SUZUKI RACING REPORT
スズキレーシングレポート
スズキレーシングレポート
全日本ロードレース選手権 レースレポート
2024年9月28日-9月29日
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 スーパーバイクレース in 岡山
岡山国際サーキット(岡山県)
AutoRace Ube Racing Team 津田拓也 5位入賞
S-SPORTS 生形秀之は転倒後も諦めずに走り切り20位フィニッシュ
Team TITAN-TKR SUZUKI 村瀬健琉は9位フィニッシュ
2024 全日本ロードレース選手権
ROUND04 06.16 筑波サーキット
ROUND08 10.27 鈴鹿サーキット
2024 鈴鹿8耐
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9月28日(土)、29日(日)に岡山県・岡山国際サーキットで、「2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 スーパーバイクレース in 岡山」が開催された。このレースにスズキ勢から、JSB1000クラスにAutoRace Ube Racing Teamの津田拓也、ST1000クラスにTeam TITAN-TKR SUZUKIの村瀬健琉らレギュラー組に加え、JSB1000クラスにS-SPORTSの生形秀之がスポット参戦した。

事前テストがレースの前週に2日間開催され、連日30℃を超える真夏日の中でスケジュールが消化された。初日1本目に津田は1分33秒台のタイムで7番手となった。またケガのため2年ぶりの全日本参戦となる生形は自身のコンディションとマシンチェックを行いながら23ラップした。津田は2本目と3本目でタイムを詰め、1分32秒台と上げた。生形はトータル72ラップし、ベースセット出しと自身のライディングのリズムを作ろうとトライする。2日目1本目に津田は1'31.899と31秒台へ入れて4番手に。2本目は津田1'32.576、生形は38ラップして1'34.851のタイムまで上げた。

レースウイークは前週までとは変わって気温が30℃を超えないコンディションの中でスケジュールを進めることとなった。金曜日1本目のフリー走行を津田は1'32.197で終える。生形は1'34.408と、先週よりもさらに前進を見せる。2本目に津田は1'31.621とタイムを上げ5番手に。生形は序盤から連続して34秒台でラップし、1'34.209がこのセッションのベストとなった。

土曜日の予選はトップ10トライアル方式が採用され、最初に35分間のQ1が行われ、続いて上位10名が進めるQ2が15分間行われる。Q1で津田は3周目に31秒台へ入れ、その後も連続して31秒台でラップ。3周目にマークした1'31.453のタイムで6番手に付け、Q2進出を果たした。生形は4周目に1'33.728と33秒台へ入れ、その後も33秒台でラップ。4周目のタイムがベストとなり、21番手となった。Q2で津田は7ラップし、1'31.218のタイムで6番手となった。この結果、レースは2列目からスタートすることとなった。

日曜日朝のウォームアップ走行は津田が1'32.095で8番手、生形1'33.928で18番手となった。

決勝は午後1時50分にスタート。津田は6番手で1コーナーに飛び込む。2周目に1'31.855と31秒台へ入れ、ここからコンスタントに31秒台ラップ。4台での6番手争いの中に加わり、このグループの前に出ようとトライを続ける。生形は34秒から33秒台で18番手を走る。8周目にマシントラブルを起こしたマシンからオイルが漏れたことによりレースは赤旗中断。オイル処理後、15周でレース再開されることになった。スターティンググリッドは6周終了時点でのポジション。このため津田は7番手から、生形は16番手からスタートすることとなった。津田はうまくスタートすることができ、6番手で1コーナーに飛び込む。トップ争いの4台はヤマハ2台、ドゥカティ、ホンダが1台ずつで構成。29秒から30秒台でラップする。津田はコンスタントに31秒台刻み、トップグループからは離されてしまうものの、その後ろの5番手争いの集団の前に出る。9周目あたりから6番手以降のマシンがタイムを徐々に落としていくのに対し、津田はコンスタントに31秒台中盤で走るため、その差が徐々に付き始め、単独での5番手走行となっていく。結局、そのまま単独で5位チェッカーとなった。34秒から35秒台でラップする生形は13番手前後を走行。ポイント獲得を果たすかと思われたが、10周目に転倒。2年ぶりのチェッカーを受けるべく再スタートして、1周遅れの20位完走を果たした。

