熱田孝高はヒート1、小島庸平はヒート2で共に3位表彰台を獲得。
小島庸平は総合2位、熱田は総合9位でシーズンスタート。
IA2岡野聖はけがで苦戦を強いられるもポイントを獲得。
LMXは新チャンピオン邵洋子が開幕戦を制す!
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第1戦九州大会は、熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。IA1クラスではTeam SUZUKIの熱田孝高が第1ヒートで3位表彰台を獲得。
第1ヒート5位でフィニッシュした小島庸平は第2ヒートで3位表彰台を獲得し、小島は今大会総合2位、熱田は総合9位でシーズンをスタートさせた。今季新たにチームに加わったIA2クラスの岡野 聖は大会直前の練習中に負傷し苦しいレースを強いられたが、第2ヒート10位で貴重なポイントを獲得した。
急速に発達する「爆弾低気圧」の影響で全国的に荒れ模様となった週末。九州地方も土曜日に暴風雨となり、日曜日はやや天候が持ち直したものの真冬並みの冷え込みとなったため、完全なマディコンディションでの開幕となる。IA1クラス第1ヒート、熱田はオープニングラップを5番手、小島は7番手でクリア。2周目にひとつ順位を上げた熱田は、5周目に地元の深谷広一(ホンダ)をパスし3番手に浮上。先行する2台は逃したものの、最後まで手堅く走り切った熱田は開幕レースで3位彰台を獲得。小島も順位を二つ上げて5位でフィニッシュした。続く第2ヒート、共にまずまずのスタート決めた小島と熱田は、小島が3番手でオープニングラップをクリア。一方の熱田はスタート直後の混戦で他車とラインが交錯して転倒。コースサイドに寄せた深い泥に嵌まって抜け出せなくなり、熱田はいきなり周回遅れとなってしまう。コースのほぼ全域に深いワダチが刻まれ、所々でマシンがストップするような状況の中慎重に周回を重ねた小島は3番手のポジションをキープしてチェッカーを受け3位表彰台を獲得。なんとか再スタートして最後尾から追い上げた熱田は9台をパスし14位でフィニッシュした。
IA2クラス、スタートで出遅れた岡野は1周目のコントロールラインを17番手で通過。怪我による痛みに堪えながら懸命にバトルを繰り広げた岡野だったが、ラストラップにミスでマシンを止めてしまい21位。第2ヒート、オープニングラップを14番手でクリアした岡野は、慎重な走りを強いられながらも確実に順位を上げ11位でフィニッシュ。出場すら危ぶまれた岡野だったが、開幕戦で貴重なポイントを獲得した。
レディースクラスでは、ゼッケン1を付けて臨んだSRFスポーツ&SHOレーシング美杉の邵洋子がオープニングラップを2番手でクリアすると、先行する地元の畑尾樹璃(カワサキ)にプレッシャーを与えてミスを誘い5周目に逆転に成功。後半も安定したペースで走り切った邵が新チャンピオンとして臨んだシーズン初戦で鮮やかな優勝をマークした。
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
33:28.673 |
2位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP RacingTeam |
+6.948 |
3位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
+12.412 |
4位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
+14.422 |
5位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
+52.320 |
6位 |
星野 優位 |
SEKI Racing |
+58.417 |
順位 | ライダー | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
50 |
2位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
36 |
3位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
36 |
4位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP Racing Team |
35 |
5位 |
田中 教世 |
YAMAHA YSP Racing Team |
33 |
9位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
27 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
33:00.274 |
2位 |
田中 教世 |
YAMAHA YSP Racing Team |
+28.527 |
3位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
+38.175 |
4位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
+43.944 |
5位 |
北居 良樹 |
KTM うず潮レーシング福山 |
+51.673 |
14位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
+1 Laps |
- 岡野 聖 第1レース 21位 第2レース 11位 総合 16位
「月曜日に練習に行って足を怪我してしまい、思い通りの走りは出来ませんでした。なんとか我慢してポイント圏内でフィニッシュしたかったんですが、ヒート1は最後の最後にミスして大きく順位を落としてしまった。シーズンに響くこういうミスは絶対にやってはダメだと分かっていたんですが…。まずは怪我を治して安定した走りが出来るようにします。早くチャンピオン争いに近づけるように結果を残していきたいです。」
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
33:33.872 |
2位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
+4.437 |
3位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
+5.503 |
4位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
+53.320 |
5位 |
安原 志 |
名阪レーシング |
+1:14.276 |
21位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
+1 Laps |
順位 | ライダー | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
47 |
2位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
45 |
3位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
40 |
4位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
38 |
5位 |
小川 孝平 |
Team ITOMO |
31 |
16位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
10 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
33:35.973 |
2位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
+8.089 |
3位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
+18.210 |
4位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
+45.825 |
5位 |
小川 孝平 |
Team ITOMO |
+1:00.559 |
11位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
+1 Laps |
- 渡辺 明 監督
「岡野は直前の怪我で足の脛にひびが入った状態でのレースとなった。出場する以上は1ポイントでも取ればと思ったが、最後にミスをして頑張りが無駄になってしまった。今回のようなコンディションも含めてシーズン中には色々なことが起こる。怪我をしたこともそうだが、そのためにもやってはいけないことをしてはレースにならない。力はあるのに、レース以外で調子を崩していては話にならない。厳しいプロ意識を持って臨んで欲しいと思う。小島と熱田は非常にいい調子で開幕を迎えることが出来た。それだけに去年は嬉しい3位も今回は悔しい3位となった。今回は残念な結果になりましたが、次を見てください。」
- 邵 洋子 SRFスポーツ&SHOレーシング美杉 第1位
「チャンピオンゼッケンを付けて臨んだ開幕戦は、思った以上に緊張してしまいました。コンディション的にも厳しかったし、前を走るライダーは地元の選手でこのコースに慣れているから、逆転出来るかどうかとても不安でした。勝てたのは私一人の力ではなく、チームや沢山の人のおかげです。」
「チームとスポンサー、ファンのみなさんの応援のおかげでいい調子で開幕戦を迎えることが出来た。決して相性がいいとは言えないコースで今回のコンディション。目標はあくまでシリーズチャンピオンなので、ランキング2位でシーズンをスタート出来たことは次に繋がるし良かったと思う。次の関東大会もハード路面でスリッピーなのはここと同じだが、得意なコースなのでまずはコンスタントに、そして狙えるときは確実に狙って行く。」
「ヒート1は1周目につまずいてペースを上げることが出来ず、前の2台を逃がしてしまったことが敗因。ヒート2は早めに前に出ようとしたが、混戦の中でラインを塞がれてしまい、よりによって1番深い泥の中に嵌まってしまった。なんとか再スタートは出来たが、泥の中から抜け出すのに体力を使い切ってしまい、中盤まで追い上げるのが精一杯だった。調子自体はすごく良くて優勝も見えている。次の関東は徹底的に乗り込んで確実に獲りに行きます。」