
今回は、私こと松村が賀曽利氏のバイク旅に同行した際、同氏の旅の記録写真を使い撮影の注意点やポイントを説明していきます。

ライトONのバイクを正面から撮影すると、オートフォーカスの誤動作や露出の自動設定が狂いシャッターチャンスを逃してしまいます。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:露出を固定できるマニュアル露出、ピントを固定できるマニュアルフォーカスに設定しましょう。
構図を決めたらカメラを動かさず、バイクが通過するまで連写をします。カメラでバイクを追うと、せっかくの風景が台無しになってしまいますから気を付けてくださいね。



ゆがみの少ない重厚感あふれる写真を撮りたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:撮影時のアングル一つでバイクの見え方が変わってきますので、背景を見ながら自分の好きな位置を探し出し、その場でカメラを構えましょう。18-55mm標準ズームレンズの場合は、55mm側で撮影すると良いですよ。

バイクフォルムを美しく撮りたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:カメラアングルを下げることでバイクのフォルムが美しく見えます。

奥行きの先へ進むバイクを上手に撮りたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:背景の明るい環境で撮影すると、奥行きの明るい部分に視線を持っていくことができ、吸い込まれていくような写真に仕上がります。

このような道を走ってきました!ということを伝えたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:バイクの背後に空間があると、走行してきた道のりの時間経過を伝えることができます。

低速走行でありながら、スピード感のある写真に仕上げたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:下り坂のカーブを背景に、路面を多く入れて暗めの露出設定で撮影をします。こうすることで、スピード感を出せ、モノクロの世界を駆け抜ける演出もできて、バイクの色を引き立たせることもできます。

周囲に障害物が多くて、構図を決めるのに苦労する時ってありますよね。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:レンズの画角で切り取れる背景を探しましょう。

写真で遠近感を出したい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:カメラの傾け具合と広角レンズのゆがみを利用し、手前に写るものの大きさを見ながらバイクを入れる位置を考え、遠近感を出してみましょう。

逆光で撮影する場合、顔やバイクが暗く写ってしまいがちです。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:レンズの汚れや指紋の付着を取り除き、アクティブD-ライティングを ON にして撮影することで暗部の質感も出すことができます。明部の白トビも防げる良い機能です。



バイクの進行方向を目で追える写真を撮りたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:バイクの向き、ハンドルを切る角度と進行方向の空間を意識して構図を決めましょう。

欲張りなフレーミングをしたい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:オートフォーカスに頼らず、マニュアルフォーカスで撮影をすれば構図を決めやすくなりますよ。

平衡感覚がなくなり、水平がわからない時があります。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:背景の水平バランスを無視して、見た目でバイク主体の水平出しをしてみましょう。

平面な写真の中からバイクが出てきそうな立体感を出したい。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:静止状態で撮影すると記念写真になってしまうため、徒歩同等の速度でカメラ方向へ来てもらいましょう。

傾斜地の建築物とバイクを撮影するには、どこで水平を確かめれば良いかがわからなくなります。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:建築物の屋根で水平を出して、地面の割合を多く入れ込むことで構図のバランスを保たせましょう。

ヘルメットの中の表情と風景を入れた構図は露出の決め方が難しいですよね。そんな時は?
ワンポイントアドバイス:測光方式はニコン推奨のマルチパターン測光を選び、アクティブD-ライティングをON にして、顔に露出を合わせましょう。ピントは手前の目に合わせましょう。
カメラ講座最終回は、バイクと その周囲の空気感を一緒に撮る という所に着目いたしました。
写真を撮るとき、バイクが画面の中央になるよう構えたくなりませんか。
写真全体の構成となると、少々難易度が高くなりますが、空気感を掴むということは、ちょっとしたポイントを覚えれば、さほど難しくはありません。バイクの進行方向や背後に空間を持たせることによって時間経過を伝えることができるように、写真を見る人の気持ちになり「その先に何があるのだろう」というような想像を駆り立てる
ようにすれば良いのです。ですから、必ずしもバイクは中央にある必要はないのです。
カメラや周辺グッズの選び方から始まったこの講座ですが、写真を撮るにあたり大切なことをたくさん盛り込むことができました。初心者の方には、難しく感じる内容もあったかと思いますが、少しずつ慣れ親しみ経験を積んでいただければ良いと思います。なんといっても、「カメラは、思い出を写してくれる宝石箱」なのですから。

※公道では交通法規を遵守し、安全運転に努めましょう。
※コーナーを曲がるときは十分に速度を落とし、安全な走行を心掛けましょう。