
2020 MotoGP
![]() |
![]()
2020年11月14日
MotoGP 第14戦 バレンシアGP 予選 場所:スペイン サーキット・リカルド・トルモ
チームスズキエクスター、バレンシアGP予選は苦戦も、決勝での巻き返しに闘志
バレンシアGPの2日目は小雨の中でスタートし、その後も1日中天候が回復することなく難しい路面コンディションでの走行となったが、チームスズキエクスターのジョアン・ミルとアレックス・リンスは日曜日の決勝に向けて各セッションに集中して挑んだ。
FP3では路面の一部が濡れ、前日のラップタイムを塗り替えるのは不可能なコンディションと思われたが、ふたりのライダーはマシンセットアップを中心に周回を続け、セッション残り20分頃から路面が乾き始めたタイミングでタイムアタックを開始。終盤にポジションが次々と入れ替わる中、ミルは7番手までタイムを上げてダイレクトQ2行きに滑り込むが、リンスはわずかに届かずトップ10入りを逃す。 路面状況が改善したFP4ではふたりのライダーが揃ってGSX-RRの好調ぶりをアピール。セッションを通して安定した速いペースで走行を続け、リンスがトップタイム、ミルは5番手で締めくくる。 Q1ではコース上に再び雨が落ち始め、難しいコンディションの中でQ2行きを賭けてのタイムアタックがスタートした。リンスは数度のアタックを繰り返すが濡れた路面に翻弄され思うようにタイムを上げられず、予選14番手でセッションを終えて決勝は5列目スタートとなる。 一方Q2進出のミルは順調な滑り出しをみせて、セッション序盤に6番手タイムをマーク。しかしその後ペースが上がらず、ベストラップタイム1'30.988よりタイムを上回ることなく徐々にポジションを落とし、チャンピオンシップリーダーのミルは予選12番手でセッションを終了。決勝グリッドは4列目となるも、レースペースに自信を持つミルは決勝での巻き返しに闘志を燃やす。 ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今日の予選は我々が望んでいた展開通りのものではありませんでしたが、思い通りにいかない日もあると納得しています。FP4では両ライダー共とても良いペースだったのですが、Q1、Q2では路面の一部が濡れていたせいでコンディションが難しく、本来の力を出し切ることができませんでした。しかしふたり共ペースは安定していますし、我々は彼らのパフォーマンスに自信を持っているので、決勝では全力を出しきり上位でゴールしてくれると確信しています。」ジョアン・ミル
「今週末も各セッションを順調に進めてくることができたし、今日新たに見つけることができた貴重な情報もあったんだけど、残念ながら予選でベストなフィーリングを得ることができずにうまくタイムが出せなかったんだ。正直予選でタイムを上げることができなかった理由は理解できていないんだけど、全体的にフィーリングは良いし、レースペースも良いから、スタートで前に出ることができればしっかりバトルできる自信がある。決勝ではライバルのことを考えずに、しっかり集中して自分のペースで走るよ。」アレックス・リンス
「全開で頑張らなくてはいけないQ1で、路面の一部が濡れていたせいでうまく攻めることができなかったんだ。最後のタイムアタックではフィーリングも良かったしタイムを上げることができそうだったんだけど、コース上に雨を警告する旗があちこちで振られていて、実際に雨も強くなってきていたからアタックを続けることができなかった。14番手グリッドからでは決勝は楽ではないと思うけど、いつものようにスタートを決めて、一つでも上のポジションでゴールできるように全開で頑張るよ。」MotoGP 第14戦 バレンシアGP 予選結果
|