2019全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦近畿大会は、前回の東北大会から約2カ月のサマーブレイクを挟み、奈良県山辺郡の名阪スポーツランドで開催された。会場の名阪スポーツランドは、サンド路面が特徴のモトクロスコースと、カート、ミニバイク、ジムカーナやドリフトのロードトラックを併せ持つ複合施設。名古屋、大阪方面からアクセスしやすい主要幹線道路「名阪国道」沿に位置し、毎年大勢のファンが訪れる。今年は3連休で天候にも恵まれ、またエキシビションの2ストローククラスが開催されたことなどから、土日合わせて6285人の観客が訪れ、強い日差しが降り注ぐ中、随所で繰り広げられるホットなバトルを楽しんだ。

スズキのサポートライダーでは、IA1クラスに参戦するSRF Team SBEの深谷広一が第1ヒートで好スタートを決めオープニングラップを5番手でクリアする。上位を狙える位置に付け追撃を開始しようとした深谷だったが、直後にマシントラブルが発生しコース上でストップ。なんとか再スタートした深谷だったが、ペースを上げることは出来ずになんとか11位で完走を果たした。SRMマウンテンライダースの小林秀真は、オープニングラップを11番手でクリアすると、中盤二つ順位を上げたが、終盤やや順位を落して深谷の前、10位のポジションでチェッカーを受けた。続く第2ヒート、好スタートを決めた小林は5番手、深谷は8番手でオープニングラップをクリア。2周目に北原岳哲(カワサキ)をパスし4番手に順位を上げた小林は、前半このポジションをキープしレース後半に臨むが、11周目にミスで9番手までポジションダウン。再スタート後再びペースを取り戻した小林だったが、順位を挽回することはできず9位でフィニッシュした。一方の深谷は、6周目に一気に2台をパスすると11周目に小林が後退したことで5番手にポジションを上げ更に上位を目指したが、タイトコーナーが連続して抜き難いコースの攻略に手間取り、表彰台圏内に迫りながらも5番手のままチェッカーを受けた。

IA2クラスでは、SRMマウンテンライダースの手操将志が今大会でも予選から好スタートを連発。第2ヒート、オープニングラップを2番手で戻ってきた手操は、序盤ひとつ順位を落したもののレース後半までトップ争いに加わって3番手を走行。表彰台目前に迫った手操だったが、ラストラップに痛恨のミスで転倒を喫し、再スタートしたものの7位でフィニッシュとなった。それでも手操は大会総合4位の成績をマーク。SRF Team SBEの髙原秋斗は7-16位で総合13位。怪我からの復帰戦となったTeam SSCの内田篤基は、19-13位で総合16位のリザルトを残した。