ST1000クラスの村瀬は事前テスト初日1本目を1分35秒台で走り出したが、2本目はトラブルが出てしまい、あまり走行することが出来なかった。3本目はトラブルを解消し、21ラップして1'34.633とタイムアップを果たした。二日目の1本目は1'34.574で7番手、2本目が1'34.704で11番手となった。

レースウイーク初日のフリー走行1本目は、35秒台でラップし、最後に1'34.796と34秒台へ入れる。2本目は1'33.612と33秒台へタイムアップを果たし、6番手となった。

土曜日の予選は、2周目に34秒台へ入れ、4周目に1'33.961と33秒台へ。しかしコース外走行のペナルティが取られ、このタイムは抹消。6周目に出した1'34.012のタイムがベストとなり、決勝は12番グリッドからスタートすることとなった。

決勝日朝のフリー走行では、3周目と4周目に33秒台で連続ラップ。決勝への期待が高まる。

決勝は12時40分から18周で行われた。まずまずのスタートを切った村瀬はオープニングラップを13番手で戻ってくる。33秒台までには入れられないが、コンスタントに34秒台でラップ。周囲のペースが徐々に落ち始めるのに対し、村瀬はコンスタントにラップを重ねることができているため、14周目10番手、15周目9番手とポジションアップ。その位置のまま9位フィニッシュとなった。

AutoRace Ube Racing Team No.6 津田 拓也
(JSB1000クラス 予選6番手・決勝5位)
「シーズン後半になってトップ4台のレベルアップは凄まじく、なんとかそこへ食らいつこうとトライを続けていますが、飛躍的なポテンシャルアップを図るのは難しく、去年とは異なるアプローチで自分たちの総合力を上げるチャレンジをしています。レースタイムを上げるには、硬めのタイヤを履いてアベレージを上げて、レース中盤から終盤のタイムの落ちを抑えることなので、事前テストからそのトライを続けました。セットアップに時間がかかってしまい、結果的に昨年出した1分30秒台を出すことはできませんでしたが、アベレージでは上回っており、トライの方向性としては良かったと思います。最終戦の鈴鹿はコースの特性が岡山とは違うので、今回のセットアップが活きるか分かりませんが、コース自体は好きなサーキットですし、何とかトップ4に食い込める戦いができるようにトライを続けていきたいと思います」

S-SPORTS No.47 生形 秀之
(JSB1000クラス 予選21番手・決勝20位)
「何とか今シーズン中にレースへ復帰したかったので、今回の参戦を決めました。とは言え、チームとしての活動が完全に止まった状態で、シーズン中にそれを動かそうとすると本当に大変でした。ポイント獲得を果たして最終戦のMFJ-GPに出たかったのですが、マシンにマイナートラブルが出てしまい、その影響で少しペースが落ちたところに追突されてしまい、転倒してしまいました。でも今回のレースは『ケガをせずチェッカーを受けること』だったので、マシンも少し壊れてしまっていたのですが、起こしてチェッカーを目指しました。無事にチェッカーを受けることができ、ケガもしなかったのでそこは良かったですね。まずは完走できてホッとしました。今後のことはまた落ち着いて考えたいと思います」

Team TITAN-TKR SUZUKI No.11 村瀬 健琉
(ST1000クラス 予選12番手・決勝9位)
「今シーズンは仕様の異なる2種類のエンジンを用意し、それをレース毎に使い分けるようにしています。今回は、前戦オートポリスとは異なる仕様で臨んだのですが、うまくセットアップが出来ず、事前テストからそこに時間を費やしてしまい、車体のセットアップがなかなか進められませんでした。それがレースにも影響してしまい、アベレージを維持するのが精一杯で、前に出るようなトライはできませんでした。若いスタッフ中心のチームでシーズンを戦っているのですが、オートポリス後に改めてディスカッションし、全体の意識向上が図れたので、レース結果に満足していませんが、チームの状態は良くなっていると感じるので、そこは良かったと思います。最終戦もさらに結果を求めていきたいと思います」

