2021 MotoGP
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MotoGP レースレポート
2021年6月6日
MotoGP 第7戦 カタルニアGP 決勝 場所:スペイン バルセロナ・カタルニアサーキット
ジョアン・ミルがホームレースのカタルニアGP決勝の激戦を4位で終える
MotoGP世界選手権の第7戦カタルニアGP決勝は気温と路面温度の上昇により、予想通りタイヤ選択が勝負の鍵を握ることとなった。
アレックス・リンスの負傷欠場によりグリッド上で唯一のスズキライダーとなったミルは10番手から好スタートを決めて8番手に順位を上げ、その後次々にオーバーテイクを繰り返し、オープニングラップで一気に4番手までポジションアップする。ミルは翌周さらにひとりをオーバーテイクしてレース2周目で3番手に。さらに激走は止むことなく2番手まで順位を上げるが、7周目に再び3番手にポジションダウン。 しかし周回が進むにつれタイヤ選択が勝敗を分けはじめ、ミルはミディアムリアタイヤのパフォーマンス低下に苦戦。思い通りにペースアップできず、後方から徐々に追い上げてくるヨハン・ザルコとジャック・ミラーのドゥカティペアから激しいプレッシャーを受け、16周目に5番手にポジションダウン。その後さらにマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)に後方から迫られるが、最終ラップまで守りきり5位でチェッカーを受けた。尚、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の6秒ペナルティ加算によりレース後に順位が変更され、ミルは4位完走となりチャンピオンシップランキングは5位に留まる。 佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
「グリッドポジションは4列目と理想的ではありませんでしたが、いつものように良いスタートを決めてレース序盤のうちに良いポジションにもっていくことができ、その後の展開に期待をしていたのですが残念ながら表彰台圏内を維持することができませんでした。次のレース以降でまた表彰台、優勝を狙えるようなパフォーマンスを発揮するためにしっかりと開発、改善を続けていきます。今回アレックスが怪我のため出場できなかったのですが、ふたりのライダーでデータを共有しながらマシンセッティングを進めることの重要さを改めて認識しました。次のレースでは、またふたりのライダーで協力し合い、揃ってトップグループを走れるよう頑張りたいと思います。」河内 健 テクニカルマネージャー
「昨年はここカタルニアでタイヤマネージメントにおいて他車よりアドバンテージがあり、ダブル表彰台という好結果を残すことができたのですが、今年は逆のレースになってしまいました。しかしジョアンは最後まで粘ってくれ、5位※のポジションをキープしてくれたことは良かったと思います。正直、ライダーがひとりというのは我々にとって難しい週末でしたが、次のザクセンリンクではアレックスも帰ってくるのでパーフェクトな体制でまた表彰台にチャレンジしたいと思います。」※ 決勝レース終了直後のコメントです。ミルのリザルトは、このあと上位ライダーのペナルティのため、一つ繰り上げ4位となりました。
ジョアン・ミル
「今日はタイヤの選択ミスだったね。グリッドでリアをミディアムに変えたんだけどスピンしてしまって思うように走れず、それがレース後半にさらに酷くなったために終盤ペースを上げることができなかったんだ。今日は表彰台のチャンスが十分にあったし、ペースもトップと変わらなかっただけに悔やまれるけど、ベストを尽くした結果が5位※だったから順位には納得しているよ。トップから4位※までのライダー達は全員リアにハードを選択していたから、今日はハードの方が良い選択だったと思うけど、チームと自分自身で決定したことだから仕方ないし、これもまた勉強のひとつだと思っている。明日のテストでいくつか試すことがあるから、今後に向けてさらにマシンのポテンシャルを上げていけるようしっかり走り込むよ。」※ 決勝レース終了直後のコメントです。ミルのリザルトは、このあと上位ライダーのペナルティのため、一つ繰り上げ4位となりました。
MotoGP 第7戦 カタルニアGP 決勝結果
MotoGP ライダーチャンピオンシップランキング(第7戦 カタルニアGP 終了時)
MotoGP コンストラクターチャンピオンシップランキング(第7戦 カタルニアGP 終了時)
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