SUZUKI RACING REPORTtop海外サイト
WSB   WEC   WEC   MX1   AJMX

2014年10月26日 全日本モトクロス選手権
第9戦 スポーツランドSUGO(宮城県)
IA1熱田孝高が第2ヒートで3位表彰台を獲得。総合は5位、ランキング4位でシーズンを締めくくる。小島庸平は7-8位で総合7位。
IA2竹中純矢も第2ヒートで3位表彰台に登壇。竹中は5-3で総合3位、シリーズランキング3位。

 

 第52回MFJ-GPモトクロス 2014MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ最終戦は、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。Team SUZUKIの熱田孝高は、第1ヒートこそ追い上げようとした序盤に転倒するなど8位のポジションに甘んじたが、第2ヒートはスタートからライバルと激しいバトルを繰り広げて、3位表彰台を獲得。前回中国大会で怪我からの復帰を果たしたものの、まだまだ万全とは言えない状態で臨んだ小島庸平は、苦しい戦いを強いられるも粘り強い走りを見せヒート7-8位で総合7位。IA2クラスの竹中純矢は、第1ヒートはスタート直後に転倒。最後尾から激しく追い上げて5位。第2ヒートはオープニングラップから3番手のポジションをキープして3戦ぶりとなる3位表彰台を獲得。熱田はシリーズランキング4位、小島は9位。竹中は3位でシーズンを締めくくった。

 IA1クラス第1ヒート。地元での最終戦、予選をトップで通過し気合を入れて決勝に臨んだ熱田だったが、スタートでやや出遅れ10番手でオープニングラップをクリア。すぐに追い上げに転じた熱田だったが、4周目に転倒してしまい12番手まで順位を落とす。ここから懸命に順位を上げようとした熱田だが、最後まで本来のリズムを掴むことが出来ず、再度の追い上げも8位止まり。一方、オープニングラップを6番手で戻ってきた小島は、長期欠場を強いられた怪我の影響を残しながら、混戦の中で激しいバトルを展開。後半ややペースを落とし8番手まで順位を落とすも、終盤しぶとく粘ってひとつ順位を挽回し7位でチェッカーを受けた。

 IA1クラス第2ヒート、確実にスタートを決めて4番手で1周目のコントロールラインをクリアした熱田は、4周目に小方 誠(ホンダ)、5周目には成田 亮(ホンダ)を立て続けにパスして2番手に浮上。招待選手のC.ウェブ(ヤマハ)が先行する中、日本人最上の位置をキープし続けた熱田は、後半ひとつ順位を落とすも3番手のポジションをキープしてフィニッシュ。今季7度目となる表彰台を獲得してシーズンを締めくくった。一方このヒートも中段でのバトルを強いられた小島は、前半9番手まで順位を上げるとさらに1台をパスして8番手に浮上。後半このポジションをキープして8位でフィニッシュした。

 

 

 IA2クラス第1ヒート、チャンピオン勝谷武史(カワサキ)とのバトルを制し予選トップで決勝を迎えた竹中だったが、スタート直後の1コーナー進入で、インとアウトの両側から挟み込まれる形となって行き場を失い転倒。すぐに再スタートするも最後尾からの追い上げを強いられた竹中は、オープニングラップ21番手から2周目には15番手へとジャンプアップ。先行するライダーを次々にパスし中盤5番手まで順位を上げるも、後半はトップグループとの距離が開いてしまい、後半はこのポジションをキープし5位でフィニッシュした。

 IA2クラス第2ヒート、今度は確実にスタートを決め1周目3番手でコントロールラインを通過した竹中。しかしヒート1の追い上げて体力を使い果たした竹中は、先行する2台から離されてしまい、逆に後方からのプレッシャーを受けることになる。この3位争いは、最後まで確実に周回を重ねた竹中に対し、後半後続のペースが落ち始め、最後は完全にこれを突き放した竹中が、単独3位ポジションを保ってチェッカー。今季5度目の表彰台登壇を果たした竹中は、ランキングも3位キープしてシーズンを締めくくった。

 
 

 

小島 庸平

第1ヒート7位/第2ヒート8位 総合7位

 

「今回もベストを尽くしました。去年、最後に怪我をしてタイトルを逃し、それでも今まで欠場したことがなかったのに、今年は2度も怪我があって、万全な状態ではなかったのだが、そんな中でベストを尽くすことに集中して走れたし、我慢することも覚えた。時間はあるので来シーズンの開幕に向けてまずは自分の状態をベストに戻す。今年の経験も力になるはずだし、やるだけです。」
 

