D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第4戦 SUGO大会は、6月1～2日に宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGO インターナショナルモトクロスコースで開催された。スタート直後の「大坂」やコース中程のハイスピードコーナーやリズムセクションなど起伏と変化に富んだコース。週末にかけて雨の日が続き、大会当日も断続的に小雨が降る生憎の空模様となる。コーナー毎に何本もの深いワダチが出来る重い粘土質の路面は、懸命のメインテナンスの成果もあって日曜の午前中まではある程度良好なコンディションが保たれていたが、決勝日の午後に雨が本格化し一気に滑りやすいマディコンディションへと変化した。6月とは言え肌寒さを感じる生憎の天候の中、土日合わせて2,500名の熱心なファンがレースを見守った。

今シーズンTeam SBEからRM-Z250でIA2クラスに参戦する福村 鎌は、土曜日の予選A組を8番手で通過。迎えた決勝ヒート1、福村は中央やや外よりのグリッドから鋭い加速を見せると、左に大きく折り返す1コーナーと直後の大坂を上手くクリアし、トップ争いに続くポジションで1コーナーをクリア。前半6番手を走行していた福村は、レース中盤の6周目に1台をかわし5番手に順位を上げるが、直後に転倒。このミスで大きく順位を落とした福村は、なんとか10番手まで順位を戻すが、後半はペースを上げることが出来ずこのポジションを守ってチェッカーを受けた。

本降りとなった雨でマディコンディションへと推移する中で行われた決勝ヒート2。オープニングラップで前のライダーの転倒に巻き込まれた福村は、ほぼ最後尾から追い上げを開始すると、レース中盤にはシングルポジションまで順位を挽回。レース後半、路面コンディションが悪化する中で確実に走り続けた福村は、9位のポジションを守ってゴールし、大会総合では10位。この結果暫定ランキング13位となり、シーズン後半戦での巻き返しを狙うことになった。