D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2022 第4戦 近畿大会は、9月10～11日に奈良県山辺郡山添村の名阪スポーツランドで開催された。三重県との県境にほど近く、三重と大阪を結ぶ国道25号線沿いにある同コースは、中部、近畿エリアの両方からアクセスしやすいため、これまでも多くの観客が訪れていたが、コロナ禍での休止が続き、3年ぶりの復活開催で大きな注目を集めた。今大会には、土日合わせて4,600人と今シーズン最多の観客が訪れ、秋晴れの空の下で行われたレースを楽しんだ。コース全体がほぼサンド路面で、アップダウンや切り返しコーナーが連続するテクニカルなコースは、今回レイアウトを大幅に変更。金曜日に大量の雨が降ったため、土曜日の朝は一部マディの荒れた状態で競技がスタートしたが、週末は天候に恵まれたことでウェットから徐々にドライへと推移し、各所に深いワダチが刻まれるなどコンディションが大きく変わる中でレースが行われた。

今シーズン、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕、オートスポーツ清水から西 元気がRM-Z450で参戦。土曜日の予選を星野は11番手、西は14番手で通過。30分＋1周の通常フォーマットで行われた決勝第1ヒートは星野が12位、西は16位となった。ファイナルレースとなった第2ヒート、オープニングラップを11番手でクリアした星野は、中段の混戦の中で激しいバトルを繰り広げながら順位を上げ7位でフィニッシュ。西は17位でチェッカーを受けた。

Team SBE所属の福村 鎌と近藤雄紀、オートスポーツ清水所属の真野凌輔と上原 巧、ルーキー町田勘太ら7名のライダーがRM-Z250で参戦したIA2クラスは、予選A組で福村が16位、B組では近藤が6位、町田が14位、上原が15位と健闘を見せたものの、スタート直後のアクシデントに巻き込まれた真野は18位で福村と共に予選敗退となってしまう。決勝では近藤が入賞圏内でバトルを繰り広げるも第2ヒートの16位が最高で、近藤、上原、町田共にポイント獲得はならなかった。

またLMXクラスでは、土日2ヒート制で行われた決勝で瀬尾柚姫が10-9位の総合10位に食い込む健闘を見せた。