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2017年4月9日
全日本ロードレース選手権 第1戦 in 筑波 場所:茨城県・筑波サーキット
生形秀之、予選で転倒を喫しながら、第2レースは3位表彰台獲得
![]() 生形は昨年1勝し、ランキング4位。タイトル獲得を狙っての戦いとなることから、これまでのデータを基にマシンを大幅にモディファイ。新たなトライをしながらのシーズンとなる。三原はルーキーズカップなど世界での戦いを経験してきている若手。今季はチームを移籍し、初のスズキ車でのレースとなる。パッケージング的には昨年のチャンピオン浦本修充のものだけに、真価の問われるシーズンとなる。村瀬は2015年にスズキ・アジアン・チャレンジカップに参戦し、昨年チーム入り。地方選を戦いながら大きな排気量のマシンでのライディングを学び、今年から全日本を戦うことになった。 この開幕戦は開催クラスが少ないことからJ-GP2クラスは、土曜日にレース1、日曜日にレース2と一つのレースウイークに二つの決勝が行われる。今季、このJ-GP2は全7レースがスケジューリングされていることから、その約3分の1を開幕戦で消化することになる。シーズンの流れを考えても、この大会の持つ意味は大きい。1週間前に行われたテストでは生形が3番手に付け、ニューマシンの手応えを感じながらレースウイークに向けてさらに準備を進めることとなった。 天気予報では雨の可能性が高いと伝えられており、各チームともにウエットの準備をしながらレースウイーク入りすることとなった。開幕戦ということで、今回は木曜日から走行がスタート。初日は朝から気持ち良く晴れ上がり、気温も20度近くまで上がる絶好のコンディションとなった。この中で、生形は4番手、三原9番手、村瀬13番手で初日をスタートした。翌金曜日のART走行は、朝から雨となってしまったが、昼過ぎに天気も回復。路面も乾き、2本目はドライコンディションでの走行となった。この状況の中、57.445で生形がトップタイムとなった。三原は9番手、村瀬が14番手。 予選とレース1の行われる土曜日も、朝から雨となってしまった。J-GP2クラスの予選は最初に40分間の計時予選が行われ、この結果でレース2のスターティンググリッドを決め、さらに上位10名のライダーによるスーパーポールが予定されていたが、雨のためにスーパーポールはなし。10名のライダーによる計時予選に変更された。生形は計時予選を1'01.905で終え、4番手に。しかしセッション終盤に最終コーナーで転倒。ケガはなかったものの、チームは直後に行われるトップ10人による計時予選に参加するため、大急ぎでマシンを修復することとなった。トップ10人による計時予選は開始直後に赤旗中断となったこともあり、再開後に生形は走行をスタートさせることができた。このセッションで生形は1'02.465をマークし、5番手となった。村瀬は1'03.866で12番手、三原は1'05.544で15番手となった。 レース1はウエット宣言されたが、路面はほぼドライ。全車スリックタイヤでのレースとなった。まずまずのスタートを切った生形、三原、村瀬で、第2グループに生形、三原が加わり、上位進出をねらう。11周目に5番手に浮上した生形はさらに前を追い、前車の転倒もあって4位でチェッカー。三原9位、村瀬13位でそれぞれチェッカーとなった。 天候の回復が期待された日曜日だが、前日のレース1より雨が強い状態での決勝となり、今度は全車ウエットタイヤを装着しての走行となった。生形はうまくスタートで飛び出すと、2番手でメインスタンド前に戻ってくる。3周目に3番手となり、前の2台を見ながらのレースとなった。もう一度前に出たいところだが、なかなかペースが上がらず、そのまま単独走行となり、3位でフィニッシュ。今季初表彰台獲得となった。三原は13位、村瀬は17位となった。
エスパルスドリームレーシング 生形 秀之(第1レース・4位、第2レース・3位) 「予選での転倒が余計でした。去年とまったく同じミスを同じ場所で犯してしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。今季はマシンを大きく仕様変更し、気温が上がればバランスが取れるのですが、レース1のように気温が低い状態でスリックタイヤを履くと、タイヤのパフォーマンスがまだ十分に発揮させられません。レース2はウエットだったのでタイヤの問題はなかったのですが、予選の転倒もあり、最終コーナーは今一つ攻めきれませんでした。自分のミスで流れを悪くしてしまった開幕戦ですが、結果的には4位と3位なので、少しはリカバリーできたかな、という印象です。今年は鈴鹿8耐に自チームで参戦予定で、第2戦の鈴鹿2&4にも出場予定です。忙しいシーズンになりますが、J-GP2のタイトル獲得、鈴鹿8耐での上位入賞目指して頑張ります。」 エスパルスドリームレーシング 松本 圭司 チーフメカニック 「これまで同じ仕様でレースを戦ってきて、結局同じところに問題が行くことから、その状態での限界を感じ、リア回りを大きく作り替えて今シーズンを戦うことにしました。テストからその仕上げに時間を割き、ある程度の気温になるとスリックタイヤでのパフォーマンスを発揮させられる状態になってきたのですが、今回のように気温が低いとまだ思うようにタイヤの性能を発揮させられません。レース2はウエットだったのでそうした問題も露呈しませんでしたが、スリックタイヤで戦ったレース1は厳しかったです。ですがここから気温も上がっていくし、状態は良くなっていくはずです。」 ![]()
J-GP2クラス 決勝第1レース
J-GP2クラス 決勝第2レース
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