スズキレーシングレポート
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MotoGP
2020年2月6日
Team SUZUKI ECSTAR 新色の参戦マシンを発表
ブルーシルバーの軌跡
TEAM SUZUKI ECSTAR

スズキ株式会社は、二輪車レースの最高峰「FIMロードレース世界選手権(MotoGP)」のMotoGPクラスに参戦するTeam SUZUKI ECSTAR(チームスズキエクスター)の、2020年シーズン新色となる参戦マシンを発表した。※FIM(国際モーターサイクリズム連盟)

スズキのレース活動は、1960年のマン島TT参戦からスタート。そのわずか2年後、エルンスト・デグナーによるGP初勝利、そして50ccクラスでの初のワールドチャンピオン獲得を成し遂げる。スズキは、この初タイトルから合計で15度もの世界タイトルを含む、長い成功の歴史を築いてきた。昨年のMotoGPでは、第3戦のアメリカズGP、第12戦のイギリスGPでアレックス・リンス選手が優勝し、2015年MotoGP参戦から大きな躍進を果たした。

2020年、スズキのレース活動は60年目を迎え、Team SUZUKI ECSTARではこの節目となる年に参戦マシンGSX-RRのカラーリングを一新。ブルーにスレートシルバーを組み合わせた美しい配色は、スズキの60年代の輝かしいレースでの歴史を想起させるイメージとした。

このGSX-RRを駆るのは若き2人のスペイン人ライダーで、Team SUZUKI ECSTARは、昨年に引き続き2台体制で参戦する。

アレックス・リンス選手は、2019年の年間ランキング4位、そして2度の勝利を含む、11度のトップ5フィニッシュを果たし、MotoGPにおけるトップライダーの地位を確立した。新シーズンを迎えるアレックス・リンス選手は、更なるリザルトの獲得、そしてトロフィーをその手に掴むことを目指す。

ジョアン・ミル選手は2019年、10度のトップ10フィニッシュ、オーストラリアGPでのベストリザルト5位を獲得し、Team SUZUKI ECSTARと共に素晴らしいルーキーシーズンを過ごし、2020年は更なる高みを目指す。

Team SUZUKI ECSTARは、昨年の成績を上回るだけでなく、表彰台を常に狙えるマシンの開発をさらに強化していくとともに、商品へのフィードバックを行うことで、より魅力的な商品の開発を進め、ブランドイメージの向上を図る。
GSX-RR

チームリリースのビデオ、および画像その他の情報はこちらから。

GSX-RR 車両諸元
全長×全幅×全高 2,096mm × 720mm × 1,140mm
ホイールベース 1,457mm
車両重量 157kg以上
エンジン形式 水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブ
排気量 1,000cm3
最高出力 176kw(240PS)以上
最高速 340㎞/h以上
ギヤボックス 6速(シームレスシステム)
フレーム形式 アルミツインスパー
タイヤ(フロント/リヤ) 17インチ/17インチ
フロントサスペンション オーリンズ製 倒立フォーク
リヤサスペンション オーリンズ製
ブレーキ(フロント/リヤ) ブレンボ製 カーボンディスク/スチールディスク
GSX-RR
GSX-RR

Team SUZUKI ECSTAR ライダープロフィール
  • #42 アレックス・リンス選手
    Alex Rins
    アレックス・リンス
    生年月日:1995年12月8日
    出身地:スペイン
    戦績:2019年 MotoGPクラス 年間4位
       2018年 MotoGPクラス 年間5位
       2017年 MotoGPクラス 年間16位
       2016年 Moto2クラス 年間3位
  • #36 ジョアン・ミル選手
    Joan Mir
    ジョアン・ミル
    生年月日:1997年9月1日
    出身地:スペイン
    戦績:2019年 MotoGPクラス 年間12位
       2018年 Moto2クラス 年間6位
       2017年 Moto3クラス 年間1位
       2016年 Moto3クラス 年間5位

プロジェクトリーダー・マネージャー・ライダー コメント
佐原 伸一 MotoGPプロジェクトリーダー
「2019年シーズンは、我々が他のチームに対してどれだけ戦えるかという重要な情報を得ることができたと思います。また、GSX-RRの技術的進歩、チームでの作業方法、そしてリンスとミルの経験と確実性という点で、MotoGPプロジェクトの成長を実感できました。2度の勝利を含めてポジティブなリザルトも何度かありましたし、我々のポテンシャルがより良い成績につなげられる実感を持つこともできました。レース活動60年目という節目を迎え、更なる結果を追求することが2020年シーズンの目標です。2015年に(MotoGPに)復帰を果たして以降、小さいながらも確実な歩みで、複数のスズキのライダーたちを表彰台に上げ、勝利をもたらしてきました。これからは、今の競争力を更に向上させて、毎レース表彰台争いをすることが求められると思います。」

