D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 第7戦 第59回 MFJ-GP モトクロス大会は、10月23～24日に宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。前回HSR九州大会から中2週間のインターバルで開催された、今季5戦目となる大会。会場のスポーツランドSUGOは、急なアップダウンや大小のジャンプやコーナーからなる雄大さとテクニカルな要素を併せ持つ国内有数のコース。大会期間中、土曜日は青空が広がったかと思えば雨雲の通過で時折小雨が降る不安定な天候となる。しかし日曜日は晴れ間が広がり、彼方に望む蔵王連山の頂きには雪が載る肌寒い気温ではあったものの、秋晴れの観戦日和となった。同会場では6月初旬の第4戦以来今季2度目の開催で、本来最終戦として予定されていたこともあり、土日合わせて4,100名の観客が訪れ、コロナ対応の観戦マナーに則ってレースを楽しんだ。

今シーズン、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕、SRF関東オートスポーツ清水からルーキーの西 元気と上原 巧がRM-Z450で参戦。前回HSR九州大会で足を負傷し、万全のコンディションとは言えない星野は、激しいレースの中で善戦。第1ヒートは前半11番手を保つと後半一つ順位を上げ10番手に浮上。終盤順位を落としたものの12位でフィニッシュした。ファイナルレースとなった第2ヒート、星野はスタートで転倒に巻き込まれ後方からの追い上げを強いられたものの、周回毎に確実にポジションを挽回して12位でチェッカー。総合は11位でGPポイントが加算された14ポイントを獲得した。西と上原は激しいバトルの中で完走こそ果たしたものの、ポイント獲得にはあと一歩及ばなかった。

IA2クラスでは、98%レーシング所属のルーキー福村 鎌が12-25位で総合16位。またIB Openクラスでは、オートスポーツ清水の町田勘太が土曜日の第1ヒートを6位、日曜日の第2ヒートは表彰台にあと一歩と迫る4位でチェッカーを受け総合も4位。開幕からここまで3勝を含め4度表彰台に登壇すると共に全レースでポイントを積み重ねてきた町田は、最終戦を前に再びポイントランキングのトップに浮上した。