D.I.D 全日本モトクロス選手権 2021シリーズ第3戦 関東大会は、5月15～16日に埼玉県の川越、上尾の両市に跨がるウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。当初5月1～2日に予定されていた第2戦中国大会が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となったため、今季2戦目となる。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が延長、拡大される中での首都圏でのイベントということもあり、全国から遠征してくるライダーやチームからは賛否の声も上がったが、一般観客の導線や観戦エリアとパドックを分けるなど入念な対策を施した上で、大きな問題もなく競技は進行した。

大会期間中は曇りがちの空模様で日曜日には時折降雨もあったが、路面コンディションに大きな変化はなく、事前のコース造成やメインテナンスもしっかりと行われたため、土日ともほぼベストの状態が保たれた。

今シーズン、国内最高峰IA1クラスには、Team SBEから星野 裕、SRF関東オートスポーツ清水からルーキーの西 元気と上原 巧がRM-Z450で参戦。予選を4番手で通過した星野は、決勝でも上位でのバトルを繰り広げ、第1ヒートが9位。第2ヒートは前半5番手を走行するなど健闘を見せたが終盤やや順位を落として7位でフィニッシュ。総合は8位で開幕戦の12位から大きく前進した。

IA2クラスでは、地元チームのオートスポーツ清水から出場した真野凌輔が20-12位で総合14位。ルーキー福村 鎌は16-14位で総合16位。真野と同じオートスポーツ清水から出場した斉藤 嵩は、第1ヒートで15位と貴重な1ポイントを獲得しベテランの意地を見せた。

またIB Openクラスでは、オートスポーツ清水の町田勘太が土曜日の第1ヒートが3位、日曜日の第2ヒートは2位で総合2位となり、ランキングも2番手に浮上した。