D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第5戦 北海道大会は、6月23日に北海道千歳市の新千歳モーターランド ダート・モトクロスコースで開催された。北海道の玄関、新千歳空港からほど近い森の中に造られた会場の新千歳モーターランドは、サンド主体の土質と国内では他に例のない広いコース幅や、緩やかなアップダウンを含めたストレートの長さなど、北の大地ならではの雄大なレイアウトが特徴のコース。全日本の開催クラスはIA1とIA2のみで、ここに北海道選手権を併催。昨年に引き続き今年も、土曜日はスポーツ走行、日曜日に予選と決勝を共に行う1DAYプラグラムで行われた。天候は日中一時日差しがあったもののほぼ曇り。涼しい気候の中、地元北海道を中心とした熱心なファンが訪れ、関係者と合わせて2,208名がスタートからチェッカーまで続くハイスピードのバトルを楽しんだ。

決勝日最初のプログラムで行われたタイムアタック予選。Team SBEからRM-Z250でIA2クラスに参戦する福村 鎌は15番手のタイムで決勝に進出。今シーズン初めて30分＋1周×2ヒートのフルタイムで行われた決勝。ヒート1の福村は不利なグリッドからスタートで大きく出遅れて、一気にポジションの挽回を計るも3周目に入った直後にコースアウトを喫して転倒。ほぼ最後尾まで順位を下げた福村は、ここから鋭い追い上げをして、先行するライダーを次々にパスし、レース後半にはついに10番手まで順位を挽回。しかしこの時点で前のライダーとは大きな差が出来ていたため、確実にこのポジションを保ってチェッカーを受けた。

迎えたヒート2。スタートで混戦の中に飛び込んだ福村は、オープニングラップを15番手でクリア。すぐに2つ順位を上げて上位進出を狙った福村だったが、6周目に先行するライダーが激しく転倒し、このアクシデントに巻き込まれた福村も転倒。なんとかスタートした福村は、後方からの追撃ですぐに15番手のポジションを取り戻すと、最後までアグレッシブな走りで追撃を続け、終盤11番手まで挽回すると、ラストラップに更に1台をパスしこのヒートも10位でチェッカーを受けた。