2014年9月14日 全日本モトクロス選手権
第7戦 名阪スポーツランド(奈良県)
IA1熱田孝高、IA2竹中純矢共に転倒に見舞われ実力を発揮できず。 熱田は総合9位、竹中は総合6位で残り2戦に再起を期す
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第7戦近畿大会は、奈良県山辺郡山添村の名阪スポーツランドで開催された。Team SUZUKIの熱田孝高は、第1ヒートのトップ争いの中で転倒を喫し、第1ヒート11位、第2ヒート7位で総合6位。IA2クラスの竹中純矢は、第1ヒートのスタート直後に転倒に巻き込まれ、再スタートするも9位。追い上げのレースとなった第2ヒートは5位で総合は6位。好調を維持し、必勝態勢で挑むも転倒というアクシデントでチームにとって不本意な結果となった。また、第5戦東北大会前の練習中に負傷したIA1クラスの小島庸平は、復帰に向けてトレーニングを開始したが、まだ万全の体調には至らず大事を取って今大会も欠場した。 IA1クラス第1ヒート、確実にスタートを決めオープニングラップを4番手でクリアした熱田は、3位争いを繰り広げレース中盤を迎えるが、熾烈なバトルの最中にバランスを崩し激しく転倒。すぐに再スタートを切った熱田だったが、その後は走行を続けることがやっとでペースを上げることが出来ず、なんとか完走を果たすも11位という不本意な結果となる。 IA1クラス第2ヒート、ヒート1の転倒によるダメージが残る熱田は、気力を振り絞ってこのヒートに臨むが、スタート2コーナー立ち上がりで転倒を喫してしまいオープニングラップ20番手と大きく出遅れる。それでも諦めることなく走り続けた熱田は、持ち前のタフネスさを発揮して周回毎に順位を回復すると、終盤は上位に引けをとらない走りを見せて7位でチェッカー。厳しいレースを凌いだ熱田は貴重な24ポイントを獲得し、ポイントランキング3番手を死守した。 |
IA2クラス第1ヒート、予選でベストラップをマークするなど勝利への手応えを持って決勝のグリッドに着いた竹中だったが、スタート直後に他車と接触し、引きずられるようにして転倒を喫してしまう。ほぼ最後尾からの再スタートとなった竹中はここから激しい追い上げを見せるが、サンドのハイスピードコースはラインも限られていたためパッシングの度にリスクを犯す結果となり、1度ならず転倒。それでも最後まで攻め続けた竹中は、最後までアグレッシブに攻め続けて順位を挽回し9位でチェッカーを受けた。 IA2クラス第2ヒート、このヒートもスタートを決めることが出来ず混戦の中に飲み込まれた竹中は、1周目のコントロールラインを11番手でクリア。2周目、一気に8番手まで順位を上げた竹中は、先行するライダーを確実に捉え、後半6番手まで挽回。表彰台を争うバトルが見える位置まで浮上して来た竹中は、ラストラップにもひとつ順位を上げるが、上位のバトルに追い付くまでには至らず5位でフィニッシュした。 |
熱田 孝高第1ヒート11位/第2ヒート7位 総合9位 「調子は良かったしタイムも出ていて、体力的にもタフなレースになることは予想出来たから、今回こそ優勝のチャンスだと思っていた。ヒート1はまずまずのスタートで前も見えていたし、後半トップ争いに持ち込めば勝てると考えたが、ここからというところで転倒してしまい、全てをダメにしてしまった。そのダメージからヒート2もベストの体調を取り戻すことが出来ず、正直リタイアすることも考えたが、楽に走れるラインを見つけてなんとか最後まで走り続けることが出来た。残念な結果だが、幸い大きな怪我には至らなかったし、今月末にはネイションズがあるので、気持ちを切り換えていい結果に繋げていきたい。」 |
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竹中 純矢第1ヒート9位/第2ヒート5位 総合6位「スタート出れなかったことが全てですね。ヒート1は1コーナーの進入で接触して、その際ハンドルがジャージにひっかかって引きずられて転倒。身体は大丈夫だったが、再スタート後は焦りもあって、前のライダーのブレーキングに突っ込むなど3回も転倒してしまった。ヒート2もスタートを失敗して、10番手くらいから追い上げようとしたが、ホコリやギャップでパッシング出来ず、5番手に上がったものの、トップ争いに追い付くことは出来なかった。予選、練習走行と手応えがあったし、スタートさえ決めれば全く違う展開になっていたと思う。次はしっかりスタートを決めてトップ争いに加わります。」 |
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渡辺 明 監督「竹中はスタート直後に転倒に巻き込まれて、追い上げのレースとなった。途中ミスもあって体力を使い切ってしまった。予選、練習走行とトップのタイムをマークしていただけに、普通にスタートしていればトップ争いが出来たはず。スタートが全てでしたね。まぁ、確実に良くはなっているし、若いのだから残り2戦もガンガン行ってくれればいい。熱田は、転倒でダメージを受けたが最後まで走りきることが出来た。小島の欠場で負担が大きい中で頑張ってくれていると思う。次は小島も復帰して来るし、まずはレース慣れすることが大事だが、最終戦でトップ争いをすることが来シーズンに繋がっていくと思う。」 |