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2018年6月16・17日
全日本ロードレース選手権 第4戦 スーパーバイクレース in SUGO 会場:宮城県・スポーツランドSUGO
レース2でヨシムラスズキ津田4位、渡辺5位獲得!
6月16日・17日に宮城県スポーツランドSUGOで、全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 スーパーバイクレース in SUGOが開催された。今回のレースにスズキ勢からは、ヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也、渡辺一樹、Team KAGAYAMAの加賀山就臣、エスパルスドリームレーシング・IAIの生形秀之らが参加した。
2週間前に行われた事前テストでは、初日に渡辺、津田が3、4番手に付けるなど順調な走りを見せ、決勝での好走が期待された。 金曜日に行われたART走行1本目では津田が1'38.489で3番手に付け、渡辺8番手、加賀山9番手、生形17番手となった。2本目は渡辺が1'39.661で4番手、津田1'39.890で5番手と続き、さらに加賀山13番手、生形15番手となった。加賀山はウエットのこのセッションで転倒。両手首、肩、首を痛めてしまい、苦しいレースウイークになってしまう。また渡辺も転倒し、事前テストの良い流れを少しそがれることとなった。 今回もJSB1000クラスは2レース制とされ、土曜日の午前中に予選が行われ、ファーストタイムがレース1の、セカンドタイムがレース2のスターティンググリッドに反映される。土曜日は朝まで降った雨が乾いていくコンディションとなり、気温も低い。しかもJSB1000クラスの予選では赤旗が3回も出てしまい、チームとライダーにとっては難しい予選となった。そんな中、渡辺は1'27.536でレース1が2番手、レース2は1'28.313で5番手、津田は1'28.022でレース1が5番手、レース2は1'28.125で2番手と、チームとして上位の位置につけた。加賀山はレース1が8番手、レース2が10番手、生形はレース1を14番手、レース2を13番手でそれぞれスタートすることとなった。 土曜日の午後2時50分から始まったレース1は、霧雨が時折落ちてくるコンディションで、気温も午前中から上がらず15℃。津田がサイティングラップで転倒し、さらにウォームアップ走行では渡辺が転倒。二人ともかろうじてレースをスタートさせることは出来たが、非常に厳しいレースとなってしまった。スタートでは加賀山が上手く飛び出し6番手に付け、さらに直前のハプニングはあったものの、津田7番手、渡辺8番手と続く。しかし路面温度が低く、時折霧雨が落ちてくる状況で無理をすることは出来ず、津田9位、渡辺10位、加賀山11位、生形15位でレース1を終えることとなった。 翌日曜日は朝のフリー走行時点で気温14℃とまだ寒い。しかし時間の経過とともに多少気温は上がり、午後2時15分から始まったレース2のスタート時点では20℃。レース1よりは良いコンディションの中での決勝となった。津田、加賀山はまずまずのスタートを切り、1コーナーに3、6番手でアプローチする。その後レースは上位2台でのトップ争い、単独の3位走行となり、津田はその後ろのグループの中から抜け出し、単独の4位でゴール。スタートで出遅れたものの追い上げた渡辺がそれに続き5位、加賀山11位。生形は序盤11番手まで順位を上げ、さらに上位を狙ったが上手くペースを上げられず、15位でチェッカーとなった。 J-GP2クラスにミクニ テリー&カリーからエントリーした尾野弘樹は予選4番手からスタートし、上位を狙って決勝に出場したが、2周目に転倒。その後、赤旗中断で再レースとなったが走行できず、リタイヤとなった。 ヨシムラスズキMOTULレーシング No.12 津田 拓也(JSB1000クラス 第1レース予選5番手・決勝9位/第2レース予選2番手・決勝4位)
「金曜日の雨は悪くないペースで走り出すことが出来たのですが、寒さに対してなかなかマシンを合わせきれず、そこに終始苦しめられました。レース1ではサイティングラップで転倒してしまい、良い流れが作れませんでした。レース2では気温も少し上がったことからそこまで苦しめられることはなかったのですが、三日間の中でマシンをしっかりと仕上げきれず、そこが上位陣との差となってしまいました。とは言え、野佐根航汰選手の後ろについて走ることが出来、自分たちの課題も確認できたので、それはしっかりとマシンに反映させていきたいと思います。」ヨシムラスズキMOTULレーシング No.26 渡辺 一樹(JSB1000クラス 第1レース予選3番手・決勝10位/第2レース予選5番手・決勝5位)