河内 健 テクニカルマネージャー
「今年のフェアリングには、我々の長いレース界での歴史が込められています。ですから、より高みを目指すことにやりがいを感じています。黎明期の頃から、スズキのDNAは良いベース諸元を作り、そこからこつこつと着実な技術的向上を重ねることにありました。このやり方は、近年のMotoGPでも表彰台獲得や優勝などの結果となって表れたと思いますし、将来的にも機能するものだと思っています。現在すでに、新エンジンの開発を終えており、テストライダーのギントーリ、そしてファクトリーライダーのリンスとミルに、バレンシアとヘレスのテストで高い評価を得ています。この仕様が、シーズン前のセパンとカタールでのテストのベースとなる予定です。シーズンオフ中には、シャーシ、またエレクトロニクスに関して、新しい手法を試しました。フェアリングも重要な役割を担うので、開幕戦までに戦闘力のあるパッケージをうまくまとめたいと思います。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「2019年シーズンは、1年を通して着実な前進が見られたことから、重要な年になったと感じます。また、それが成功への正しい道であると信じています。アレックス(リンス)は、シーズン前の目標にしていた2度の優勝を実現し、それ以外に表彰台も獲得しました。多くを学び、アレックス本人やチームにとって重要なステップになりました。またジョアン(ミル)が着実に成長し、さらにはブルノでの重い負傷から復帰して、堅実に結果を残す形でシーズンを終えられたことは喜ばしいことです。レースの結果もさることながら、レースウィークへの入り方と作業の進め方は、素晴らしいものがあります。いずれの面においても、2019年に得たことを2020年に活かすことができます。今年はスズキのレース活動60年目という特別な年なので、スズキの皆さん、そしてファンの前で頑張ろうと、モチベーションも上がっています。我々のチームのエンジニアのうち日本にいるエンジニアたちがシーズンオフ中、エンジン以外でいくつかのアイテムの細部で作業をして、パッケージを改良してくれました。ライダーたちも準備万端で楽しみにしてくれているので、彼らと共にチームのパフォーマンスを更に上げていくことを目標にしたいと思います。」

アレックス・リンス
「2019年はMotoGP初勝利があって、地球上で一番エキサイティングな気持ちだったよ。夢がかなった瞬間だったし、2度目の勝利も信じられないような気持ちだったね。成長できた実感もこのときの気持ちも、2020年にもつなげていきたいんだ。学んだことで一番大切なことは、特に自分がトップを走っているときや、バトルになったときに、どうやってレースをより良くマネージメントしていくかだね。60年目のスペシャルカラーでレースをするのは光栄なことだと思うよ。スズキの一員になって良かったことの一つは、本当の家族のような感覚で過ごせることなんだ。これまでもそういうものだったのかは分からないけれど、自分にとっては、皆がスズキのDNAを共有していて、勝利への執念を持ち続けているような感覚かな。それが本当に違うところだと思う。2020年もしっかりと集中して良い結果を出して、表彰台を獲得しなければならないし、できればもっと優勝したいね。それが成功への道だと信じている。少しずつ、一歩ずつ、皆で一生懸命に努力するよ。」

ジョアン・ミル
「2020年はもうルーキーではなくなるし、去年よりは自分への期待は確実に大きくなっている。去年は順調に成長することができて、ブルノの転倒という困難を克服するのにも役立ったし、シーズン終盤にはポジティブなレースをすることもできたから、いい形でシーズンを終えられたと思うんだ。MotoGPクラス初年度は学びの1年だった。MotoGPのマシンは本当に野獣みたいで、扱い方を学ばないといけなかったし、それについてはチームのみんながすごくサポートしてくれたんだ。今度は僕が経験を積んで、自分の名前をトップライダーの中に連ねたいね。冬の間はすごくトレーニングをしたんだ。特に、フィジカル面と、それからスムーズなライディングのためにね。これは、GSX-RRに乗るためには必要なことだと思う。あとは、セパンでまたMotoGPのマシンに乗りながら改善をしたくて、本当にウズウズしているんだ。スズキにとって大切な1年になるだろうし、ブルーとシルバーのGSX-RRのカラーリングはすごくカッコイイね。歴史的な年にメンバーの一員として、そのカラーリングを背負えることを誇りに思うよ。」