MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦SUGO大会は、 宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。Team SUZUKIの熱田孝高は、第1ヒートでトップ争いを繰り広げ、転倒で優勝こそ逃すも3位でフィニッシュ。第2ヒートは粘り強い走りで3位表彰台を獲得し、前回中国大会から4ヒート連続となる表彰台登壇を果たした。また小島庸平は第2ヒートを2位でフィニッシュし今季初表彰台を獲得。IA2クラスに参戦する竹中純矢は、予選から積極的なレースを繰り広げ、6-4で総合5位の成績を残した。
第3戦中国大会から約1カ月のインターバルを置いて行なわれたSUGO大会。ここからシーズン中盤の3戦は、全て東北が舞台となる。今大会に備えてレイアウトを大きく変更したスポーツランドSUGOだが、大会期間中は発達した梅雨前線の影響で断続的に雨が降り続き完全なマディコンディション。予選からコースをショートカットするなどして対応したが、周回を重ねる毎に荒れたコース上では、転倒やスタックが相次ぐ混乱のレースとなった。
IA1クラス第1ヒート、小島の鮮やかなホールショットでレース開始。オープニングラップは小方 誠(ホンダ)が先行し、熱田が2番手、小島は3番手でコントロールラインをクリアする。2周目、このヒートのベストラップをマークした熱田は、3周目に小方の背後を捉えると、これをパスし一気にトップに躍り出る。快調にレースをリードした熱田だったが、6周目に入ってすぐに痛恨の転倒を喫し3番手に後退。追撃に転じた熱田は終盤2番手を走行していた成田 亮(ホンダ)に迫るが、逆転にはあと一歩及ばず3位でフィニッシュ。単独4番手を走行していた小島は、最後まで手堅くまとめ4位でチェッカーを受けた。
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IA1クラス第2ヒート、共に好スタートを決めた熱田と小島は、小島が2番手、熱田は5番手でオープニングラップをクリア。深いレールが刻まれたコース上ではスタックするライダーが続出し、そのライダーを避けようとして転倒するサバイバルな展開となる。そんな中、慎重に周回を重ねた小島は、最後まで確実に2番手のポジションをキープ。シーズン序盤、怪我に苦しんだ小島は、今季初表彰台となる2位でチェッカーを受けた。一方上位進出を狙った熱田は、追い上げ途中に2度転倒。スタックしたライダーにラインを阻まれて熱田自身も何度かマシンをストップさせてしまうが、持ち前の粘り強さを発揮し、後半徐々に順位を挽回すると最後は2位にあと一歩まで迫る3位でフィニッシュ。前回中国大会から4ヒート連続となる、今季3度目の3位表彰台を獲得した。
IA2クラス第1ヒート、オープニングラップに転倒し、最後尾からの追い上げを強いられた竹中は、挽回を焦ってその後2度転倒。トップ争いからは大きく遅れてしまう。それでも諦めることなく攻め続けた竹中は、先行するライダーを次々に捉え順位を挽回すると、5周目の9番手から後半も確実にポジションを上げ、6位でチェッカーを受けた。
IA2クラス第2ヒート、オープニングラップを5番手で戻ってきた竹中は、2周目に井上眞一(カワサキ)、4周目には安原 志(ヤマハ)とサンタナルカス・ケンジ(ホンダ)を立て続けにパスし2番手に順位浮上。中盤、トップを走る富田俊樹(ホンダ)を懸命に追った竹中だが、コース上に周回遅れや立ち往生するライダーが数多く現れる中、自身もストップしたライダーを避けようとラインを変えてスタックしてしまい大きくタイムロス。トップから1周遅れの6番手に順位を落とした竹中は、それでもラストラップに2台をパスし4位でフィニッシュした。
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