D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第7戦 TOKIO INKARAMI Super Motocross (関東大会)は、開幕戦以来今季2度目の開催となった埼玉県のウエストポイント・オフロードヴィレッジで行われた。土曜日はアマチュアクラスなど参加型のレースが中心。日曜日に全日本選手権の種目を集約したワンデイ開催のスケジュールは開幕戦と同様だが、コースはレイアウトを大幅に変更。飛距離の長いビッグジャンプや連続ジャンプなど本来はスタジアムで行われるスーパークロスの要素をより強くし、またコースを取り囲むように仮設スタンドを多数設置するなど、大会名称のSuper Motocrossに相応しい新たな試みを示唆する大会となった。予選、決勝が行われた日曜日は曇り時々雨。各クラスのタイトル争いも大詰めを迎え、またアメリカで活躍する下田 丈選手が来日参加したこともあって、土日合わせて11,020名の入場者を迎える賑やかな大会となった。

今シーズンの全日本には、Team SBEから福村 鎌がRM-Z250でIA2クラスに参戦。土曜日に行われたフリープラクティスA組で10番手タイムをマークした福村は、日曜日の公式練習走行兼タイムアタック予選で約2秒タイムを上げてA組6番手、全体では11番目のグリッドから決勝に駒を進めた。

しかし2週間前の近畿大会で転倒した際に肩を脱臼し、その影響が残る状態の福村は15分+1周x3ヒート制の決勝で苦戦を強いられてしまう。そんな中で福村は、スタートの出遅れを懸命に挽回しヒート1は14位、ヒート2は13位でポイントを獲得。スタート直前に降雨に見舞われたヒート3は、オープニングラップに他車と接触転倒し、再スタートに手間取ったため19位となったが、シリーズランキングに5ポイントを加算し大会総合20位で苦難の大会を乗り切った。