熱田孝高がヒート2で今季初V、ヒート1は2位で今大会の総合優勝に輝く。小島庸平はヒート1で3位表彰台を獲得。小島庸平は総合4位。
IA2岡野聖は堅実な走りで総合5位入賞を果たす。
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦は、埼玉県川越市のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催された。IA1クラスではTeam SUZUKIの熱田孝高が第1ヒートで惜しくも優勝を逃すも2位表彰台を獲得。第2ヒートで熱田はスタートから1度もトップを譲らぬ走りで今季初優勝をマーク。今大会の総合優勝に輝いた。
第1ヒート3位表彰台を獲得した小島庸平は第2ヒートはスタート直後のアクシデントで最後尾からの追い上げを強いられるが、6位まで挽回し総合4位。
IA2クラスの岡野 聖は堅実なレース運びでヒート7-5位、総合の5位の成績を残した。
開幕戦に続き雨に見舞われた関東大会。土曜日の午後降り始めた雨は日曜日の昼過ぎに上がったものの、真冬のような寒さの中、完全なマディコンディションでレースは行われた。IA1クラス第1ヒート、好スタートを決めた熱田と小島は、熱田がトップ、小島は3番手でコントロールラインを通過。熱田は小方 誠(ホンダ)と何度もトップが入れ代わる激しいバトルを繰り広げ、最終ラップ逆転を狙って攻勢に出るが、荒れた路面でコースアウトを喫して一歩及ばず2位でフィニッシュ。一方、3位争いを繰り広げた小島は、粘り強い走りでこのバトルに競り勝ち熱田に続く3位表彰台を獲得した。続く第2ヒート、またも鮮やかなホールショットを決めた熱田は、ライバル成田 亮(ホンダ)の追撃を振り切って独走態勢を築くと後半も力強い走りで後続を突き放し、最後は独走でフィニッシュし今シーズン初優勝をマーク。一方スタート直後、混戦の中でエンジンを止めてしまい最後尾からの追い上げを強いられた小島は、最後まで粘り強い走りを見せ6位でフィニッシュした。
IA2クラス、オープニングラップを7番手でクリアした岡野は序盤5番手まで順位を回復させるが、中盤ミスもあってやや順位を下げ7位でフィニッシュ。第2ヒート、1周目7番手で戻ってきた岡野は、慎重にレースを進めると中盤に1台、終盤にもう1台パスして5番手に浮上。まだ足の怪我が完治していない岡野だが、このヒートは手堅い走りを見せ5位でチェッカーを受けた。
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
34:10.437 |
2位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
+20.598 |
3位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
+1:23.790 |
4位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP Racing Team |
+1:28.678 |
5位 |
田中 教世 |
YAMAHA YSP Racing Team |
+2:12.790 |
6位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
+1Laps |
順位 | ライダー | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
85 |
2位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
83 |
3位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
74 |
4位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
71 |
5位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP Racing Team |
69 |
6位 |
田中 教世 |
YAMAHA YSP Racing Team |
63 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
熱田 孝高 |
Team SUZUKI |
33:59.292 |
2位 |
小方 誠 |
TEAM HRC |
+12.479 |
3位 |
成田 亮 |
TEAM HRC |
+18.380 |
4位 |
増田 一将 |
Team CRF&Kazu Racing Project |
+38.505 |
5位 |
平田 優 |
YAMAHA YSP Racing Team |
+52.132 |
6位 |
小島 庸平 |
Team SUZUKI |
+57.548 |
- 岡野 聖 第1レース 7位 第2レース 5位 総合 5位
「ヒート1はスタート4番手くらいで出たと思うが2コーナーでミスしてしまい順位を落としてしまった。そこから5番手くらいまで追い上げたが転倒して7位。ミスがなければもう少し前に行けたと思う。ヒート2はスタートは少し遅れたが、転ばないように走って5位。怪我はまだ本調子とは言えないが、マディでスピードが出ない分いくらか楽だったし、考えて走った。今回のようなコンディションでは今までいい結果を出せてなかったので、ほんの少しだが手応えを感じることができた。次の広島はベストの状態で臨めると思う。タイトル争いに追い付くために挽回するつもりです。」
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
33:43.580 |
2位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
+3.948 |
3位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
+36.103 |
4位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
+1:05.896 |
5位 |
安原 志 |
名阪レーシング |
+2:08.392 |
7位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
+2:53.388 |
順位 | ライダー | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
90 |
2位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
85 |
3位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
85 |
4位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
80 |
5位 |
須田 純 |
グリーンクラブJUDGEMENT |
53 |
9位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
40 |
順位 | ライダー | チーム名 | Time/gap |
---|---|---|---|
1位 |
富田 俊樹 |
T.E.SPORT |
34:08.022 |
2位 |
山本 鯨 |
TEAM YOUSPORT |
+54.969 |
3位 |
井上 眞一 |
K.R.T. |
+57.935 |
4位 |
竹中 純矢 |
グリーンクラブピュアテックレーシング |
+1:17.359 |
5位 |
岡野 聖 |
TeamSUZUKI |
+1Laps |
6位 |
須田 純 |
グリーンクラブJUDGEMENT |
+1Laps |
- 石部 訓章 監督代行
「岡野は足に痛みが残る中でよく頑張ったと思います。開幕戦よりも遥かに内容のあるレースを見せてくれました。次のレースでは彼本来の実力を出してくれると思います。トップを狙うレースをしてくれるはずです。IA1は熱田の頑張りに尽きますね。ヒート1はミスもあったが、勝負に行ってのミスだったし、あのコンディションでは仕方がない。ヒート2は後続との間を完全にコントロールして、さすがという内容でした。小島はヒート2の1周目に引っかかって最後尾からの追い上げとなった。それでもトップと遜色ないタイムで挽回出来たので、悔しいが内容のあるレースだったと思います。去年のこの時期は悔しいレースが続いたが今年は手応えを感じている。次の広島は自分たちがやってきたことを信じて淡々と行く。当然1-2フィニッシュが目標です。」
「ヒート1はスタートで出たが、前の2人が速くて慎重になり過ぎてしまった。3位表彰台という結果は悪くないが、これはシーズンオフからスタッフと一生懸命に取り組んできた成果。走りも大人し過ぎたと思う。ヒート2はスタート直後、混戦の中で石を噛み込んだのか急にマシンがストップしてしまい、大きく取り残されて最後尾からの追い上げとなった。最悪の状況から攻め続けて順位を挽回出来たので、いい走りが出来たと思う。でも悔しい。次は絶対に優勝します。」
「両ヒートともスタートが決まって、ヒート1は荒れたコンディションの中で相手も速かったので最後に勝負に行ったがコースアウトしてしまい勝利を逃した。ヒート2は序盤からいいペースで走れて後続を突き放すことが出来た。今回の優勝はシーズンオフから懸命に努力してくれたチームスタッフのおかげ。また、雨の中応援に来てくれた大勢のファンと、大会スタッフの皆さんにも感謝したい。マシンも体調もすごくいいので次も連勝して最年長チャンピオンを狙います。」