「事前テストでいろいろ試すことができ、セットアップを進めていたのですが、金曜日が雨になってしまい、そこでマシンを詰め切れませんでした。路面温度が低い状況でマシンがどうなのか、それは理解していたつもりだったのですが、ウォームアップランで前を走っていた中須賀克行選手、高橋巧選手のペースが結構良かったので、それに付いていったら転倒してしまいました。後ろを走っていた高橋裕紀選手、星野知也選手を巻き込んでしまい、その点は申し訳なく思います。開幕戦で気温が上がらない状況に対する解決策の必要性を感じていたのですが、その後のレースは気温が上がったことから、未解決のままだったのが今回、露呈した印象です。」ヨシムラスズキMOTULレーシング 加藤 陽平 監督
「事前テストでは3番手、4番手という位置に付けることが出来たため、レースウイークでは表彰台獲得を目指す戦いをしようと考えていましたが、レース1のスタート前に二人とも転倒するアクシデントがあり、そこは残念でした。路面温度が低い状況に対するケアは二人とも理解していたはずですし、いつも通りのことをせずに何かしてしまったということは、うまくマネージメントができない理由があったのかもしれません。今回、いろいろと出た問題点は明確にしてありますし、そこに対する改善も図るつもりですが、転倒というミスが結果に少しずつ影響してしまったのかな、と思っています。」Team KAGAYAMA No.71 加賀山 就臣(JSB1000クラス 第1レース予選8番手・決勝11位/第2レース予選10番手・決勝11位)
「昔からこのコースは好きで、結果も出しているので自分自身、楽しみにしていたのですが、金曜日の雨の走行でタイヤを選ぼうとそれほどペースを上げていなかったのにハイサイド転倒を喫してしまい、その痛みで決勝は苦しめられました。特にレース2では痛みが出てしまい、加速や減速のGに首が耐えきれず、前を向いていられないような状況になってしまったため、終盤に順位を落としてしまいました。それがなければあと2,3秒は稼げたはずで、それであれば順位ももう少し前になったと思うので残念です。チーム一丸となって頑張ってはいるのですが、応援していただいている皆さんに結果で恩返しが出来ず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。次のレースは鈴鹿8耐になりますが、これはまたバイクも大きく変わるしライダーも招聘して戦いますので、そこで恩返ししていければと考えています。いつも応援、ありがとうございます。」Team KAGAYAMA 斉藤 雅彦 監督
「このコースは加賀山にとって相性が良く、期待してレースウイーク入りしたのですが、金曜日に転倒してしまい、身体が万全な状態ではないため、そこで苦しんでしまいました。タイヤの暖まりなどの面でアドバンテージがあると思ったのですが、そこをフルに生かし切れませんでした。もう少しマシンのポテンシャルを上げる必要があると感じています。チームとしてもそこに対してはアイデアがあるので、テストしながら仕上げていきたいと思います。」エスパルスドリームレーシング・IAI No.25 生形 秀之(JSB1000クラス 第1レース予選14番手・決勝15位/第2レース予選13番手・決勝15位)
「新しくチームに用意してもらった制御系がすごく良くて、非常にポジティブなレースウイークとなりました。ドライでの雰囲気も良かったのですが、何しろ気温が低すぎて、その対応に苦労させられました。でもマシンの使い方もだいぶ分かってきたので、今後は良いレースが出来ると思います。」エスパルスドリームレーシング・IAI 松本 圭司 監督
「ここまで苦しいレースを強いられてきましたが、今回のレースウイークで制御系に関してやっと光が見えてきた感じです。レースに関しては気温が低いため、直前までタイヤ選択に悩みましたが、マシン的にベースが出来てきたので、結果こそ15位、15位ですが、第2レースでは一時11番手まで順位を上げることが出来ましたし、狙っているポジションまでもう少しだと思います。」ミクニ テリー&カリー No.392 尾野 弘樹(J-GP2クラス 予選4番手・決勝DNF)
「事前テストは走り出しの感触自体は良かったのですがそれほど無理していない状況で転倒し、マシンを大破させてしまいました。そのために本来使いたいパーツが使えない状況で、さらにその流れはレースウイークに入っても続き、金曜日のART走行、予選と転倒。とにかく完走しようと臨んだ決勝でも無理をしていたわけではないのですが転倒してしまい、まったく自分のレースが出来ませんでした。ロガーで決勝のデータを見ても、特に大きな問題がないため釈然としないのですが、ケガはなかったので、そこは良かったです。」第4戦 スーパーバイクレース in SUGO JSB1000 レース1決勝結果 (25Laps)
第4戦 スーパーバイクレース in SUGO JSB1000 レース2決勝結果 (25Laps)
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