「バレンシア、ヘレス、セパンと3回のテストで色々と新しいものをテストしてきた。それによってラップタイムが飛躍的に速くなったというわけではないけど、着実にタイムアップしているし、特にセパンテストではかなりフィーリングが良かった。カウルやウイングレットの形状が変わったことで空力が進化したことと、サスペンションや制御系のパフォーマンスが上がったことでシャーシ全体が進化し、無理なく安定したタイムが出せるようになった。ペース的にもかなり満足しているしね。まだカタールテストが残っているけど、ここまでの感じだったら良い状態で開幕戦を迎えられるんじゃないかと思っているよ。」

「他のモトGPマシンには乗ったことがないから比較はできないけど、モト2からの乗り換えが想像していた以上にスムーズにできたし、僕のライディングスタイルに合ったバイクだというのが最初の感想だった。俊敏な動きとパワー感が凄くて、最初は楽しくてとにかく大興奮だったよ。これまで3度のテストを終え、コース上で一緒に走った他車と比較してみると、GSX-RRはとてもバランスのうまく取れた、コントロールしやすいマシンだというのが僕の印象だよ。」


「僕らのチームの最大の強みはそこにあるんじゃないかと言っても過言じゃないくらい、チームの雰囲気は本当に最高だよ。家族的な温かさなのに、個々の人間がそれぞれの仕事においてはプロフェッショナルで、オン・オフがはっきりしている。このチームのメンバーになった最初の日から今日に至るまで、チームへの信頼は強くなる一方で、今では第二の家族のような存在なんだ。チームメイトの存在は、僕より経験があるとかないとかには関係なく、いつも同じさ。チームのパフォーマンスを上げるためにはお互いに情報を共有したり、アドバイスをしたりされたりすることが必要だと思っているし、ジョアンともすでにそうしているよ。ジョアンは今年モトGP１年目なので、まずは経験を積むことが必要だし、そのためにはまだ時間が必要だと思うけど、必ず速くなるライダーだと思っているよ。」

「モトGPチームと仕事をするのが初めてだったから最初はかなり緊張したけど、チームスタッフが皆温かく、チームの雰囲気が本当に良くて正直びっくりだった。もちろん仕事に対しては皆本当にプロフェッショナルだし、とにかく最高の環境だと思っているよ。まだ開幕戦も迎えてないけど、すでに自分の居場所という感じがしているし、長いシーズンを戦っていくために、チームの雰囲気が良いことは大きなアドバンテージだからね。チーム内ではデータも共有するし、チームメイトのアレックスも色々とアドバイスしてくれている。アレックスのパフォーマンスは参考にするべきところが沢山あるし、ライダーとしてとても尊敬しているから、僕も積極的に彼に質問しているんだ。この素晴らしいメンバー達とこれから一緒に仕事していけることが何より僕の誇りだし、シーズンが楽しみでならないよ。」


「最低でもチャンピオンシップを昨年の年間ランキングより上位で終えることだね。あとはまず1勝すること。このふたつはなんとしてでも叶えなくてはと思っているんだ。そのためにベストを尽くす準備はできているよ。」

「モトGPクラスがそんなに簡単じゃないことは理解しているから、まずは少しでも早くモトGPマシンをしっかりと乗りこなし、レース毎に成長していきたいと思っている。今シーズン一番はっきりした目標として言えることは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲ることかな。」


「世界中のスズキファンの皆に、僕たちをサポートしてくれていることに対して心から感謝していると改めて伝えたい。スズキのライダーとしてモトGPを戦えることを本当に誇りに思っているし、彼らの応援があるから僕らが力を発揮できる。皆に喜んでもらうことができるように今シーズンも精一杯頑張るよ。」

「新しくスズキファミリーの一員として迎えられたことを心から誇りに思っています。皆の期待に応えられるよう全力で頑張るとともに、茂木で皆に会えることを楽しみにしています。応援よろしくお願いします。」

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