第7戦 スーパーバイクレース in 岡山 JSB1000 決勝結果(21Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
12岡本 裕生YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2YAMAHA22'42.598
23水野 涼DUCATI Team KAGAYAMADUCATI+2.567
31中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA+5.847
432野左根 航汰Astemo HondaDream SI RacingHONDA+8.199
56津田 拓也AutoRace Ube Racing TeamSUZUKI+22.769
610岩田 悟Team ATJHONDA+26.009
79伊藤 和輝Honda Dream RT SAKURAI HONDAHONDA+27.917
84名越 哲平SDG Honda RacingHONDA+28.268
933高橋 巧JAPAN POST HondaDream TPHONDA+28.428
1030長島 哲太DUNLOP Racing Team with YAHAGIHONDA+36.045
1112関口 太郎SANMEI Team TARO PLUSONEBMW+36.596
127清成 龍一TOHO RacingHONDA+42.599
1314児玉 勇太Team KodamaYAMAHA+50.987
1431佐野 優人KRP SANYOUKOUGYO RSITOHKAWASAKI+56.620
1527中冨 伸一RSNYAMAHA+57.192
1646長谷川 聖MurayamaUnso.Team AKIYOSHIHONDA+1'10.532
1723津田 一磨Team BabyFaceYAMAHA+1'12.564
1829須貝 義行TEAM SUGAI RACING JAPANHONDA+1'34.291
1928芳賀 瑛大NITRO WORK NAVI OGURA CLUTCHYAMAHA1 Lap
2047生形 秀之S-SPORTSSUZUKI1 Lap
2117杉山 優輝Honda Suzuka Racing TeamHONDA6 Laps
21星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW15 Laps
22新庄 雅浩Team TATARA apriliaAPRILIA15 Laps
第7戦 スーパーバイクレース in 岡山 ST1000 決勝結果(18Laps)
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
110國井 勇輝SDG Team HARC-PRO.HONDA28'06.258
247羽田 太河AstemoHondaDreamSIRacingHONDA+0.219
33國峰 啄磨TOHO RacingHONDA+5.009
42荒川 晃大MOTOBUM HONDAHONDA+7.544
59岩戸 亮介Kawasaki Plaza Racing TeamKAWASAKI+7.662
631井手 翔太AKENO SPEED・RC KOSHIENYAMAHA+7.819
77豊島 怜DOGFIGHTRACING JDSYAMAHA+12.633
834伊藤 元治MOTO BUM HONDAHONDA+22.539
911村瀬 健琉Team TITAN-TKR SUZUKISUZUKI+31.647
1013中村 竜也MATSUBA RACING RS-ITOHKAWASAKI+38.641
1112横山 尚太OGURA CLUTCH + NITRO RACINGYAMAHA+40.505
1248西村 硝SQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEYAMAHA+40.973
1354山中 将基team_bizenseiki_kirimoto_nannoHONDA+41.605
1432彌榮 郡Kawasaki Plaza Racing TeamKAWASAKI+1'04.991
1521松川 泰宏MOTOBUM HONDAHONDA+1'08.613
1652谷本 信賀West6 with T-MOTOYAMAHA+1'17.406
1755武生 邦康Team Pure☆COSMOSYAMAHA1 Lap
1835佐藤 直之Fudosan no Shigeki & PRO-TECYAMAHA1 Lap
1929新丼 久美Hisa31 with R-in SpiritsYAMAHA1 Lap
2056中西 一雄Himeji Kawasaki Racing TeamKAWASAKI1 Lap
2153村田 司RT-JAPAN-M-AUTOHONDA1 Lap
2233ジェゲデ・ゼカライヤ・クワミTONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW2 Laps
2330作本 輝介Astemo HondaDream SI RacingHONDA5 Laps
DNF8前田 恵助Team GYTRYAMAHA8 Laps
DNF23和田 留佳Team TATARA apriliaAPRILIA13 Laps
DNS25安達 勝紀NICHIRIN RACING NOI:ZYAMAHA
失格28吉田 愛乃助TONE RT SYNCEDGE4413 BMWBMW

2024 鈴鹿8耐
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