詳しく解説!ABSとは

 
  ABS制動システム
 

ABSは、前・後輪に取り付けられた車輪速センサーにより各車輪速度を検知し、ブレーキの効きを自動的にコントロールして車輪のロックを一定の範囲内で防ぐ機構である。車体速度に対して車輪速度が落ちた状態を検知すると、ABSユニットでブレーキ圧の保持と減圧を自動的に繰り返し車輪のロックを回避し、車輪速度が車体速度に近づくと徐々にブレーキ圧の増圧を行なう。これを繰り返し制御することにより、車輪をロックさせず効率良く減速することを可能としている。

 

※ライダーからの入力圧以上の増圧補助は行ないません。

 
   
ABSのシステムイメージ図

ABSユニットは前後輪別系統で制御を行い、ホイールスピードセンサーからの信号を演算し、ポンプ駆動モーターとソレノイドバルブ(IN側、OUT側)の作動をコントロールすることでブレーキ圧力を調整する。

ABSユニット
 

ECU※1とHU※2が一体化された軽量・コンパクトなABSユニットを車体中心近くにマウントすることにより、マス集中化を図り、操縦安定性の向上に貢献。ECUは1秒間に約100回車輪速度を演算する16bitのマイコンを採用し、制御を行なっている。また、前後車輪速度差、車体速度、バルブ開閉時間など、数百にもおよぶ制御パラメーターの情報を処理することにより、車体の安定感やブレーキフィーリングの向上に貢献している。

 

※1エレクトロニックコントロールユニット

※2ハイドロユニット(油圧制御ユニット)

 
ホイールスピードセンサー
 

車輪速度を検知するホイールスピードセンサーには、アクティブセンサーを採用し、低速から高速にいたるまで安定した車輪速度の計測を行なう。 前後センサーローターには、軽量、シンプルなプレート式を採用している。

自己ABS警告灯と自己診断機能
 

ABSユニットには自己診断機能を装備。ユニットは常に自己診断を行い、異常発生時には、電気的に検知した異常を故障コードとして記憶するとともにABS警告灯を点灯させ、ABSの異常をライダーに知らせる。 また、フェールセーフリレーがOFFとなり、ABS機構を非作動とし、以後は通常のブレーキとして作動させる。

 

●ABS警告灯が点灯した場合、速やかにお近くのスズキ二輪車取扱い販売店で
 点検整備を受けて下さい。