ
第1レース/3位 第2レース/9位

「第1レースは納得のいくレースができました。地元開催ということもあって気合が入ったし、スタートからのトップ走行は最高の気分で、最後に少し苦戦しましたが、3位になれてとても嬉しいです。第2レースは、マシンセッティングを色々と見直していって、実際良い感じで走れて再びポディウムを狙いましたが、残念な結果になりました。転倒でマシンにダメージがあったとしても、自分としてはとにかくベストを尽くして最後まで諦めずに行こうと頑張って、9位まで上がりました。それでも今日のレースで、スタートからトップグループに入って勝負できることがわかり、自信がついたので、これからのレースが楽しみです。セパンでも頑張って良い結果を出したいです。」

 
ユージン・ラバティ
第1レース/DNF 第2レース/13位

「厳しいレースでした。第1レースは積極的に攻めていきましたがミスが出ました。シケインで草の部分に膝を当ててしまい大クラッシュになりました。第2レースは見ての通り、とにかく完走を目指して手堅く行ったつもりでしたが転倒を免れず、決して調子は悪くなかっただけに残念な結果でした。」

ポール・デニング監督

「今日はアレックスとチームクルー、そしてボルトコム クレセントGSX-Rが大活躍した日でした。第1レースは、アレックスの頑張りと、レース終盤に向けたマシンセッティングとが上手く両立して、ポディウム登壇に結びつきました。第2レースは思いがけない事態にもなりましたが、それを挽回するパフォーマンスを発揮してくれたことを評価します。実際にアクシデントはいつ起きるかも知れず、転倒後のマシンのダメージがどれほどのものかライダーも判断できないものですが、その状況の中でアレックスはほぼ最後尾から9位まで追い上げ、最速ラップタイムもマークしました。第2レースは第1レースよりも具体的に勝ちを意識していて、実際にはそれは叶いませんでしたが、今後のための確かな手ごたえを感じました。ユージンについては、不運ともいえる状況で、このところの取り組みが思うように結果に結びつかないでいます。今日もスタート時点で特に問題はなかったものの、両レースでユージンのミスがあり、彼自身が今ひとつ本来の調子の波に乗り切れていない感じもします。我々もユージンのためにより一層のマシンセッティングに取り組み、マレーシア大会までに何とかして彼本来の自信を取り戻して欲しいですね。」

 

 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

T・サイクス

カワサキ

Laps23

2位

L・バズ

カワサキ

+1.538

3位

A・ローズ

スズキ

+6.394

4位

M・メランドリ

アプリリア

+11.875

5位

C・デイビス

ドゥカティ

+14.514

RET

E・ラバティ

スズキ

19Laps

 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

T・サイクス

カワサキ

Laps23

2位

L・バズ

カワサキ

+3.678

3位

S・ギュントーリ

アプリリア

+7.376

4位

D・ジュリアーノ

ドゥカティ

+10.827

9位

A・ローズ

スズキ

+41.465

13位

E・ラバティ

スズキ

+1'00.751

     
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

T・サイクス

カワサキ

185

2位

J・レイ

ホンダ

159

3位

L・バズ

カワサキ

159

4位

S・ギュントーリ

アプリリア

148

9位

A・ローズ

スズキ

73

10位

E・ラバティ

スズキ

65

 

順位

マニュファクチャラー

ポイント

1位

カワサキ

193

2位

アプリリア

162

3位

ホンダ

159

4位

ドゥカティ

137

5位

スズキ

115

6位

BMW

26