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2014年3月22日 AMAスーパークロス選手権
第12戦 カナダ・オンタリオ州トロント ロジャースセンター
トロントSXでジェームズ・スチュワートが気迫の追い上げで優勝!
今季4勝目、SX通算49勝となり歴代単独2位を樹立。

 3月22日、AMAスーパークロス第12戦がカナダ・オンタリオ州トロントのロジャースセンターで開催され、ヨシムラ スズキ ファクトリーレーシングのジェームズ・スチュワートが今季最高の走りとも言える改心の走りで前回に続き優勝、4勝目を挙げた。メインレースではスタートでまさかのミスもあったものの、RM-Z450を駆り圧倒的なスピードを発揮、後方から鮮やかに追い上げ、最後はトップに躍り出ての華麗なフィニッシュを決めた。さらにSX通算49勝目を挙げたスチュワートは、元スズキファクトリーライダー、リッキー・カーマイケルの持つ48勝の記録を越え、通算優勝回数では歴代単独2位となった。
 かつて2005年と2009年のトロントSXで勝利しているスチュワートだけに、この日も再び勝利を重ねるべく積極的に攻めた。クォリファイング・プラクティスでトップタイムを叩き出し、続くヒートレースではホールショットから全6ラップをトップ走行、今季8度目となるヒートレースウィンで絶好調をアピール。このままメインレースも同様にスチュワートの一人舞台かと思われたが、そのメインレースではまさかのスタート失敗、オープニングラップを終えた時点では11番手と大きく出遅れてしまう。しかしそこから、スチュワートはRM-Z450と共に猛烈な勢いで追撃を開始。ラップごとに1台また1台とパスし、レース中盤過ぎには3番手に上がるとさらにペースアップ、終盤には2番手に、そしてトップへと完全無欠の逆転劇で、今季2度目の連続勝利で4勝目を挙げた。さらにヒートレース及びメインレースの合計ラップリード数においても、スチュワ-トが現在トップとなっている。

 

「何とも言えないレース内容だった」とスチュワートは振り返る。「ヒートレースのあと、少し気になったところをピットで説明したらすぐに調整してくれて、不安なくメインレースに臨むことができた。それなのに酷いスタートをしてしまい、これは勝つのは無理かも知れない、とにかく1ポイントでも多く取れるよう最後まで頑張って追い上げていくしかないと思った。パスを続けるうちに3番手まで上がって、それからあともトップを捉える走りができて良かった。リッキー・カーマイケルの勝利回数を越えることができたことは本当に光栄だ。次のセントルイスでもこの調子をキープして勝っていきたい。」
 AMAスーパークロス第13戦は3月29日、セントルイスのエドワーズ・ジョーンズ・ドームで開催される。