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ケビン・シュワンツ選手来日!8耐参戦への抱負を語る。

7月1日 火曜日

 2014 FIM世界耐久選手権第2戦 "コカコーラ・ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレースに『Legend of ヨシムラスズキ シェル アドバンス レーシングチーム』より出場するケビン・シュワンツ選手が来日、7月2日~3日に鈴鹿サーキットでおこなわれる合同テストを前に、静岡県浜松市のスズキ株式会社本社を訪問した。本社に隣接したスズキ歴史館のロビーで、原山保人 代表取締役副社長の出迎えを受けたシュワンツ選手は長旅の疲れも見せず、レース関係スタッフらとひとときの歓談の後、8耐への意気込みなどインタビューに答えてくれた。

辻本聡選手とは28年ぶりの8耐チームメイト復活。青木宣篤選手との3人体制はとても楽しみです。

「辻本選手とは、1986年の8耐で一緒に組んで3位を獲得して以来、実に28年ぶりのチームメイト復活です。その86年の8耐では、辻本選手と自分のラップタイムが非常に近く、ほとんどタイム差がなかった事を覚えています。そういう2人が組んで、目立ったトラブルもなかったので優勝も狙える状況だったと思いますが、8時間という長いレースの間には思いがけない様々なドラマがあり、やはり簡単には勝てません。
 当然ですがすべてのレースにおいて、私は常に勝利を目指して取り組みます。今回も、実際にはこれから始まるプラクティスやテストを走るうちに、あらゆる事が徐々に現実味を帯びて8耐への実感が湧き、どのようなレースになるかという自分なりのイメージも出来ていくことでしょう。さらに重要なのは、そうやってイメージを作っていてもレース当日は雨が降ってウェットコンディションということも予想されますから、なるべくオープンマインドで臨むことです。そうすることで3人が無事に完走してベストな結果が得られるように、つまりそれが優勝であることを願っています。」

トレーニングの基本はモトクロスとMTB。さらに4月のオースティンでは有意義なテストライドができました。

「今回の8耐のために私がおこなった準備については昨年とほぼ同じで、特に変わったことはしていません。基本的なフィジカルトレーニングは、モトクロスとマウンテンバイクをライドすることです。昨年は地元テキサスでの耐久レースに何戦か出場しましたが、今年はレースにも出ておらず、8耐のためにロードを乗り込むといったこともしていません。それでも今年は4月にオースティンでモトGPマシンとスーパーバイクマシンのテストに参加して、実践的な感触をつかむという点で有意義な2日間でした。長時間の耐久レースでは、最終的には体力や持久力がポイントになるので、最後まで高いスピードをキープするには、やはり体調管理が重要な鍵となるでしょう。私にとってモトクロスとMTBがそのためのトレーニングです。食事については私は特にこだわりはなく、好きなものを好きなだけ食べています」

安定したチームワークで勝利を目指します。
ヨシムラの優れたピットワークにも注目ください。

「現時点では、8耐のための具体的な作戦というのはまだありません。作戦というのは、レースの直前まではわからないものです。それよりも、まずは自分のスティント24~25周をどのような展開でまとめるかイメージを掴まなくてはいけません。そのためにテストをして燃費を始め様々な情報を得ることで現実味を帯びて、レース直前になれば具体的な作戦が見えてくるのではないでしょうか。
 勝つために必要なのは、スピードをキープしながら首尾一貫して安定した走りをし、そしてミスをしないことです。他のチームより何かが一つだけ優れていたとしても勝てません。勝つにはあらゆるすべてのことを完璧にこなさなければならないのです。我々3人がブレない走りで安定したタイムをキープすれば、おのずと結果もついてくると思うので、皆さんぜひとも応援ください。ピットストップでもロスタイムのないよう気をつけたいところですが、ヨシムラはピットワークも非常に上手いチームですから、ファンの皆さんはそこのところもぜひ注目ください。目標はズバリ、勝つことです。応援よろしくお願いします!」