第1ヒート&総合でもスズキ1-2達成。熱田孝高が今大会総合優勝!小島庸平はランキングトップに浮上!!
レディースクラスの邵洋子はシーズン3勝目をマーク。
全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦北海道大会は、北海道千歳市泉沢の北海道オフロードパークで開催された。IA1クラスではTeamSUZUKIの小島庸平が前回SUGO大会に続き第1ヒート逆転で今季2勝目をマーク。このヒート熱田孝高は2位でスズキが1-2フィニッシュを達成。第2ヒートは熱田が逆転で制し、熱田は今大会の総合Vに輝く。小島は第2ヒート4位でチェッカーを受け総合2位。今大会スズキが第1ヒートと総合で1-2を達成した。 IA2クラスの岡野 聖は怪我のため欠場となった。
全日本開催2年目を迎えた会場は、火山灰のディープサンドと北海道ならではの雄大なレイアウトが特徴のコース。天候は土曜日の昼までまとまった雨が降るも日曜日は回復。水捌けの良い土質ですぐにドライとなるが、レースの進行に伴いコース全体に大小のギャップやワダチが出来るなど、難しいコンディションの中でレースが行われた。
IA1クラス第1ヒート、好スタートを決めた熱田は2番手でオープニングラップをクリア。一方スタート直後の混戦の中で他車と接触転倒を喫した小島は1周目13番手から追い上げを開始する。2周目、熱田はホールショットを奪った三原拓也(カワサキ)をパスしトップに浮上。レース前半は熱田が順調にリードするが、後方から猛烈な勢いで順位を上げてきた小島が中盤トップ争いに追い付くと、小島は成田亮(ホンダ)、平田優(ヤマハ)を立て続けにパスし2番手浮上。後半熱田と順位を入れ換えトップに躍り出た小島に対し、熱田は3番手に順位を下げるが、後半持ち前の粘り強さを発揮した熱田は先行した平田を再び捉えると終盤逆転に成功。最後は小島がリード、熱田が小島を追う形でチェッカーを受けスズキが1-2フィニッシュを達成した。
続く第2ヒート、小島は5番手、熱田は6番手でオープニングラップをクリア。序盤、小島と順位を入れ換えた熱田は、前半田中教世(ヤマハ)、中盤には成田亮(ホンダ)、後半に入って小方 誠(ホンダ)と次々にパスしトップに浮上。荒れたコースを果敢に攻め続けた熱田は後半後続を振り切って今季2勝目を飾り今大会の総合優勝をマーク。このヒート小島は手堅く4位でフィニッシュし、総合では熱田が1位、小島が2位でこちらも1-2。この結果小島かポイントランキングトップに浮上した。
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
32:50.447 |
2位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
+2.626 |
3位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP Racing Team |
+16.016 |
4位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
+22.493 |
5位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
+41.294 |
6位 |
星野 優位 |
SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS |
+43.337 |
順位 | ライダー | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
199 |
2位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
197 |
3位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP Racing Team |
186 |
4位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
183 |
5位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
174 |
6位 |
田中 教世 |
YAMAHA YSP Racing Team |
157 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
33:20.764 |
2位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
+2.605 |
3位 |
田中 教世 |
YAMAHA YSP Racing Team |
+28.697 |
4位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
+35.187 |
5位 |
星野 裕 |
グリーンクラブ&パーク神戸RT |
+36.420 |
7位 |
深谷 広一 |
TEAM.MOTO.SPORTS.FUKAYA |
+43.593 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
渡辺 祐介 |
チーム ピットイン |
33:14.084 |
2位 |
田中 雅己 |
TEAM HRC |
+20.520 |
3位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
+52.974 |
4位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
+58.242 |
5位 |
佐藤 亮 |
N.R.T |
+1:01.235 |
6位 |
能塚 智寛 |
GREEN CLUB TEAM MOTOBOY |
+1:41.230 |
順位 | ライダー | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
200 |
2位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
195 |
3位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
182 |
4位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
154 |
5位 |
田中 雅己 |
TEAM HRC |
143 |
13位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
70 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
渡辺 祐介 |
チーム ピットイン |
32:24.828 |
2位 |
佐藤 亮 |
N.R.T |
+22.986 |
3位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
+29.765 |
4位 |
小川 孝平 |
TEAM ITOMO |
+38.262 |
5位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
+44.366 |
6位 |
安原 志 |
名阪レーシング |
+52.799 |
- 渡辺 明 監督
「小島はヒート1、転倒とマシントラブルを挽回、リカバーして優勝。熱田も2位をキープし、チームとしての目標を達成することが出来た。ヒート2は熱田がいい走りを見せてくれた。小島にヒート1のアクシデントや気負いがなければこのヒートも1-2を狙えたと思うが、総合も1-2で、今回のレースは良かったと思う。しかし毎回何が起こるか分からないのがレース。次も更にいいレースが出来るように努力していくだけです。」
- 邵 洋子 SRFスポーツ&SHOレーシング美杉 第1位
「前半、後半違うライバルにマークされて、とにかく全力で走り続けました。厳しいレースでしたが、勝てたのはスズキとチームのサポートのおかげです。自分はまだまだ学ばなければならないし、速くなりたい。そのためにこれからも努力を続けます。」
「ヒート1、スタート直後の混戦の中で他車と接触し転倒。その際リアブレーキを破損してブレーキが使えない状態になったが、サンドは得意だし、遅れを取り戻して逆転することが出来た。ただその追い上げで体力を使い切ってしまい、ヒート2はトップ争いに加わることが出来なかった。両方勝てたレースだったが、スズキとしては1-2を達成出来たしこの調子を維持して次の藤沢では総合優勝します。」
「第3戦で足を負傷し苦しいレースが続いたが、沢山の応援とチームスタッフ、スズキのマシンのパワーで勝てた。チャンピオンも十分見えてきたし、次のレースは小さい頃から走り込んできた地元だけに両方勝ちに行く。」