 

熱田 孝高

第1ヒート8位/第2ヒート3位 総合5位

 

「ヒート1は序盤からペースを上げることが出来ず、2度も転倒してしまい最後までリズムに乗れなかった。より乗りやすい方向にセッティングを変えて臨んだヒート2は、スタートも出て、最後まで2位のポジションをキープしたかったが、後半抜かれてしまった。それでも表彰台を獲得出来たのは良かったと思う。来シーズンに繋がる走りが出来たし、来年は仕切り直して、また一からタイトルを獲りにいきます。」
 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

C・ウェブ

Yamalube Star Yamaha
Racing

34:15.084

2位

成田 亮

TEAM HRC

+19.647

3位

新井 宏彰

K.R.T.

+22.343

4位

平田 優

YAMAHA YSP Racing Team

+29.381

7位

小島 庸平

Team SUZUKI

+1:16.724

8位

熱田 孝高

Team SUZUKI

+1:18.716

 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

C・ウェブ

Yamalube Star Yamaha
Racing

32:42.177

2位

平田 優

YAMAHA YSP Racing Team

+28.570

3位

熱田 孝高

Team SUZUKI

+31.739

4位

成田 亮

TEAM HRC

+32.903

5位

新井 宏彰

K.R.T.

+37.778

8位

小島 庸平

Team SUZUKI

+1:07.007

     
   

順位

ライダー

チーム名

ポイント

1位

成田 亮

TEAM HRC

414

2位

小方 誠

TEAM HRC

331

3位

新井 宏彰

K.R.T.

314

4位

熱田 孝高

Team SUZUKI

313

5位

平田 優

YAMAHA YSP Racing Team

287

9位

小島 庸平

Team SUZUKI

173

   

 

 

竹中 純矢

第1ヒート5位/第2ヒート3位 総合3位

 

「ヒート1は両側から挟まれて転倒してしまい、ビリからの追い上げで体力も消耗してしまいました。課題を克服するためにいろいろ取り組んで来ましたが、毎回確実にそれが出来るようにならないとダメですよね。いい環境を用意してもらったのに、1勝出来ただけで表彰台の回数も足りない。体力不足も痛感したし、まだまだやることは沢山あるので、しっかりとオフに取り組んでいきたいと思っています。」
 
     

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

勝谷 武史

グリーンクラブ
ジュニアライダース

33:51.406

2位

富田 俊樹

TEAM HRC

+05.582

3位

田中 雅己

TEAM HRC

+50.958

4位

安原 志

名阪レーシング

+54.485

5位

竹中 純矢

Team SUZUKI

+58.637

6位

能塚 智寛

グリーンクラブ
TEAM MOTOBOY

+1:18.693

 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

富田 俊樹

TEAM HRC

32:33.495

2位

勝谷 武史

グリーンクラブ
ジュニアライダース

+12.781

3位

竹中 純矢

Team SUZUKI

+30.963

4位

能塚 智寛

グリーンクラブ
TEAM MOTOBOY

+50.740

5位

田中 雅己

TEAM HRC

+59.195

6位

大塚 豪太

T.E.SPORT

+1'05.998

     
   

順位

ライダー

チーム名

ポイント

1位

勝谷 武史

グリーンクラブ
ジュニアライダース

412

2位

富田 俊樹

TEAM HRC

392

3位

竹中 純矢

Team SUZUKI

313

4位

能塚 智寛

グリーンクラブ
TEAM MOTOBOY

288

5位

安原 志

名阪レーシング

261

6位

岡野 聖

Team SRM with
マウンテンライダーズ

239

   

 

渡辺 明 監督

「IA1は小島の怪我もあり、思ったような成績を残すことが出来なかった。熱田は安定して上位を走ってくれたが、去年はチャンピオン争いが出来たのだから、決していいシーズンとは言えない。原因は分かっているので、来シーズンの開幕に向けての取り組みをすぐにスタートします。IA2の竹中は、スタートをミスして体力を消耗するというレースが続いたが、スピードはいいし、経験値も上がったと思う。思った成績は残せなかったが新しい発見もあった。来年こそ両クラスでタイトルを獲得するというチームの目標を達成出来るようにしっかりと取り組んで行きます。1年間のご声援ありがとうございました。」