2014年10月5日 全日本モトクロス選手権
第8戦 世羅グリーンパーク弘楽園(広島県)
IA1熱田孝高が第1ヒートで3位表彰台を獲得、総合も3位。怪我から復帰した小島庸平は7-10位で総合9位。
IA2竹中純矢は体調不良で厳しい戦いを強いられるも4-4で総合3位と健闘。
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦中国大会は、広島県世羅郡世羅町の世羅グリーンパーク弘楽園で開催された。Team SUZUKIの熱田孝高は第1ヒート、オープニングラップ7番手から追い上げ激しいバトルを制して3位表彰台を獲得。熱田は第2ヒート5位で総合5位。怪我から復帰し4戦ぶりのレースとなった小島は、万全とは言えない状態ながら7-10位で総合9位と完全復活への手応えを掴んだ。IA2クラスの竹中純矢は、大会期間中に風邪の症状で万全の体調ではない中、予選からトップ争いを展開。決勝では表彰台こそ逃したものの4-4で総合3位に入る健闘を見せた。 IA1クラス第1ヒート、スタートでやや出遅れオープニングラップ7番手で戻ってきた熱田は、前半確実に順位を上げ表彰台圏内を捉えると後半3番手を走行していた田中教世(ヤマハ)をパスして3位に浮上。上位2台には逃げられてしまったものの、後半田中とのバトルを制した熱田は3位でフィニッシュし、今季6度目となる表彰台登壇を果たした。また第5戦東北大会前の練習中に負傷し欠場が続いていた小島は、4戦ぶりに戦列に復帰。まだ万全の体調とは言えない中得意のスタートを決めると、激しいバトルの中最後まで確実に走りきって7位でチェッカーを受けた。 IA1クラス第2ヒート、好スタートを決めオープニングラップをトップでクリアした熱田は、序盤リードを守りトップ争いを展開するが、タイヤの選択ミスで後半に入るとペースを維持することが出来なくなりトップ争いからは脱落。それでも懸命に攻め続けた熱田は5位でフィニッシュし総合3位、ポイントランキングも3番手を堅守した。中段からのスタートとなった小島は、前半は8番手をキープ。中盤一つ順位を上げた小島だが、後半ペースを維持できずやや順位を落とし10位でフィニッシュした。 |
IA2クラス第1ヒート、予選でベストタイムをマークし持ち前のスピードを見せつけた竹中だったが、決勝を前に風邪の症状が悪化。集中力を切らして中段からのスタートとなった竹中は、懸命の追い上げを見せ中盤5番手まで順位を挽回。その後も果敢に攻め続けた竹中は、後半更に一つ順位を上げ4位に浮上するとこのポジションをしっかりと守って4位でフィニッシュした。 IA2クラス第2ヒート、まずまずのスタートでオープニングラップを6番手でクリアした竹中は、2周目に一つ順位を上げると4周目に更に1台をパスし4番手に浮上。この時点で上位3台には離されてしまったものの、厳しいコンディションに耐えて確実に周回を重ねた竹中は、懸命にこのポジションをキープし4位でフィニッシュ。総合3位に食い込む健闘を見せた。 |
小島 庸平第1ヒート7位/第2ヒート10位 総合9位 「まぁまぁベストは尽くせたと思っています。怪我が治ったとはまだ万全とは言えず、トレーニングも不足していて、とにかく今回はレースに出ることが目標でした。正直後半はキツかったですが、いくつか良い部分も見つけられた。レースに出られない辛い時期を長く経験したので、ひとまずほっとしたと言うのが率直な感想です。体調さえ戻ればまたトップ争いに加わる自信はある。最終戦のSUGOは得意なコースでもあるので、もちろん勝つつもりで臨みます。」 |
熱田 孝高第1ヒート3位/第2ヒート5位 総合3位 「ヒート1はスタートで出遅れたが、マシンがすごく走ってくれて表彰台まで辿り着くことが出来た。これはチームスタッフを始めとして、支えてくれたみんなのおかげ。ヒート2はスタートが決まって序盤トップ争いを繰り広げることが出来たが、実は雨が来ることを予想してソフトタイヤを選択。これが裏目に出てしまい、後半ポジションを落とす結果となった。ただ走りの内容は良く、自分のスピードが戻ってきたし手応えを感じている。次は地元での最終戦。全開で行きます。」 |
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
竹中 純矢第1ヒート4位/第2ヒート4位 総合3位「レース前に風邪を引いてしまったみたいで、土曜日はまだちょっと熱があるかなという程度だったんですが、その晩に悪化して、日曜日は咳が出て走行中息をするのも大変な状況でした。本当に辛い状態でしたが、なんとか最後まで走りきれた。最終戦は万全の体調を整えて、今シーズンのまとめとしてしっかりと締めくくりたいと思っています。」 |
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
渡辺 明 監督「竹中は調子良くこの大会を迎えたが、土曜日から風邪の症状が出て、それが悪化した状態で決勝を走った。そんな中でなんとか走り切ろうと本人も必死で健闘していたし良く頑張ったと思う。ワークス1年目でプレッシャーがある中、様々な経験を積んできたはず。最後は体調を整えてしっかりと本来の走りを見せて欲しい。小島は乗り始めたばかりでまだ体力も戻っていない。それでも前半の瞬発力など持ち味を出せた。レースを重ねれば本来の走りが取り戻せるはず。熱田のヒート1の3位は内容のあるいいレース展開だった。ネイションズ参戦でヨーロッパを走って刺激を受けた部分もあったのだろう。チーム全体として今シーズンは、小島の怪我など完全な体制というわけには行かなかったが、最終戦は来年に向けてしっかりとベストの力を出し切って貰いたい。」 |